2025年春アニメとして放送が開始された『ざつ旅-That’s Journey-』は、ゆるくもリアルな旅模様と、成長する主人公・鈴ヶ森ちかの姿が話題を呼んでいます。
この記事では、ざつ旅1話から5話までの感想を中心に、各話の見どころや描かれる旅先の魅力、SNSでの反応などをまとめました。
「ざつ旅 面白い?」「ざつ旅の感想を知りたい」という方や、「どの回から見ようか迷っている」方にも参考になる内容になっています。
- アニメ『ざつ旅』1話〜5話の感想と見どころ
- 各話で描かれる旅先と主人公の成長の変化
- 今後登場するキャラクターと展開への期待
ざつ旅1話〜5話の感想と見どころを総まとめ!
アニメ『ざつ旅-That’s Journey-』は、2025年4月7日よりAT-X・TOKYO MX・BS11などで放送が開始されました。
第1話から第5話にかけて、主人公・鈴ヶ森ちか(CV:月城日花)の気まぐれでありながらも心動かされる“ざつな旅”が描かれ、多くの視聴者の共感を集めています。
SNSのアンケートで行き先を決めるというユニークな旅のスタイルと、旅先での出会いや食事、ちょっとしたトラブルの描写がリアルで、どこか懐かしさすら感じさせてくれます。
第1話では、編集部に持ち込んだネームがすべて不採用となり、悶々とするちかが突如旅に出ることを決意します。
彼女の旅の原点となる羽黒山(福島)が舞台となり、1225段の石段を登るシーンは、視聴者に彼女の覚悟とこれから始まる冒険を印象づけました。
1話目から「旅に出たい気持ち」が共感される展開で、視聴者の興味をしっかりとつかんでいます。
第2話では、ちかの友人・蓮沼暦(CV:鈴代紗弓)が登場。
舞台は富山県で、新鮮な海の幸と人情溢れる地元の人々とのふれあいが描かれ、まるで本物の旅番組を見ているかのような臨場感があります。
自由で奔放な暦のキャラクターも、物語に良いアクセントを加えています。
第3話では香川県へ。
讃岐うどんをめぐるエピソードが描かれ、「そのままのコシで」というサブタイトルの通り、コシの強いうどんと、ちかのまっすぐな旅のスタイルが重なり合うような構成になっています。
ちかの成長とともに、旅が持つ“食”の楽しさもクローズアップされていました。
第4話は長崎県・平戸が舞台。
歴史的建築や異国情緒ある街並みに触れながら、ちかが自分の内面と向き合う姿が印象的でした。
“ふ、ばいざしー”という不思議なタイトルの意味も、視聴後にはしっかりと胸に響いてきます。
そして第5話では山形県・出羽三山が舞台。
ちかと暦の再会、そして地元の人々とのふれあいの中で、“旅”の真の目的=心を動かす体験が描かれていました。
自然の中で感じる孤独や静けさ、そして仲間の存在のありがたさが、美しい作画と共に心に残ります。
これらの5話を通して、「自分のペースで歩く旅の大切さ」が繰り返し描かれており、多忙な日々に疲れた現代人にそっと寄り添うような作品です。
もしまだ視聴していない方がいれば、まずは第1話〜第5話をABEMAやdアニメストアでチェックしてみてください。
第1話「はじめの1225段」:福島・羽黒山で“衝動旅”スタート
第1話「はじめの1225段」は、アニメ『ざつ旅』の物語の始まりにふさわしい内容でした。
主人公・鈴ヶ森ちか(CV:月城日花)は漫画家志望の女子大生。
連載を目指して描いたネームを出版社に持ち込むも、結果は3連続のボツ。
自己嫌悪に陥り、部屋に閉じこもっていたちかが、テレビで見た旅番組に触発されて「旅に出たい!」と思い立つ姿がリアルで、共感を呼びます。
旅の行き先は、SNSで実施したアンケートで決定。
選ばれたのは福島県の羽黒山。
この地での主な見どころは、名前にもある「1225段」の石段。
この段数は伊達ではなく、実際にちかが自力で登りきる様子は視聴者にも高評価でした。
息を切らしながらも一段一段を踏みしめていくちかの姿は、夢をあきらめかけた自分への挑戦のように映り、応援したくなる気持ちが自然と芽生えます。
背景の美術も素晴らしく、神聖な空気や苔むした石段、森林の静けさが丁寧に描かれており、まるで本当に自分もその場所を歩いているかのような臨場感が味わえます。
特に印象的なのは、旅の途中でちかがスマホに記録を残しながら、少しずつ自分の気持ちに向き合っていく様子です。
ただの観光ではなく、“人生を見つめ直す旅”という側面が込められているのが『ざつ旅』の魅力でもあります。
最後に、頂上から見える風景と、それを見て少しだけ笑顔になるちかの表情が印象的です。
「旅って、悪くないかも」というちかのつぶやきには、物語の可能性と、彼女の成長の第一歩が感じられました。
また、ナレーションを担当する窪田等氏の語り口も絶妙で、“水曜どうでしょう”を思わせる空気感がファンからも好評を得ています。
旅好き・アニメファンのどちらにも刺さる第1話でした。
第2話「伊達じゃない!きときとふたり旅」:富山の魚と友との再会
第2話「伊達じゃない!きときとふたり旅」は、富山県を舞台に描かれた回で、ちかの初めての“同行者”との旅が大きな見どころとなっています。
この回で登場するのが、ちかの旧友・蓮沼暦(はすぬま・こよみ/CV:鈴代紗弓)です。
自由奔放で、エネルギッシュな暦は、ちかとは正反対の性格ながら、絶妙なコンビネーションで視聴者の笑いと癒しを提供してくれます。
“きときと”とは、富山弁で「新鮮」「生き生きした」という意味を持つ言葉。
このタイトルが示す通り、旅のテーマは「富山の海鮮グルメ」。
中でも印象的なのが、市場で食べる海鮮丼や寿司、そして富山湾で水揚げされた白エビの天ぷら。
地元のグルメの美味しさと温かい接客に、ちかが心をほぐされていく様子がとても丁寧に描かれています。
また、暦との再会がちかに与える影響も深く、旅の最中にふと漏れる「私も、少しずつだけど頑張ってるよ」という言葉が印象的です。
ちかが他人に弱音を吐けるようになったことで、視聴者も彼女の成長を実感できる構成になっています。
さらに注目すべきは、旅の自由さ。
予定通りに行かないことも多い“ざつな旅”の中で、偶然出会った名もなき風景や、小さな食堂の優しさが描かれます。
これはまさに“水曜どうでしょう”スタイルを彷彿とさせる、ガイドブックには載らない旅の魅力です。
視覚的にも、富山の海辺や市場の風景が美麗な作画で再現されており、地方都市の魅力が詰まった回でもあります。
アニメでありながら、富山を訪れてみたくなるようなリアルな臨場感が魅力です。
そして何より、ちかと暦の友情の描写が本作をさらに温かくしており、「旅を共有することの価値」に気づかされます。
ソロ旅とはまた違う、人との関わりが生む心の動きに注目して視聴したいエピソードです。
第3話「そのままのコシで」:香川でうどんと人情に触れる
第3話「そのままのコシで」は、旅の舞台をうどん県・香川に移し、“食と人情”をテーマに描かれた心温まるエピソードです。
今回ちかは、香川県の讃岐うどんを食べに一人で現地を訪れます。
「そのままのコシ」とは、もちろん讃岐うどんの特徴である強いコシを指しますが、それと同時に、“ちか自身の芯の強さ”や“ありのままの自分”という意味も含まれているように感じられます。
この回では、複数のうどん店を巡る“うどんスタンプラリー風”の旅が展開され、ちかの食レポ力も発揮される見どころが満載。
特にだしの味、麺のコシ、トッピングの天ぷらなど、グルメ描写がリアルで、視聴後には「うどんが食べたくなる!」という声がSNSでも多く投稿されていました。
作画の美味しそうな表現力は、『ざつ旅』が“旅アニメ”として高く評価される理由の一つです。
そして忘れてはならないのが、現地の人々との交流。
地元の老夫婦や若い女性店主など、様々な人と出会う中で、ちかが“話すこと”や“助けを求めること”を少しずつ覚えていく姿が印象的でした。
この何気ない日常のふれあいが、旅の大きな価値を教えてくれます。
また、香川県はお遍路文化が根付く地でもあり、ちかが歩く背景に遍路道や寺院の風景が静かに描かれているのも見逃せません。
「ただ美味しいものを食べるだけじゃない、心の旅」がさりげなく提示されているのです。
さらに、旅の終盤でちかが口にする一言――「いつかまた来たい場所ができた」――が、この回の旅の充実感を象徴しています。
旅先で味わう一杯のうどんが、人生における“自分を肯定できる時間”になるということを、優しく教えてくれるエピソードでした。
観終わったあと、「次の旅ではどんな出会いが待っているのだろう」と期待を膨らませてくれる、そんな一話でした。
第4話「ふ、ばいざしー」:長崎・平戸で歴史の重みに浸る
第4話「ふ、ばいざしー」は、長崎県平戸市を舞台にした回で、歴史と異国情緒に満ちた土地を巡る、心に染みる旅路が描かれます。
タイトルの「ふ、ばいざしー」は、平戸で使われる方言で「そうなんですね」といった柔らかな意味を持つ言葉。
旅人として訪れた土地の文化や言葉にふれる、まさに『ざつ旅』らしいテーマ設定です。
この回でちかが訪れるのは、平戸城やザビエル記念教会、オランダ商館跡など、江戸時代から残る貿易の歴史とキリスト教文化の香りが漂うスポットばかり。
観光地らしさとローカルさが絶妙に共存する街並みが、緻密な作画で再現されており、旅情を存分に味わえます。
また、ちかがこの地で出会うのは、地元の歴史ガイドをしている年配の女性。
平戸の歴史や文化を教えてもらいながら、「何のために旅をしてるの?」という問いを投げかけられるシーンが印象的です。
それに対してちかは、はっきりと答えることができず、言葉に詰まってしまいます。
この描写は、“旅に理由なんて必要?”という視聴者自身への問いにもつながっており、非常に考えさせられる構成になっています。
ちかがその夜にSNSに綴った「何も決まっていないからこそ、心が動くこともあるよね」という一言には、多くの共感が集まりました。
また、教会のステンドグラスや夕暮れ時の港など、映像美も今話の大きな魅力です。
異国情緒あふれるロケーションの中で、自分と向き合うちかの姿が、言葉ではなく“風景”で語られるのも本作ならではの演出です。
旅の終盤、ちかは自分にこう語りかけます。
「うまく言えなくても、何かを感じ取っていれば、それだけで十分だと思う」
このセリフに象徴されるように、第4話は視聴者に「旅とは何か」「自分にとっての意味」を静かに問いかけてきます。
単なる“ざつな旅”ではない、心の奥に残る余韻が美しいエピソードでした。
第5話「カラスと龍と蕎麦と離島」:山形・出羽三山で精神の旅へ
第5話「カラスと龍と蕎麦と離島」は、山形県の出羽三山を舞台にしたエピソードで、これまでの“気まぐれ旅”とは一線を画す“内省と精神性”が深く描かれた回です。
この旅では、ちかが蓮沼暦(CV:鈴代紗弓)と再び合流し、ふたりで“山の信仰”に触れる道を歩んでいきます。
出羽三山は修験道の聖地として知られ、羽黒山・月山・湯殿山の三つの霊山をめぐる旅は、古来より「生と死と再生」を体感する巡礼とされています。
そんな神聖な舞台で、ちかが出会うのは、蕎麦屋を営む若き女性店主。
彼女との交流の中で、「人はなぜ山に登るのか?」「なぜ旅を続けるのか?」という問いが、静かにちかの胸に残っていきます。
この店主の語る「毎日同じようで同じじゃない、山と向き合う時間が好き」という言葉には、旅の“無駄”を愛する哲学がにじんでいます。
また、本話では“カラス”と“龍”という象徴的な存在が随所に登場します。
山中でちかと暦が見かけるカラスは、ガイドブックには載らない地元の“案内役”として描かれており、自然とのつながりを感じさせる存在になっています。
さらに、寺院の天井画として登場する“龍”は、人の心の中にある“迷い”や“力強さ”を象徴するように演出され、ちかの精神的な変化とリンクしています。
また、旅の終盤には、名物の板そばを二人で味わうシーンがあります。
素朴でありながら力強い味わいに、ちかが思わず「またここに戻ってきたい」とつぶやく姿が印象的でした。
“旅先で心を整える”という体験が、蕎麦という食文化と重ねて美しく描かれています。
本話は、旅という行為そのものが、“観光”ではなく“気づき”や“癒し”へと変化していく瞬間を感じさせてくれる内容です。
「ただ風景を見るだけじゃない、風景に自分が映るようになる」。
そんな精神の深い場所へと、視聴者を静かに連れていってくれる一話でした。
ざつ旅 感想まとめと今後の見どころ
アニメ『ざつ旅-That’s Journey-』は、ただの“旅アニメ”では終わらない、人生と向き合うドキュメンタリーのような作品です。
第1話から第5話を通じて見えてきたのは、主人公・ちかの内面の変化と、旅によって得られる“気づき”の積み重ねでした。
この項目では、これまでの総括と今後の注目ポイントを詳しくご紹介します。
1話〜5話を通して見える“成長と旅の本質”
最初はただの気まぐれ、“SNSのアンケートで旅先を決めた”という軽い動機で始まったちかの旅。
しかし、1話ごとに出会う人々や風景との触れ合いが、確実に彼女を変化させているのが印象的でした。
「どこかに行けば、何かが変わるかもしれない」――そんな期待と不安が交錯する中、旅先での発見が“気づき”となって心に残っていくのです。
たとえば、第1話の羽黒山では「ひとりで動き出す勇気」を、第2話の富山では「人とつながる温かさ」を体感。
さらに、香川では食の喜び、長崎では土地の歴史、そして山形では“内省”と、回を追うごとにテーマ性が深まっているのが『ざつ旅』の魅力です。
そして視聴者自身も、ちかの旅に重ねて「自分もどこかに行ってみたくなった」と思わせられる構成に。
“旅”とは目的ではなく、「今の自分」と向き合うためのプロセスであるという、本質的なメッセージが込められています。
今後登場する新キャラや旅先にも期待!
物語はすでに第6話「真夏の大冒険旅!」まで放送されており、ゆい(CV:平塚紗依)や糀谷冬音(CV:佐藤聡美)といった新キャラクターも続々と登場しています。
それぞれのキャラがちかとは異なる“旅の価値観”を持っており、彼女の視野を広げる役割を果たしています。
特に冬音のようなプロ漫画家との出会いは、ちかの“創作”という側面にも影響を与える展開が予想され、物語の深みが一層増してきます。
また、今後の旅先として注目されているのは、東京都・高尾山、京都府・鞍馬、鹿児島県・屋久島など。
自然・歴史・グルメ・人との出会い――そのすべてが『ざつ旅』の“旅”に欠かせない要素であり、次はどんな「偶然」がちかを待っているのかワクワクが止まりません。
そして、今後の展開で注目したいのが“旅を終えるタイミング”です。
果たしてちかは、この“ざつな旅”をどのように締めくくるのでしょうか。
答えを決めず、流れに任せる中で、彼女なりの“結論”を見つけていく様子が、最終話に向けた最大の見どころとなりそうです。
引き続き、『ざつ旅』の旅路に注目しながら、ちかと一緒に“心の旅”を続けていきましょう。
- アニメ『ざつ旅』第1〜5話の感想を詳しく解説
- 各話の旅先(羽黒山・富山・香川・長崎・山形)と見どころを紹介
- ちかの旅を通じた心の変化と成長を丁寧に描写
- うどんや蕎麦などご当地グルメもリアルに再現
- “水曜どうでしょう”的な旅の自由さも魅力の一つ
- 平戸や出羽三山では旅の本質を深く問う展開も
- 今後登場する新キャラと旅先への期待も高まる
- 物語の終着点と、ちかの気づきに注目したい
コメント