TVアニメ『鬼の花嫁』の主題歌は、OPがClariS「ヒトコト」、EDが山崎育三郎「心星」です。2026年7月22日時点で、アニメ挿入歌の公式発表は確認できません。
由薫「Ray」とKing & Prince「Waltz for Lily」は、2026年3月27日公開の実写映画版に使われた楽曲です。似た名前の音楽情報が検索結果に並びやすいため、放送・配信情報や作家クレジットも含めて作品別に整理します。
『鬼の花嫁』主題歌は誰が歌う?アニメと映画の楽曲一覧
TVアニメ『鬼の花嫁』では、ClariSと山崎育三郎さんが主題歌を担当しています。
一方、永瀬廉さんと吉川愛さんがダブル主演を務めた実写映画版では、King & Princeと由薫さんの楽曲が使われました。
最初に、どの曲がどの作品に結びついているのかを確認しておきましょう。
作品 使用区分 曲名 アーティスト 主な公開・発売情報
TVアニメ オープニング ヒトコト ClariS 2026年7月5日配信、8月19日CD発売
TVアニメ エンディング 心星 山崎育三郎 2026年6月24日配信、8月19日CD発売
TVアニメ 挿入歌 公式発表を確認できず 公式発表を確認できず 2026年7月22日時点
実写映画 主題歌 Waltz for Lily King & Prince 映画のエンドロールで使用
実写映画 イメージソング Ray 由薫 映画のために書き下ろし、劇中で使用
実写映画 劇伴 オリジナル・サウンドトラック 小山絵里奈 映画公開日に全37曲を配信
TVアニメ公式サイトの主題歌欄には、オープニングテーマとしてClariS「ヒトコト」、エンディングテーマとして山崎育三郎「心星」が掲載されています。TVアニメ『鬼の花嫁』公式サイト
「Ray」はTVアニメの挿入歌ではなく、実写映画版のイメージソングです。
ここだけ先に覚えておけば、検索結果の中で迷子になりにくくなります。同じ『鬼の花嫁』の曲を探していたはずなのに、気づけばアニメから映画へ移動している。あやかしの幻術ではありません。2026年に二つの映像版が展開されたためです。
アニメ『鬼の花嫁』の放送日と配信先
TVアニメ『鬼の花嫁』は、2026年7月4日土曜日24時30分から、TOKYO MX、BS11などで放送が始まりました。
日付表記では7月4日ですが、24時30分は実質的に7月5日日曜日の午前0時30分です。録画予約やリアルタイム視聴では、曜日を間違えないよう注意してください。
項目 基本情報
放送開始 2026年7月4日土曜日24時30分
主な放送局 TOKYO MX、BS11、とちぎテレビ、群馬テレビほか
最速配信 dアニメストア、ABEMA、U-NEXT、アニメ放題ほか
一般配信 Netflix、ディズニープラス、Prime Video、Hulu、DMM TVほか
無料見逃し配信 TVer、ytv MyDo!
原作 クレハ
漫画 富樫じゅん
アニメーション制作 Colored Pencil Animation Japan
劇伴音楽 横山克
dアニメストア、ABEMA、U-NEXT、アニメ放題などでは、テレビ放送と同じ2026年7月4日24時30分から最速配信が開始されました。
Netflix、ディズニープラス、Prime Video、Hulu、DMM TVなどは、7月7日火曜日12時から順次配信。TVerとytv MyDo!では、同日12時1分から見逃し配信が案内されています。アニプレックス
放送日時や配信開始時刻は変更される場合があります。視聴前には、アニメ公式サイトや利用するサービスの最新表示をご確認ください。
アニメ『鬼の花嫁』OP「ヒトコト」はClariSが担当
TVアニメ『鬼の花嫁』のオープニングテーマは、ClariSが歌う「ヒトコト」です。
作詞・作曲・編曲は鈴木裕明さんが担当。2026年7月5日午前0時から先行配信され、ClariSの31枚目のシングルとして同年8月19日にCDが発売されます。
項目 「ヒトコト」の情報
アーティスト ClariS
作詞 鈴木裕明
作曲 鈴木裕明
編曲 鈴木裕明
先行配信日 2026年7月5日
CD発売日 2026年8月19日
シングル ClariS 31枚目のシングル
タイアップ TVアニメ『鬼の花嫁』オープニングテーマ
ClariS公式およびソニー・ミュージックの案内によると、CDは通常盤、初回生産限定盤、期間生産限定盤で発売されます。期間生産限定盤には、アニメ描き下ろしのデジパック仕様が採用されています。Sony Music Japan+1
価格や店舗別特典、在庫状況は変わる可能性があるため、購入時にはレーベルまたは販売店の最新情報をご確認ください。
ClariS「ヒトコト」はどのような曲?
ClariSは「ヒトコト」について、『鬼の花嫁』の世界観に寄り添う艶やかで切ないメロディーに、主人公・東雲柚子の思いを乗せた曲だと説明しています。
現在のClariSは、クララ、エリー、アンナによる3人組です。「ヒトコト」では、三人のハーモニーやコーラスも聴きどころとして挙げられています。encore+1
ここまでは公式発表で確認できる情報です。
ここからは、作品設定と公開された楽曲・オープニング映像を踏まえた私の解釈になります。
曲名の「ヒトコト」は、柚子が言えなかった言葉だけでなく、彼女の人生を変えてきた数々の短い言葉を思わせます。
柚子は、妖狐の花嫁に選ばれた妹・花梨と比較され、家族から大切に扱われないまま育ちました。
人を傷つけるのは、大げさな宣告だけではありません。妹へ向ける言葉との温度差、何気ない否定、助けを求めても届かない沈黙。そうした小さな積み重ねが、自分には価値がないという感覚を柚子の内側に残しています。
だからこそ、鬼龍院玲夜が柚子を見つけたときの一言は、ただの恋愛的な決めぜりふでは終わりません。
それまで家族から選ばれなかった柚子が、初めて迷いなく選ばれる場面だからです。
短い言葉だから軽いのではなく、短いからこそ、逃げ場なく胸へ届くことがある。「ヒトコト」という題名には、言葉が人を傷つける力と、失った自尊心を取り戻すきっかけになる力の両方が込められているように感じます。
3人の歌声が柚子の揺れる心を立体的にする
「ヒトコト」は、一人の力強い歌声だけで押し切るタイプの曲ではありません。
主旋律に別の声が寄り添い、ハーモニーが重なることで、柚子の中に同時に存在する複数の感情を思わせます。
玲夜に見つけてもらえた安堵がある。それでも、突然向けられた愛情をすぐには信じきれない。
新しい場所へ進みたい一方で、再び拒まれることへの恐怖も残っています。喜びと不安は交代で訪れるのではなく、同じ胸の中に並んで存在するものです。
公開された音源と映像を見た範囲では、三人の声が重なる構成が、柚子の心を単純な幸福一色に塗り替えず、その複雑さを保っているように受け取りました。
柚子は玲夜に選ばれた瞬間、すべての傷から解放されたわけではありません。
大切にされる経験を積み、自分の希望を口にし、少しずつ自分自身を取り戻していく。そのまだ不安定な途中を歌うから、「ヒトコト」は物語の入り口であるオープニングに似合うのでしょう。
「ヒトコト」のMVとノンクレジットOPは公開済み
TVアニメ公式からは、「ヒトコト」を使用したノンクレジットオープニング映像が公開されています。
ClariS側でもミュージックビデオが公開されており、楽曲単体だけでなく、映像を通して曲の世界観を味わえます。
ノンクレジット版ではスタッフ名が表示されないため、柚子と玲夜の配置、視線の向き、花びらや光の使い方など、画面そのものを追いやすくなっています。
オープニング映像は、物語が進むたびに印象が変わるものです。
初見では美しいだけに見えたカットが、人物の過去を知ったあとには痛みを帯びることもある。毎週同じ映像なのに、視聴者だけが前の週とは違う目で見ている。この変化は、連続アニメならではの楽しみです。

アニメ『鬼の花嫁』ED「心星」は山崎育三郎が担当
TVアニメ『鬼の花嫁』のエンディングテーマは、山崎育三郎さんが歌う「心星」です。
読み方は「シンボシ」。作詞・作曲・編曲は諸見里修さんが担当し、2026年6月24日に配信が始まりました。
項目 「心星」の情報
アーティスト 山崎育三郎
読み方 シンボシ
作詞 諸見里修
作曲 諸見里修
編曲 諸見里修
配信日 2026年6月24日
CD発売日 2026年8月19日
タイアップ TVアニメ『鬼の花嫁』エンディングテーマ
「心星」は、『鬼の花嫁』のために書き下ろされたバラードです。
公式説明では、決して揺らがず、進む道を照らしてくれる北極星のような存在を「心星」と表現。過酷な運命に阻まれても、一人の女性の幸せを守り、同じ未来を歩み続けようとする思いが込められています。山崎育三郎オフィシャルファンクラブ – 山崎育三郎オフィシャルファンクラブ+1
「心星」は玲夜の一途な思いを映す曲
原作者のクレハさんは、OPとEDについて、柚子視点と玲夜視点をそれぞれ連想させる楽曲だとコメントしています。
漫画を担当する富樫じゅんさんも、「ヒトコト」が柚子の思いを彩り、「心星」が玲夜の切なく一途な愛情を表していると説明しました。TVアニメ『鬼の花嫁』公式サイト
つまり、OPとEDの役割は公式コメントからも明確です。
「ヒトコト」が柚子の感情から物語を開き、「心星」が玲夜の思いで一話を閉じます。
本編の玲夜は、感情を長い言葉で説明する人物ではありません。
鬼の一族の次期当主として圧倒的な力と地位を持ち、判断にも迷いがないように見えます。しかし、その強さだけを見ていると、彼が柚子へ向ける愛情の切実さは見落とされやすいところです。
山崎育三郎さんの歌声には、舞台で培われた豊かな響きがあります。言葉を遠くへ届ける力がありながら、音を強く押し出すだけではなく、語尾や息遣いに揺れを残せる歌い手です。
「心星」では、その揺れが玲夜の内側にある恐れを想像させます。
何も怖くないから柚子を守るのではない。かけがえのない相手を得たからこそ、失うことが怖い。それでも同じ未来を選ぶという決意が、玲夜の強さを感情のない完全無欠さではなく、愛する者を持った人の強さへ変えています。
「心星」は愛と所有の違いを問いかける
ここからは私の考察です。
『鬼の花嫁』では、あやかしが本能によって唯一無二の花嫁を見つける設定が、恋物語の大きな軸になっています。
生涯ただ一人を愛するという設定は、とても美しく響きます。一方で、花嫁本人の意思が置き去りになれば、愛と所有の境界が曖昧になる危うさもあるでしょう。
玲夜の魅力は、柚子を運命によって手に入れた存在として扱うだけでなく、彼女が何に傷つき、何を望んでいるのかを知ろうとする点にあります。
守ることは、相手を自分の手の届く場所へ閉じ込めることではありません。
柚子が自分で未来を選べるように支え、その答えを待つことです。「心星」の揺るがない愛も、柚子本人の幸せを中心に置いているからこそ、強い言葉として響きます。
玲夜が柚子の星になるだけではなく、柚子もまた玲夜の進む方向を照らす。
その相互性まで感じられるため、「心星」は強い男性が弱い女性を救うだけの歌ではありません。孤独を抱えてきた二人が、互いに帰る場所を見つける歌として聴けます。
ノンクレジットED映像で注目したい点
「心星」を使用したノンクレジットエンディング映像も、アニメ公式から公開されています。
OPが運命の始まりや物語の動きを見せるのに対し、EDは一話を見終えた視聴者の感情を静かに整える役割を担います。
本編で玲夜が語らなかった気持ちを、歌が物語の外側から補っているようにも感じられました。
もちろん、山崎育三郎さんが玲夜として歌唱しているわけではありません。
それでも、原作者や漫画担当者が玲夜視点との結びつきを示しているため、「心星」を人物の内面と重ねて聴くことには、公式コメントに基づく根拠があります。
セリフの少ない人物ほど、一つの視線や手の動きが大きな意味を持ちます。そこへ音楽が加わると、沈黙は空白ではなく、言葉にならなかった感情として残るのです。
アニメ『鬼の花嫁』に挿入歌はある?
2026年7月22日時点で、TVアニメ『鬼の花嫁』の挿入歌に関する公式発表は確認できません。
アニメ公式サイトの音楽欄に掲載されている歌唱曲は、OP「ヒトコト」とED「心星」です。公式スタッフ欄では、劇伴音楽を横山克さんが担当することも案内されています。TVアニメ『鬼の花嫁』公式サイト
ここで注意したいのは、「公式サイトに掲載されていない」ことだけを理由に、今後も挿入歌が存在しないと断定することはできない点です。
記事更新時点までの公式ニュース、音楽欄、放送済み話数で確認できる範囲では、別のボーカル曲を挿入歌として紹介する発表は見当たりませんでした。
今後、重要な場面で新曲が使われた場合には、各話のエンドクレジット、アニメ公式ニュース、音楽商品情報などで曲名や歌手が明らかになる可能性があります。
BGMと挿入歌は同じではない
物語の途中で音楽が流れていても、それがすべて挿入歌になるわけではありません。
一般的には、歌唱を含まず場面の雰囲気を支える音楽を劇伴やBGMと呼び、歌手による歌唱曲が本編の途中で使われた場合に挿入歌や劇中歌として扱われます。
『鬼の花嫁』の劇伴担当は横山克さんです。
横山さんが手がける背景音楽は、人物の会話、あやかしの力が現れる場面、柚子の感情が揺れる瞬間などを、歌詞に頼らず支える役割を持ちます。
音楽情報を探す際には、OP、ED、挿入歌、劇伴を分けて考えると整理しやすくなります。
由薫「Ray」はアニメ挿入歌ではない
「鬼の花嫁 挿入歌」と検索した際に見つかることがある由薫さんの「Ray」は、TVアニメの楽曲ではありません。
「Ray」は、2026年3月27日に公開された実写映画『鬼の花嫁』のために書き下ろされたイメージソングです。
映画では劇中で使用されています。そのため、映画の中で流れる歌という意味では劇中使用曲ですが、TVアニメ版の挿入歌ではありません。
アニメと映画では、柚子と玲夜を演じるキャストも制作陣も異なります。
アニメ版の東雲柚子は早見沙織さん、鬼龍院玲夜は梅原裕一郎さん。映画版では吉川愛さんが柚子、永瀬廉さんが玲夜を演じています。
曲名だけで判断するのではなく、「アニメ版の曲か、映画版の曲か」を先に確認することが大切です。

映画『鬼の花嫁』主題歌とイメージソングは?
実写映画『鬼の花嫁』の主題歌は、King & Prince「Waltz for Lily」です。
イメージソングは、由薫「Ray」。映画は2026年3月27日に公開され、永瀬廉さんと吉川愛さんがダブル主演を務めました。
項目 映画『鬼の花嫁』の情報
公開日 2026年3月27日
鬼龍院玲夜役 永瀬廉
東雲柚子役 吉川愛
監督 池田千尋
脚本 濱田真和
劇伴音楽 小山絵里奈
主題歌 King & Prince「Waltz for Lily」
イメージソング 由薫「Ray」
監督は『君は放課後インソムニア』『九龍ジェネリックロマンス』などを手がけた池田千尋さんです。映画版では、柚子の設定が高校生ではなく女子大生となっています。松竹
同じ原作から生まれた作品でも、アニメと実写映画では物語を届ける時間や演技の方法が異なります。
アニメは複数話を使い、柚子の心が少しずつ変化する過程を追える媒体です。映画は限られた上映時間の中で、出会いから関係の変化までを一つの大きな感情の流れにまとめなければなりません。
主題歌の役割が異なるのも、自然なことなのでしょう。
King & Prince「Waltz for Lily」は映画の主題歌
「Waltz for Lily」は、映画のエンドロールで使用される主題歌です。
題名の「Waltz」は三拍子の舞曲であるワルツ、「Lily」はユリを意味します。
ワルツは、一人だけでは成立しません。相手の動きと呼吸を感じ、歩幅を合わせながら進む踊りです。
この特徴は、異なる場所で孤独を抱えてきた玲夜と柚子が、互いの事情を知りながら距離を縮めていく物語と重なります。
運命の花嫁という設定だけを見れば、二人の結びつきは出会った瞬間から決まっているように思えるかもしれません。
しかし、恋愛として大切なのは、運命が二人を出会わせたあとです。
どれほど強い力で結ばれていても、相手の気持ちを知ろうとしなければ、一緒には歩けません。「Waltz for Lily」という題名は、決められた運命を受け入れるだけでなく、二人が互いに歩調を合わせていく過程を表しているように感じます。
映画館では、本編が終わってもすぐには照明がつきません。
暗い客席でエンドロールを見つめる時間に主題歌が流れることで、観客は物語から日常へ急に戻されず、二人の感情を持ち帰る準備ができます。
作品を締めくくる主題歌とは、最後に説明を加える曲ではなく、見終えた人の胸に残ったものへ形を与える曲なのだと思います。
由薫「Ray」は映画のイメージソング
由薫さんの「Ray」は、実写映画『鬼の花嫁』のイメージソングとして書き下ろされ、劇中でも使用されました。
「Ray」には、光線や一筋の光という意味があります。
家族から愛されず、自分の未来に希望を持ちにくかった柚子にとって、玲夜との出会いは閉ざされた場所へ差し込む光のような出来事です。
ただし、玲夜だけが一方的に柚子を照らすのではありません。
柚子の存在もまた、鬼の一族の次期当主として重い役目を背負う玲夜の孤独へ届いていきます。
二人のどちらかだけが救う側なのではなく、互いの暗がりへ光を渡し合う。そう考えると、「Ray」という短い曲名の中に、映画版が描こうとした関係性が見えてきます。
2026年4月14日に行われた映画の舞台あいさつでは、由薫さんが「Ray」を生歌唱しました。
映画のために作られた歌が、出演者や監督のいる場所で披露されたことで、映像と音楽が同じ感情を目指して作られていたことを改めて感じさせる機会となりました。
映画の劇伴サウンドトラックは全37曲
映画公開日の2026年3月27日には、小山絵里奈さんが手がけたオリジナル・サウンドトラックも配信されました。
収録曲は、タイトル曲「鬼の花嫁」を含む全37曲です。
主題歌とイメージソングは、歌声と言葉によって人物の思いを届けます。
一方の劇伴は、柚子が言葉を失う瞬間、玲夜が視線だけで感情を示す場面、あやかしの世界が持つ華やかさと緊張感などを、画面の後ろから支えます。
セリフがない場面でも、観客が人物の感情を見失わずにいられるのは、音楽がその場面の温度を伝えているからです。
サウンドトラックを単独で聴くと、映像がなくても特定の場面の色や空気を思い出すことがあります。
主題歌だけ確認する予定だったのに、最後には全37曲が気になっている。作品の余韻は、こちらが立てた予定表をあまり尊重してくれません。
OP「ヒトコト」とED「心星」は何を描いている?
ここからは、公式コメント、公開された映像、作品設定を踏まえた私の考察です。
アニメ版のOP「ヒトコト」とED「心星」は、柚子と玲夜の感情を別々に描くだけではありません。
二曲を一組として見ると、二人の関係が一方向の救済ではなく、互いに相手を変えていく物語であることが伝わってきます。
柚子は玲夜の言葉で自分を取り戻していく
「ヒトコト」は、言葉を受け取るところから始まる柚子の歌と考えられます。
しかし、玲夜から一度愛を告げられれば、柚子の過去の傷がすべて消えるわけではありません。
長い時間をかけて傷つけられた自己評価は、劇的な出会いだけで元通りにはならないからです。
大切にすると伝える言葉。柚子に責任はないと過去をほどく言葉。彼女の選択を急がず、答えを待つ言葉。
同じ思いを行動と言葉で繰り返し示されることにより、柚子は少しずつ、自分は大切にされてもよいのだと受け入れていきます。
「ヒトコト」は魔法の呪文ではありません。
たった一言ですべてを解決する歌というより、人生を変える最初の一言から、その言葉を信じられるようになるまでを見つめる歌なのでしょう。
玲夜も柚子によって進む方向を見つける
物語の序盤では、玲夜が柚子を救う人物に見えます。
家族の中で居場所を失った柚子を見つけ、危険から守り、これまでとは異なる世界へ導くためです。
ところが、玲夜の側から二人の関係を見直すと、柚子もまた彼を変える存在になっています。
玲夜は、あやかしの頂点に立つ鬼の一族の次期当主です。
高い地位と力を持つ一方で、一族の期待や責任を背負って生きています。何を望むかより、何を果たすべきかを優先してきた人物とも考えられるでしょう。
そんな玲夜にとって柚子は、守るべき花嫁だけではありません。
立場や役目を外した自分を見せられる相手であり、「何を背負うか」ではなく「誰と生きたいか」を考えるきっかけになる人物です。
柚子は玲夜の言葉によって自分の価値を取り戻し、玲夜は柚子という心星によって未来の方向を見つける。
この往復があるから、『鬼の花嫁』は不遇な少女が強い男性に選ばれるだけの物語では終わりません。
OPとEDの間で「救う側」が入れ替わる
OPは、柚子が失っていた言葉を取り戻していく始まりを描きます。
EDは、玲夜が柚子と同じ未来へ進む決意を描いています。
一話の冒頭では玲夜が柚子を救う人物に見え、物語を見終えたあとには、柚子も玲夜の心を照らしていることに気づく。
OPとEDの間で、救う側と救われる側が静かに入れ替わるのです。
もちろん、実際の二人の関係を単純に二分することはできません。
どちらか一方が常に強く、もう一方が常に守られるのではなく、場面によって支える側が変わっていく。その関係こそ、二人が運命だけに頼らず、相手を選び直している証しなのではないでしょうか。
毎週同じ主題歌が流れても、本編で二人の関係を知るほど、聞こえ方は変わっていきます。
最初は柚子だけの痛みに聞こえた声が、玲夜の孤独とも重なり始める。玲夜の決意を歌う曲が、柚子自身の選択を尊重する歌として響くようになる。
主題歌は本編の前後に置かれた飾りではありません。
視聴者がその週に見た感情を受け取り、次の物語へつなぐ、もう一つの語り手です。
まとめ|『鬼の花嫁』主題歌はアニメ版と映画版で異なる
TVアニメ『鬼の花嫁』のオープニングテーマは、ClariS「ヒトコト」です。
作詞・作曲・編曲は鈴木裕明さんが担当し、2026年7月5日に配信開始。CDは同年8月19日に発売されます。
エンディングテーマは、山崎育三郎さんの「心星」です。
読み方は「シンボシ」で、作詞・作曲・編曲は諸見里修さん。2026年6月24日に配信が始まり、CDは8月19日に発売されます。
2026年7月22日時点では、TVアニメの挿入歌に関する公式発表を確認できません。
由薫さんの「Ray」はアニメ挿入歌ではなく、実写映画版のイメージソングです。映画の主題歌には、King & Prince「Waltz for Lily」が使用されています。
- アニメOP:ClariS「ヒトコト」
- アニメED:山崎育三郎「心星」
- アニメ挿入歌:2026年7月22日時点で公式発表を確認できず
- アニメ劇伴:横山克
- 映画主題歌:King & Prince「Waltz for Lily」
- 映画イメージソング:由薫「Ray」
- 映画劇伴:小山絵里奈
「ヒトコト」は、柚子が失っていた自分の声を探す歌。
「心星」は、玲夜が柚子の幸せを見失わず、同じ未来を選ぼうとする歌です。
一話が始まるときには柚子の思いが重なり、物語が閉じるころには玲夜の決意が残る。その二曲の間で交わされる言葉や沈黙が、決められた運命を、二人が自分で選び取る未来へ少しずつ変えていくのでしょう。
よくある質問
アニメ『鬼の花嫁』の主題歌は誰が歌っていますか?
オープニングテーマ「ヒトコト」はClariS、エンディングテーマ「心星」は山崎育三郎さんが歌っています。
『鬼の花嫁』の挿入歌は由薫「Ray」ですか?
「Ray」はTVアニメの挿入歌ではありません。2026年3月27日公開の実写映画『鬼の花嫁』のイメージソングで、映画の劇中でも使用されています。
山崎育三郎「心星」の読み方は何ですか?
「心星」の読み方は「シンボシ」です。TVアニメ『鬼の花嫁』のために書き下ろされたエンディングテーマです。
ClariS「ヒトコト」の発売日はいつですか?
先行配信日は2026年7月5日、CDシングルの発売日は2026年8月19日です。
アニメ『鬼の花嫁』はどこで配信されていますか?
dアニメストア、ABEMA、U-NEXT、アニメ放題が地上波同時・最速配信を実施しています。Netflix、ディズニープラス、Prime Video、Hulu、DMM TV、TVerなどでも順次配信されています。
執筆:月白しずく




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