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『薬屋のひとりごと』白娘々(パイニャンニャン)とは何者?人物像と読み方を解説

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『薬屋のひとりごと』の白娘々は、本物の仙女ではなく、姶良側で動き、砂欧の巫女と血縁を持つ女性です。

白娘々の読み方は「パイニャンニャン」。人の心を読む術や金を生み出す術は、音、舞台装置、鍍金などを組み合わせた奇術でした。アニメ第3期では上田麗奈さんが声を担当します。

この記事では、公式設定、原作小説で判明する正体、猫猫が見抜いた仙術の仕掛け、筆者の考察を混同しないように整理します。

原作小説第5巻から第7巻までの重要なネタバレを含むため、アニメ第3期を先入観なしで楽しみたい方は、ネタバレ表記のある見出しより前までお読みください。

この記事の結論

  • 白娘々の読み方は「パイニャンニャン」
  • 本物の仙女ではなく、奇術と化学知識で仙術を演出している
  • 原作小説では姶良につながる実働側の人物として事件に関与する
  • 砂欧の巫女と血縁はあるが、正確な続柄は明言されていない
  • 本名、出身地、砂欧での正式な身分、姶良に従う個人的理由は不明
  • アニメ第3期の担当声優は上田麗奈

 

情報の区分 白娘々について分かっていること
アニメ公式設定 白い肌、白い髪、赤い瞳を持ち、読心や金を生み出す仙術を使うと噂される女性
原作で判明する正体 超常的な仙女ではなく、姶良側で動き、砂欧の巫女と血縁を持つ人物
猫猫の推理 仙術は筆跡、音の合図、鍍金、加熱、蒸気、助手の連携を用いた奇術
明かされていないこと 本名、具体的な出自、巫女との正確な続柄、計画全体への関与度
アニメ版 上田麗奈が担当。第3期は2026年10月2日から放送予定

『薬屋のひとりごと』白娘々とは何者?

白娘々は、茘国の都に現れた「謎の仙女」であり、白い容姿と巧妙な奇術によって人々を魅了した女性です。

アニメSeason3公式サイトでは、透き通るような白い肌、白い髪、赤い瞳を持ち、人の心を読んだり金を生み出したりする仙術を使うと噂されている人物として紹介されています。

項目 白娘々の基本情報
名前 白娘々
読み方 パイニャンニャン
容姿 白い肌、白い髪、赤く見える瞳
呼ばれ方 仙女、白蛇仙女
噂される能力 人の心を読む、金を生み出す
原作での主な登場範囲 小説第5巻から第7巻
声優 上田麗奈

原作小説第5巻に対応するWeb版「十、白蛇仙女 前編」では、白娘々の見世物は小さな小屋から始まり、やがて都の劇場を借りられるほどの人気を獲得したと説明されています。

その劇場は、二階席を含めて一度に百人以上が入れる規模。金持ちや高官まで夜ごと足を運び、花街の緑青館では客の財布が劇場へ流れた影響を話題にするほどでした。

白娘々が集めていたのは、拍手だけではありません。都の有力者、交易商、金、そして人々の欲望が一つの場所へ集まる状況を作っていたのです。

仙女の噂が広がれば、こちらから権力者を訪ねる必要はありません。相手のほうから素性を隠し、覆面をつけてやってきます。

ただの人気興行にしては、あまりにも情報が集まりやすい場所でした。華やかな舞台の客席に、政治や商売の匂いが混じっている。この少し嫌な気配が、白娘々を単なる奇術師で終わらせません。

白娘々は本名なのか

白娘々が本名であるとは、アニメ公式サイトにも原作小説にも明記されていません。

「白」は彼女の白い容姿を表し、「娘々」は高貴な女性や女神、仙女を思わせる呼称です。観客へ神秘的な印象を与える舞台名、あるいは通称と考えるのが自然でしょう。

ただし、本名が別にあることも、その名前が何であるかも作中では示されていません。

原作で確定しているのは、白娘々という名で仙女を演じたこと。名前の由来や、誰がその呼び名を与えたのかは不明です。

正体を調べると、つい本名や生い立ちまできれいに知りたくなります。しかし、白娘々は幕が下りても、すべてを客席へ置いていってはくれません。秘密の扱いが徹底しています。

白娘々はアルビノなのか

原作では、白娘々の容姿を見聞きした猫猫たちが、生まれつき色素が少ない「白子」ではないかと認識する描写があります。

Web版「十、白蛇仙女 前編」では、白い髪や肌、赤く見える目について、猫猫が色素と目の奥の血の見え方を説明しています。

ただし、これは現代医学による診断ではなく、作中人物による見立てです。そのため、本記事では「医学的にアルビノと確定している」とは断定せず、原作では白子として認識されている、と整理します。

舞台に上がった猫猫は、白娘々の目が時折変わった動きをすることにも気づきました。そこから、白娘々は視力がかなり弱いのではないかと考えます。

一方、白娘々は周囲が意識しにくい高い音に反応しました。視覚の弱さを聴覚や訓練で補っている可能性が、読心術の種明かしにつながっていきます。

群衆は白い容姿を「仙女の証し」と受け取り、猫猫はその身体に生じている不自由を観察する。同じ女性を見ているのに、視線の向かう先がまるで違うのです。

白娘々の仙術の正体は?読心術と錬金術の種

白娘々の仙術は超常現象ではなく、舞台装置、薬学や化学に通じる知識、助手との連携によって成立する奇術です。

もっとも、原作で材料や装置のすべてが実証されたわけではありません。猫猫自身が「断定はできない」としている部分もあるため、確度を分けて見ていきます。

仙術 観客が見た現象 原作で示される仕掛け 情報の確度
読心術 猫猫が書いた数字と紙を入れた筒を当てる 筆跡の写し取りと音による伝達 猫猫の推理
錬金術 銅色の板が銀色、さらに金色へ変わる 表面への鍍金と加熱による色の変化 羅門の知識を踏まえた猫猫の説明
発火術 石を置いた紙から火が出る 錬金術の工程で生じる副産物を利用した可能性 猫猫の推定
蝶の術 蝶が飛び、炎を上げて灰になる 精巧な紙の蝶を使う奇術に似た方法 猫猫の推定

数字を当てた読心術の仕掛け

白娘々の公演を訪れた猫猫は、壬氏、高順、馬閃が見守るなかで舞台へ呼ばれます。

猫猫が命じられたのは、一から十までの好きな数字を紙へ書き、縦十本、横十本に並べられた計百本の筒から一本を選んで紙を詰めることでした。

白娘々は、猫猫が書いた数字が「七」であることに加え、紙が入っている筒の位置まで言い当てます。

数字を知った方法について、猫猫が注目したのは、墨をたっぷり含んだ筆、薄く柔らかな紙、机に置かれていた黒い下敷きです。

紙へ染み込んだ墨の成分が下敷きにも移り、乾燥後に筆跡を判別できれば、舞台裏へ下げられた机から数字を読み取れます。

作中では塩が一例として挙げられますが、猫猫は実際の材料を塩だと確定していません。したがって、「塩を使って七を読み取った」と断言するのは正確ではありません。

筒の位置を伝えた仕掛けとして示されるのが、銅鑼や鈴に紛れた高い音です。

百本の筒は縦十本、横十本。銅鑼と鈴を合図として二段階で位置を伝えれば、白娘々が百種類の音を一度に暗記しなくても、縦と横の組み合わせから場所を割り出せます。

箱のそばでは助手が操作でき、上から薄い紗が掛けられていました。舞台の端にある箱へ空気を送り、紙で塞がれた筒による音の変化を利用したのではないかと猫猫は推理します。

白娘々は心を読んでいません。それでも、筆跡を写し、机を下げ、箱を動かし、音を送る一連の作業を百人以上の観客に悟らせない技術は本物です。

種が分かると簡単に見えますが、実演する側の準備はまったく簡単ではありません。しずくなら最初の机の交換で何かを落とします。仙女への道は、その時点で閉ざされそうです。

銅を銀や金へ変えた方法

白娘々は、銅色の金属板を液体へ入れて熱し、銀色へ変化させます。さらに火であぶると、板は金色になりました。

猫猫によれば、金属そのものが銀や金へ変わったわけではありません。銅板の表面を鍍金し、熱による変化で金色に見せたものです。

猫猫は養父の羅門から、西方の錬金術に似た現象について聞いていました。ただし、羅門は具体的な材料を猫猫へ教えておらず、原作にも白娘々が使用した薬品名は記されていません。

現実に似た化学実験が存在しても、そこで用いられる物質を白娘々の道具と同一視することはできません。

原作から確実に読み取れるのは、本物の金を新しく生み出したのではなく、表面処理と加熱によって金属板の見え方を変えたという点です。

観客が欲しいのは化学的な説明ではなく、「目の前で金が生まれた」という物語でした。白娘々は物質だけでなく、人が現象へ付ける意味まで変えてみせたのです。

劇場全体が巨大な奇術装置だった

白娘々の舞台では、白い靄、揺れる灯り、銅鑼や鈴、薄い紗、助手、客へ振る舞われる酒が同時に使われています。

Web版「十一、白蛇仙女 後編」では、観客が靄で視界を遮られ、悪酔いする酒を飲んでいたと猫猫が整理しています。酒を飲んでいない壬氏たちも仕掛けを見抜けなかったため、酒だけが原因ではありません。

薄暗さと靄は細かな作業を隠し、銅鑼や鈴は合図となる音を紛れ込ませます。舞台上で机や箱を運ぶ助手も、演出の一部として見せれば不自然ではありません。

白娘々一人が仙術を使っていたのではなく、劇場そのものが観客の視線と聴覚を操る装置だったと考えると、各要素が一本につながります。

人は強い光が当たる場所を見ます。白娘々の白い姿へ目を奪われている間、答えは舞台の端や幕の向こうを移動していたのでしょう。

※画像はAIによるイメージ

【原作ネタバレ】白娘々の正体・出自・巫女との関係

原作小説で判明する白娘々の正体は、姶良側の意向につながって行動し、砂欧の巫女と血縁を持つ女性です。

ただし、本名、出生地、砂欧での正式な役職、巫女との正確な続柄までは明かされていません。

「親類」という事実から親子、姉妹、叔母と姪などの具体的な関係を決めることはできないため、ここは判明事項と不明点を明確に分ける必要があります。

確認したい点 原作小説での整理
本物の仙女か 仙術は奇術であり、超常的な存在ではない
姶良との関係 姶良側につながる人物として茘国で行動する
砂欧の巫女との関係 血縁・親類関係が示される
巫女との正確な続柄 明言されていない
本名・出身地 明らかにされていない
砂欧での正式な身分 明らかにされていない
計画への関与 実行側として関与するが、全体の立案者とは断定できない

原作第5巻から第7巻までの動き

原作小説第5巻では、白娘々は都の劇場で仙女として人気を集め、読心術や錬金術を披露します。

この段階では、観客にも猫猫たちにも彼女の出自や政治的なつながりは見えません。猫猫が解けるのは、あくまで舞台上の仙術です。

その後、白娘々は劇場から姿を消します。都で彼女と接点を持った交易商を巡る出来事も浮上し、仙女の興行が単独の見世物ではなかったことが示唆されていきます。

ただし、この周辺では複数の薬や毒、人物の思惑が絡みます。一連の事態をすべて「白娘々が阿片を広めた事件」とまとめると、別の薬物や推定段階の因果まで同一視しかねません。

確実に言えるのは、白娘々が人を集める入口を作り、その後も姶良側につながる実行人物として行動したことです。薬物に関する計画全体を白娘々が立案したとは明示されていません。

原作小説第6巻では、西都で起きる里樹の事件に白娘々が関与します。

里樹は周囲から自由を制限され、もともと不安と孤立を抱えていました。白娘々は、その心理状態へ入り込む側に立ちます。

ここで恐ろしいのは、舞台で見せた偽の読心術よりも、相手が何を怖がり、どこに逃げ場がないのかを見抜く観察力です。

ただし、里樹を巡る計画のすべてを白娘々が一人で決めたわけではありません。直接の関与と、背後にある政治的な企図は分けて考えるべきでしょう。

原作小説第7巻では、砂欧の巫女、愛凛、姶良を巡る関係が整理され、白娘々が孤立した旅芸人ではなかったことが判明します。

姶良は巫女と対立する政治側に位置し、白娘々はその側につながって動いていました。一方、愛凛は巫女から教育を受け、恩義を抱く人物です。

白娘々と愛凛は同じ事件の中で名前が並びますが、同じ目的で同じ人物に従っていたわけではありません。この違いを省くと、砂欧編の関係が急に平らになってしまいます。

白娘々と砂欧の巫女は親子なのか

白娘々と砂欧の巫女が親子であるとは、原作小説で明言されていません。二人は別人で、血縁のある親類です。

二人には、白い髪や肌、赤く見える瞳という共通点があります。この身体的特徴は、砂欧の巫女制度と深く結びついていました。

原作小説第7巻では、巫女が抱えてきた身体上の秘密と、個人の人生より先に「巫女」という役割を背負わされた事情が明らかになります。

白娘々にも同じ系統の身体的特徴と血縁がありますが、巫女候補だったのか、砂欧で特定の称号や役職を持っていたのかは明記されていません。

したがって、白娘々の出自は次のように表すのが最も正確です。

  • 砂欧の巫女と血縁を持つ
  • 姶良側につながって行動していた
  • 白い容姿を仙女の演出に利用した
  • 正確な続柄や正式な身分は不明

「正体判明」といっても、戸籍のようにすべてが開示されるわけではありません。政治的な所属と血縁は見えますが、一人の女性としてどこで育ち、なぜ姶良に従ったのかは幕の奥に残されています。

事件後、白娘々と愛凛はなぜ確保された?

Web版「二十八 次代の巫女」では、白娘々と愛凛は罪人として捕らえられ、巫女に対する「人質」と呼ばれています。

これはWeb版で明示される情報です。原作小説第7巻では構成や表現の順序が異なるため、Web版の一文をそのまま小説版の同一場面として扱わないよう注意が必要です。

二人が確保されたのは、巫女にとって無視できない存在だからです。

白娘々は巫女と血縁を持ち、愛凛は巫女から教育を受けた過去と恩義があります。政治的な立場や事件への関わり方は異なっていても、二人の身柄は巫女の行動を抑える材料になります。

巫女が表向きの死を用意し、茘国側との交渉に進む展開には、砂欧と茘国の外交が善意だけでは成立していない現実が表れています。

白娘々が誰かに利用された可能性と、彼女自身が他者を追い詰める側で行動した責任は両立します。背景が分かったからといって、行為が消えるわけではありません。

その一方で、悪役という一語だけに閉じ込めれば、彼女自身がどこまで選び、どこから選ばされていたのかという問いも見えなくなります。

白娘々の正体には、分かったことより、まだ語られていないことのほうが多い。その空白が、彼女の不穏さと哀しさを同時に残しています。

※画像はAIによるイメージ

白娘々の声優は上田麗奈|アニメ第3期はいつ放送?

アニメ『薬屋のひとりごと』第3期で白娘々を演じる声優は、上田麗奈さんです。

2026年8月15日、第3期のキービジュアル、最新PV、放送開始日、オープニングテーマとともに発表されました。

項目 公式発表
白娘々役 上田麗奈
キャスト発表日 2026年8月15日
第3期放送開始日 2026年10月2日(金)
放送時間 毎週金曜23時
放送枠 日本テレビ系「FRIDAY ANIME NIGHT」
放送形態 全国同時放送
配信 放送終了後、各種配信プラットフォームで順次配信
初登場話 2026年9月5日時点では未発表

上田麗奈さんは公式コメントで、白娘々を「正体も目的もベールに包まれている、謎の少女」と捉え、つかみどころのない人物へ慎重に向き合う意向を示しています。

原作の白娘々は、か細く消え入りそうな声で話し、その言葉をそばにいる男が大きな声で観客へ伝えます。

声の弱さは、俗世から離れた仙女の印象を強める演出です。しかし、猫猫が書いた数字を当てた瞬間には、驚く観客を見つめる冷静さものぞきます。

アニメで注目したいのは、儚く聞こえる声と、相手を観察する側の不穏さがどう共存するかです。

上田麗奈さんは、柔らかな声の奥へ緊張や危うさをにじませる表現に強みを持つ声優です。大きく感情を叫ばなくても、息の置き方や声の温度差で、人物が何かを隠している感覚を作れます。

白娘々には、観客へ見せる「仙女の声」と、計画を進める本人の声があるのかもしれません。その境目が聞こえた瞬間、白い衣の向こうにいる人間が初めて現れそうです。

アニメ公式は、第3期の舞台が後宮から市井、さらに隣国へ広がると発表しています。白娘々も「人々を惑わす謎の仙女」として物語紹介に登場しました。

第3期の中心テーマとして示されている「旅」と、白娘々が関わる市井から砂欧へ続く流れは相性がよく、物語を後宮の外へ導く重要人物になると考えられます。

ただし、白娘々が第何話で初登場するか、配信サービスごとの開始時刻は2026年9月5日時点で発表されていません。

放送日時や配信情報は変更される場合があります。視聴前にはアニメ公式サイトと利用する配信サービスの番組ページをご確認ください。

白娘々が物語で示すものを考察

ここからは、原作の描写を根拠にした私の考察です。

白娘々という人物には、人が信じたいものを見せる力と、自分もまた他者が求める役割を着せられている矛盾が重なっています。

白娘々は心を読まずに人を動かす

根拠となるのは、劇場で行われた読心術です。

猫猫の数字を当てた方法は、筆跡と音の合図を用いる物理的な仕掛けでした。白娘々は猫猫の心を直接読んでいません。

しかし、仙術の公演そのものは、人々の欲望を正確に捉えています。

観客が求めているのは、数字を当てる手品だけではありません。秘密を見抜かれる刺激、金を生み出す夢、珍しい仙女を見たと語れる優越感です。

白娘々は、それらを薄暗い劇場、白い靄、音、酒、衣装によって一つの物語へまとめました。

ここからは私の解釈ですが、彼女の本当の「読心」は、相手の考えている数字を知ることではなく、人が何を信じたがっているかを見抜くことだったのではないでしょうか。

里樹へ接近した場面でも、相手の孤立や不安が利用されます。舞台上の読心術は偽物でも、人の弱い場所を探す観察力まで偽物とは言い切れません。

白娘々と猫猫は逆方向へ謎を動かす

猫猫が舞台で観察したのは、白娘々の顔だけではありません。

筆、紙、黒い下敷き、机を運ぶ助手、百本の筒、揺れる紗、高い音、銅鑼、鈴、靄、酒。現象が成立するために必要なものを、一つずつ拾い上げています。

白娘々は、多数の仕掛けを「一人の仙女が起こした奇跡」へ集約します。

反対に猫猫は、一つの奇跡を、道具、人、音、物質の変化という複数の因果へ戻していきます。

私は、この反対向きの思考が白娘々編の面白さだと感じます。

二人とも、人間をよく見ています。ただし、白娘々は相手に物語を信じさせ、猫猫は物語に覆われた事実をほどく。

知識の量だけではなく、それを何のために使うのか。そこに、仙女と薬師を分ける細い線があります。

白娘々自身も「作られた仙女」ではないか

この考察の根拠は、白娘々の白い容姿が茘国では仙女の演出に使われ、砂欧では巫女の血縁や政治へ結びついていることです。

白娘々は人々へ見たいものを見せました。一方、周囲も彼女の中に、自分たちが必要とするものを見ていたのではないでしょうか。

観客にとっては神秘的な仙女。姶良側にとっては茘国で動かせる実行人物。政治にとっては巫女と血縁を持つ、交渉上の価値がある存在です。

ここからは私見ですが、役割を重ねられるほど、白娘々本人の望みは見えにくくなります。

彼女は白い姿を武器として使いました。しかし、その姿に最初の意味を与えたのが本人だったとは限りません。

だからといって、他者を傷つける側で動いた責任が消えるわけではない。利用された人物が、別の誰かを利用することもあります。

被害と加害を一枚の札で分けられないところに、『薬屋のひとりごと』らしい苦みがあります。種明かしが終わっても、人物のすべてまでは解けないのです。

アニメでは音と画面の端が伏線になりそう

原作で文章として説明された「高い音」を、アニメでは視聴者も実際に聞くことになります。

銅鑼、鈴、観客のざわめきへ合図がどのように紛れ込むのか。初見では環境音にしか聞こえず、猫猫の説明後に見返すと意味が変わる演出になれば、視聴者も謎解きを追体験できます。

助手が下げる机、舞台端へ移される筒の箱、揺れる紗、白娘々の視線も重要です。

画面中央には白娘々が立っています。しかし、仕掛けの答えは画面の端で動いている。

一度目は仙女を見つめ、二度目は舞台全体を見る。同じ映像なのに、視線を変えると別の物語が現れる構成になれば、白娘々編の本質を映像で表現できます。

私は落ち着いて確認するつもりです。たぶん無理でしょう。一時停止し、音量を変え、助手の動きを巻き戻し、気づけば一場面にずいぶん長く滞在している未来が見えます。

まとめ|白娘々の正体は姶良側で動く巫女の血縁者

『薬屋のひとりごと』の白娘々は「パイニャンニャン」と読み、白い肌、白い髪、赤く見える瞳を持つ女性です。

本物の仙女ではなく、筆跡の写し取り、音の合図、鍍金、加熱、靄、助手との連携を使い、劇場全体で仙術を演出していました。

原作小説で判明する正体は、姶良側につながって茘国で動き、砂欧の巫女と血縁を持つ人物です。

ただし、本名、出身地、砂欧での正式な立場、巫女との正確な続柄、姶良に従った個人的理由は明かされていません。血縁は示されますが、親子や姉妹と断定することはできません。

白娘々は里樹を巡る事件などで敵対側に立ちますが、計画全体の立案者だったとは明示されていません。本人の行為と、砂欧の政治に組み込まれた背景を分けて見る必要があります。

アニメ第3期では上田麗奈さんが声を担当し、2026年10月2日から毎週金曜23時、日本テレビ系で放送予定です。

白娘々が舞台へ現れれば、まず目を奪われるのは白い姿でしょう。

けれど、彼女の正体を知るために見るべきものは、その周囲で動く道具、人の欲望、そして国境を越えて伸びる政治の糸です。仙術の幕が下りたあと、そこに一人の女性がどんな表情で立っているのか。アニメでも静かに見届けたいと思います。

よくある質問

白娘々は何と読む?

白娘々は「パイニャンニャン」と読みます。

アニメSeason3公式サイトのキャラクター紹介とキャスト一覧にも、この読み方が掲載されています。

白娘々の正体は砂欧の巫女?

白娘々と砂欧の巫女は別人です。

原作小説では二人に血縁があると示されますが、親子や姉妹などの正確な続柄は明言されていません。

白娘々は本物の仙術を使える?

原作で披露する読心術や錬金術は、超常的な力ではありません。

筆跡の写し取り、音による合図、鍍金、加熱、舞台装置などを組み合わせた奇術であると猫猫が推理しています。

白娘々の本名や出身地は判明している?

2026年9月5日時点で、本名や具体的な出身地は明らかにされていません。

白娘々という名前も本名とは断定されておらず、仙女として活動する際の通称または舞台名と考えられます。

白娘々の声優は誰?

アニメ第3期の白娘々役は上田麗奈さんです。

2026年8月15日に、第3期のPV、キービジュアル、放送開始日などとあわせて発表されました。

情報ソース

<ul> <li>アニメ『薬屋のひとりごと』Season3「白娘々」キャラクター紹介(2026年9月5日確認)<br><a href=”https://kusuriyanohitorigoto.jp/season3/character/index12.php” rel=”noopener noreferrer”>https://kusuriyanohitorigoto.jp/season3/character/index12.php</a></li> <li>アニメ『薬屋のひとりごと』Season3「Staff&Cast」(2026年9月5日確認)<br><a href=”https://kusuriyanohitorigoto.jp/season3/staffcast/” rel=”noopener noreferrer”>https://kusuriyanohitorigoto.jp/season3/staffcast/</a></li> <li>アニメ『薬屋のひとりごと』公式ニュース「TVアニメ第3期 2026年10月2日(金)から放送開始」(2026年8月15日公開、2026年9月5日確認)<br><a href=”https://kusuriyanohitorigoto.jp/news/2623/” rel=”noopener noreferrer”>https://kusuriyanohitorigoto.jp/news/2623/</a></li> <li>日向夏『薬屋のひとりごと』第5巻(ヒーロー文庫)―白娘々の公演と仙術の仕掛け</li> <li>日向夏『薬屋のひとりごと』第6巻(ヒーロー文庫)―西都で起きる事件と白娘々の関与</li> <li>日向夏『薬屋のひとりごと』第7巻(ヒーロー文庫)―砂欧の巫女、姶良、愛凛、白娘々の関係</li> <li>日向夏「薬屋のひとりごと」Web版・市井編1「十、白蛇仙女 前編」(2026年9月5日確認)<br><a href=”https://ncode.syosetu.com/n9636x/111/” rel=”noopener noreferrer”>https://ncode.syosetu.com/n9636x/111/</a></li> <li>日向夏「薬屋のひとりごと」Web版・市井編1「十一、白蛇仙女 後編」(2026年9月5日確認)<br><a href=”https://ncode.syosetu.com/n9636x/112/” rel=”noopener noreferrer”>https://ncode.syosetu.com/n9636x/112/</a></li> <li>日向夏「薬屋のひとりごと」Web版「二十八 次代の巫女」(2026年9月5日確認)<br><a href=”https://ncode.syosetu.com/n9636x/177/” rel=”noopener noreferrer”>https://ncode.syosetu.com/n9636x/177/</a></li> <li>倉田三ノ路・日向夏・しのとうこ『薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~』第93話「白蛇仙女」、第94話「白娘々」(小学館)</li> </ul>
<p>※原作小説、Web版、コミカライズでは、構成、出来事の順序、人物関係の見せ方が一部異なります。本記事では、Web版のみで明示される表現を原作小説の同一場面として断定しないよう区別しています。</p>
<p>※アニメの放送日時、配信予定、キャラクター情報は変更される場合があります。最新情報は作品公式サイトや各配信サービスでご確認ください。</p>
<p>執筆:月白しずく(momoiroblog専属ライター)</p>

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