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『薬屋のひとりごと』猫猫(マオマオ)役は悠木碧!キャラクターの魅力と演技を解説

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『薬屋のひとりごと』の猫猫(マオマオ)役は声優の悠木碧さんで、2020年のドラマCDからテレビアニメ第3期まで続投しています。

かわいらしい容姿へあえて甘すぎない声を重ね、推理では言葉を明瞭に、毒を見つければ好奇心を一気に解放する。その演技を代表作、本人のインタビュー、アニメの具体的な場面から読み解きます。

『薬屋のひとりごと』猫猫の声優は悠木碧

アニメ『薬屋のひとりごと』で主人公・猫猫を演じる声優は、悠木碧(ゆうき・あおい)さんです。

2020年発売の原作小説第9巻ドラマCD付き限定特装版から猫猫を担当し、テレビアニメ第1期、第2期、2026年10月2日開始の第3期でも続投します。

項目 確認できる内容
キャラクター 猫猫(マオマオ)
担当声優 悠木碧
所属事務所 青二プロダクション
誕生日 3月27日
出身地 千葉県
ドラマCD 2020年発売の原作小説第9巻ドラマCD付き限定特装版から担当
テレビアニメ 第1期・第2期・第3期を担当
第3期第1クール 2026年10月2日(金)23時から放送

テレビアニメ化と猫猫役のキャストは、2023年2月16日に発表されました。監督・シリーズ構成を長沼範裕さん、アニメーション制作をTOHO animation STUDIOとOLMが担当することも同時に明かされています。

2023年10月1日にTOHOシネマズ日比谷で開催された第1期先行上映会では、悠木さんがドラマCDから猫猫を演じてきた経緯に触れ、動く猫猫を見たいと思っていたという趣旨の喜びを語りました。

出典は、アニメイトタイムズが2023年10月1日に公開した公式レポート「秋アニメ『薬屋のひとりごと』先行上映会に悠木碧さん・大塚剛央さん・長沼範裕監督が登壇!」です。

音だけで物語を届けるドラマCDと、表情、動き、背景、劇伴までそろうテレビアニメでは、同じ人物でも芝居の組み立て方が変わります。

悠木さんは長く担当している声をそのまま再現するだけではなく、画面の猫猫や共演者の芝居に合わせて、テレビアニメ版の新しい居場所を探しました。この積み重ねこそ、現在の猫猫の声にある安定感の土台でしょう。

猫猫役の声優は交代していない

テレビアニメ版の猫猫役は、第1期から第3期まで一貫して悠木碧さんです。途中で声優が交代したという公式発表はありません。

第1期は2023年10月21日から2024年3月23日まで、第2期は2025年1月10日から7月4日まで、それぞれ全24話が放送されました。

物語が進むにつれて、猫猫の声が少し柔らかくなったと感じる人もいるかもしれません。

しかし、それは担当者が変わったからではなく、猫猫と周囲の人々との距離が変化した結果と見るほうが自然です。同じ声のなかで関係性の違いを聞かせられることが、悠木さんの演技の面白さでもあります。


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悠木碧の代表作は?猫猫との演技の違い

悠木碧さんは、柔らかな少女の声、少年らしい軽快さ、理知的な低音、激しい叫びまで使い分けてきた声優です。

ここでは青二プロダクションの公式プロフィールに掲載されている出演作のうち、声質と感情表現の幅が分かりやすい作品を選びました。表の「演技の特徴」は、各作品を視聴した筆者による評価です。

主な放送開始年 作品名 役名 筆者が感じる演技の特徴
2010年 『ポケットモンスター ベストウイッシュ』 アイリス 活発さと幼さを軽やかなテンポで表現
2011年 『魔法少女まどか☆マギカ』 鹿目まどか 柔らかな声に迷い、恐れ、決意を重ねる
2012年 『戦姫絶唱シンフォギア』 立花響 まっすぐな熱量と力強い叫びを両立
2014年 『七つの大罪』 ディアンヌ 豪快さと繊細な恋心を親しみやすく表現
2016年 『僕のヒーローアカデミア』 蛙吹梅雨 特徴的な低めの声で落ち着いた存在感を作る
2017年 『幼女戦記』 ターニャ・デグレチャフ 理知的な台詞回しと激しい怒気を切り替える
2020年 『ヒーリングっど♥プリキュア』 花寺のどか/キュアグレース 穏やかさのなかに折れない意志を宿す
2023年 『薬屋のひとりごと』 猫猫 甘さを抑え、関心の動きを速度と間で伝える

鹿目まどかでは、不安に揺れる少女の柔らかさが声の表面にも現れます。立花響は、迷いながらも前へ出る熱が言葉と叫びに乗る人物です。

一方、ターニャ・デグレチャフでは、論理的な言葉と爆発的な感情を鮮やかに切り替えます。蛙吹梅雨の落ち着いた低音とも似ているようで、語尾や呼吸が作る人物の温度は異なります。

猫猫では、この広い表現力が抑える方向へ使われました。

悠木さんに強い声が出せないわけではありません。強さも甘さも出せる人が、猫猫の性格に必要な分だけを残している。その選択を知ると、普段の平らな声まで、かなり緻密に設計されたものだと分かります。

大きく感情を動かす役が目立ちやすいなか、猫猫は簡単に内面を明かしません。演じる側には、何もしない芝居ではなく、見せすぎないための技術が求められます。

静かな声なのに退屈ではない。むしろ、次にどこで調子が変わるのか耳が待ってしまう。ここが猫猫役と悠木さんの経歴を並べて見る意味です。

悠木碧は猫猫をどう演じている?

悠木碧さんの猫猫役は、絵の愛らしさへ声の甘さを重ねすぎず、関心を持った瞬間の速さや反応で感情を見せる演技です。

本人が語った役作りと、アニメ本編から聞き取れる表現を分けて整理すると、演技の狙いがより明確になります。

本人の発言:役作りの軸は簡単に懐かない猫

アニメイトタイムズは2023年10月21日、悠木さんのインタビュー「猫っぽさが人を惹きつける猫猫。平穏に暮らしたいけど、事件を放っておけるほど事なかれ主義でもない矛盾」を公開しました。

悠木さんはこのなかで、猫猫の魅力を、簡単には人へ懐かない猫のような部分と結びつけて説明しています。役を考える際にも、猫ならどのように動くかという発想が手がかりになったそうです。

さらに、アニメの猫猫は絵だけでも十分に愛らしいため、声では甘さを抑えてバランスを取ったという趣旨を語りました。

この判断は、単に声を低くするという話ではありません。

見た目に合わせて声までかわいらしく整えすぎれば、花街で人の裏表を見て育った現実感や、目立つことを避ける慎重さが薄くなります。反対に冷たさだけを強調すると、毒や薬へ向ける無邪気な好奇心が消えてしまいます。

悠木さんの猫猫は、その間に立っています。

普段は反応を抑えながら、好きなものを見つけた瞬間だけ素早くなる。かわいく聞かせようとするのではなく、興味を隠しきれなかった結果として、猫猫の年相応の愛らしさが漏れるのです。

本人の発言:推理の手がかりを耳へ残す

同じ2023年10月21日のアニメイトタイムズのインタビューでは、作業をしながらアニメを見る視聴者も意識し、推理に必要な情報が耳へ残るように調整したという趣旨も語られています。

『薬屋のひとりごと』の推理には、症状、薬品、化粧品、食べ物、道具、身分関係など、異なる種類の情報が重なります。

すべてを強調すれば説明文の読み上げに聞こえ、自然な速度だけを優先すると重要な手がかりが埋もれかねません。

猫猫の台詞には、物語を理解するための案内と、その場で思考している人物の芝居という二つの役割があります。悠木さんは重要語を明瞭に置きつつ、考えが次の考えを呼ぶ流れを止めません。

これは推理作品の主人公として、かなり重要な技術です。

視聴者は猫猫の頭の中を映像だけですべて見られるわけではありません。声が情報の道筋を作ることで、薬学の知識がない人でも謎解きから振り落とされずに済みます。

本人の発言:シリアスとギャグでアドリブを使い分ける

同インタビューによると、悠木さんはシリアスな場面ではアドリブをほとんど加えず、ギャグでは猫らしい反応を試したそうです。作中で聞こえる猫の鳴き声の一部も担当したことが明かされています。

この使い分けにより、事件の重さを崩さず、デフォルメ場面では猫猫の反応を楽しく広げられます。

ギャグになった途端に別人へ変わるのではなく、普段からある乾いた反応や壬氏への露骨な警戒が少し大きくなる。そのため、猫の姿になっても猫猫らしさが消えません。

毒には驚くほど無防備なのに、人への親しさは厳重に保管する。薬棚より管理が固いのでは、と心配になるほどです。

演技が変わる場面 声から分かる特徴 表現される猫猫の内面
普段の会話 低めの声、短い返事、抑えた反応 警戒心、合理性、面倒を避けたい気持ち
推理・説明 重要な言葉を明瞭に置く 思考の速さ、薬師としての知識と自信
毒や薬への反応 台詞の速度と熱量が上がる 知識欲、研究対象への強い好奇心
命に関わる場面 低音に鋭さが加わる 薬師として譲れない責任感
壬氏との会話 冷たい返事、独特の間、遠慮のない反応 警戒、呆れ、戸惑い、変化する信頼
ギャグ場面 猫らしい声や軽快なテンポ 年相応の素直さ、隠しきれない本音

アニメのどの場面で猫猫の演技が分かる?

悠木碧さんの猫猫役を確かめるなら、第1期第1話、第4話、第24話が分かりやすい場面です。

三つのエピソードには、声の基準、命に関わるときの強さ、人との関係で生まれる変化がそれぞれ表れています。

第1話:目立たない下女と薬師の声を分ける

猫猫は、花街で薬師として働いていたところを人さらいに遭い、後宮へ売られました。

下女として目立たず年季が明けるのを待つつもりでしたが、帝の御子たちが衰弱している原因へ気づきます。知識を隠しながらも、命を救うため匿名で警告を届けました。

この第1話では、猫猫の声の基準が早くも提示されます。

下女として周囲へ溶け込もうとするときは、余計な感情を声へ出しません。ところが症状と原因を考え始めると、言葉の間隔が変わり、思考が動き出したことを耳でも追えるようになります。

ここからは筆者の聴感による分析ですが、声の高さを大幅に上げず、関心を持ったときのテンポで猫猫の好奇心を伝えているように聞こえます。

猫猫は冷淡なのではなく、感情を向ける先が非常にはっきりした人物です。第1話の声の切り替えは、その性格を長い説明なしで示しています。

第4話:梨花妃を救う場面で声に刃が入る

第1期第4話では、衰弱した梨花妃の看病を命じられた猫猫が、症状、侍女の対応、使用されている白粉などを確認します。

原因に関わる説明は聞き取りやすく整理される一方、忠告を無視した侍女へ向き合う場面では、普段の低音へ鋭さが加わります。

筆者には、この強い調子が単なる怒りではなく、薬師として命を軽く扱えないという境界線を示しているように聞こえました。

普段から声を荒らげていれば、この場面は同じ強さで届きません。いつも抑えているからこそ、一段深くなった声が猫猫の譲れないものを明らかにします。

第1話で匿名の警告を届けた行動ともつながっています。

猫猫は親切を飾らず、感謝を求める言葉も使いません。それでも、原因を知りながら命が失われることは放置できない。優しさが台詞ではなく行動と声の変化に現れる人物なのです。

第24話:壬氏への遠慮のなさが距離を示す

壬氏役の大塚剛央さんとの掛け合いでは、猫猫の警戒、呆れ、戸惑いが、短い返事や間の違いに現れます。

2023年10月21日のアニメイトタイムズのインタビューで、悠木さんは、大塚さんが壬氏の艶やかさと少年らしさを一人の人物としてまとめている点に言及しました。

ドラマCDから猫猫を担当していた悠木さんは、テレビアニメで自分の芝居をどこに置くべきか不安もあったものの、大塚さんの壬氏を聞いて位置を見つけられたという趣旨を振り返っています。

大塚さんが艶を含んだ声で距離を縮めようとすると、悠木さんの猫猫はその熱を下げるように返す。この温度差が、二人の掛け合いを単純な恋愛会話にはしません。

第1期第24話では、羅漢をめぐる一連の出来事を経た猫猫と壬氏が描かれます。

ここも筆者の解釈ですが、猫猫の返事の置き方には、第1話の時点とは異なる近さがあるように感じられました。甘い声になったからではありません。相手へ遠慮なく嫌そうな反応を返せること自体が、取り繕う必要の減った関係を示しているように見えるのです。

猫猫にとって信頼とは、急に愛想よくなることではないのでしょう。

困ったときに本気で困り、嫌なものを嫌そうに受け取る。壬氏の前で素の反応を隠しきらなくなったことに、二人らしい距離の縮まり方があります。


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第1期・第2期・第3期で猫猫の声はどう変わる?

第1期では猫猫の基本となる声が作られ、第2期では関係によって見える新しい面が加わりました。第3期では、その核を保ったまま新しい土地と人物へどう反応するかが注目点です。

猫猫は、能力を得て別人のように成長する主人公ではありません。物語の開始時点ですでに薬師として豊富な知識と生活力を備えています。

変わるのは能力より、周囲との関係によって表へ出る感情です。

第1期:猫猫の「声の基準」を作る

第1話では、目立たない下女と事件を考える薬師の違いが示されました。第4話では、命に関わる場面で声を強める基準が見えてきます。

第24話まで進むと、壬氏、羅漢、緑青館の人々など、相手との関係によって同じ低い声にも違う距離が生まれました。

筆者には第1期が、声域を派手に広げるシーズンではなく、誰にどれだけ自分を見せるかという目盛りを作るシーズンに聞こえます。

声の低さは土台であり、演技の核心そのものではありません。その土台から何センチ動くのかを相手ごとに変えることで、猫猫の人間関係が聞こえるようになりました。

第2期:猫猫を変えずに見える面を増やす

第2期では、子翠や小蘭との時間を通して、猫猫が同年代の少女と過ごすときの表情や反応が描かれました。

一方、友情、家族、身分、喪失に関わる展開が重なり、猫猫の感情は簡単な言葉では片づけられない場所へ進みます。

2025年7月19日にアニメイトタイムズが公開した、悠木碧さん、久野美咲さん、瀬戸麻沙美さんの第2期振り返りインタビューでは、三人の関係や収録について語られています。

また、2026年3月22日にrockinon.comの「CUT編集部日記」で紹介された悠木さんのインタビューでは、第2期で感情が大きく動く展開を迎え、猫猫からどこまで感情を引き出すか工夫したことが取り上げられました。

悠木さんは猫猫を演じるうえで、人物がぶれないことを大切にし、これまで愛されてきた核を守りながら無理のない範囲で新しい側面を見せたいという考えを説明しています。

この制作側の言葉は、第2期の演技を考える重要な手がかりです。

筆者には、猫猫の悲しみや動揺を大きな泣き声で説明するより、普段の調子を保とうとする芝居が選ばれているように聞こえました。感情がないのではなく、猫猫自身が簡単には外へ出さない。その人物の癖を守った表現です。

猫猫は悠木碧にとって「腐れ縁の相棒」

2026年3月22日公開のrockinon.com「CUT編集部日記」は、『CUT』2026年4月号に掲載された悠木さんのインタビューの一部を紹介しています。

悠木さんは猫猫との関係を、親友というよりも腐れ縁の相棒に近い感覚だと表現しました。

楽しいことだけでなく、仕事として大変な部分も含めて苦楽を共にしてきたパートナーだという意味です。これは役と演者の性格が同じという話ではなく、長く役へ向き合った時間を示す言葉でしょう。

説明量の多い推理場面と、表へ出にくい感情。その両方を何年も演じるなかで、猫猫がどこで黙り、どこで反応するかを身体的に理解してきたのだと考えられます。

同記事では、悠木さんが取材時にスズランのイヤリングを身につけていたことも紹介されました。

可憐な花でありながら毒を持つスズランは、猫猫の関心と不思議に重なります。猫猫なら装飾の美しさを褒める前に、含まれる毒と症状の話を始めそうですが。

第3期:新しい土地で警戒と好奇心がどう動くか

テレビアニメ第3期第1クールは、2026年10月2日(金)23時から日本テレビ系「FRIDAY ANIME NIGHT」全国30局で同時放送されます。

第3期は分割2クールで、第2クールは2027年4月開始予定です。2026年9月7日時点で、第2クールの具体的な初回放送日は発表されていません。

2026年8月15日の公式発表では、緑青館の朝餉に出された「いなご」への違和感から猫猫が調査を始め、物語の舞台が後宮から市井、さらに隣国へ広がることが示されました。

上田麗奈さんが演じる謎の少女・白娘々(パイニャンニャン)も登場します。ただし、白娘々の正体や目的は公式には明らかにされていません。

ここからは、公式情報とこれまでの演技を踏まえた私の見通しです。

第3期で注目したいのは、猫猫の声が劇的に変わるかどうかではありません。これまで築いた声の基準が、後宮とは異なる習慣や立場の人々を前にして、どのように使い分けられるかです。

知らない土地では警戒が強くなる一方、未知の現象には好奇心が先に立つ可能性があります。

警戒と興味が同時に動いたとき、悠木さんが台詞の速度や反応をどちらへ寄せるのか。白娘々とのやり取りでも、猫猫が相手を人として警戒するのか、謎として面白がるのかによって声の温度は変わるでしょう。

これは物語の内容だけでなく、猫猫が世界をどう見ているかを声から知る楽しみにもなります。

悠木碧の猫猫役が支持される理由を考察

ここからは、本人のインタビューとアニメ本編を踏まえた私の考察です。

悠木碧さんの猫猫役が印象に残る理由は、低い声それ自体よりも、事件の謎と猫猫の感情を同じ方法で観察させる演技にあると考えています。

『薬屋のひとりごと』では、化粧品、食器、薬草、食べ物、人物の行動など、小さな違和感が事件の手がかりになります。

猫猫の人物描写もよく似ています。感情を長い台詞で説明する代わりに、返事が少し速くなる、声が鋭くなる、壬氏への遠慮がなくなるといった小さな差が置かれます。

第1話では思考が動く速度、第4話では命を守ろうとする強さ、第24話では壬氏との距離。それぞれが別の演技上の手がかりになっているのです。

声優が感情を強く示しすぎれば、猫猫を観察する楽しさが減ります。反対に変化を完全になくせば、好奇心や責任感、他人への情まで消えてしまうでしょう。

悠木さんの芝居は、その間で止まります。

必要な情報は明瞭に伝える一方、心情の答えまでは言い切らない。視聴者は声を聞いて結論を教えられるのではなく、声に起きた変化から自分で答えを考え始めます。

つまり猫猫の演技は、物語を見る私たちを事件だけでなく、人物の心まで読む観察者にしているのです。

この構造は、ミステリーと人間ドラマが別々に進んでいないことも示しています。

毒の原因を探すときも、壬氏や子翠の気持ちを考えるときも、必要なのは目立たない変化を拾うこと。作品全体の見方と主人公の演じ方が、観察という一本の線でつながっています。

個人的には、ここが悠木さんの猫猫役における最も独自性の高い部分だと感じます。

派手な叫びで印象を残すのではなく、聞き手が小さな変化を探したくなる声を作る。実際に場面を確認するつもりで第1話を再生すると、第4話、第24話まで進みました。確認という言葉は、面白い作品の前では実に頼りません。


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まとめ

『薬屋のひとりごと』の猫猫役は、声優の悠木碧さんです。

2020年発売の原作小説第9巻ドラマCD付き限定特装版から猫猫を演じ、テレビアニメ第1期、第2期、2026年10月2日に始まる第3期でも続投します。声優の交代は発表されていません。

悠木さんの猫猫役には、次の特徴があります。

  • 絵の愛らしさに声の甘さを重ねすぎない
  • 推理に必要な言葉を明瞭に届ける
  • 毒や薬を前にすると速度と熱量を上げる
  • 命に関わる場面では声へ鋭さを加える
  • 壬氏との距離を短い返事や間で表現する
  • シリアスとギャグでアドリブの使い方を変える

第1期で作られたのは、猫猫が誰にどれだけ感情を見せるかという声の基準でした。第2期では猫猫の核を変えず、子翠や小蘭たちとの関係によって新しい面が見えるようになります。

そして第3期では、後宮の外へ広がる物語のなかで、未知の土地や白娘々に対する警戒と好奇心がどのように聞こえるのかが注目点です。

猫猫は大切な感情ほど、分かりやすい言葉にしてくれません。

だから、声が少し速くなった瞬間も、返事の前に置かれた間も、事件の手がかりと同じくらい意味を持ちます。次の謎が始まったら、薬瓶や食卓だけでなく、猫猫の声に生じる小さな変化にも耳を澄ませてみてください。

よくある質問

『薬屋のひとりごと』の猫猫役は誰ですか?

猫猫(マオマオ)の声優は悠木碧さんです。

2020年発売の原作小説第9巻ドラマCD付き限定特装版から担当し、テレビアニメ第1期、第2期、第3期でも猫猫を演じています。

猫猫役の声優は途中で交代しましたか?

テレビアニメ版の猫猫役は、第1期から第3期まで悠木碧さんです。

2026年9月7日時点で、声優交代は公式発表されていません。

悠木碧の代表作は何ですか?

主な代表作には、『魔法少女まどか☆マギカ』の鹿目まどか、『戦姫絶唱シンフォギア』の立花響、『幼女戦記』のターニャ・デグレチャフ、『僕のヒーローアカデミア』の蛙吹梅雨があります。

このほか、『ヒーリングっど♥プリキュア』の花寺のどか/キュアグレース、『七つの大罪』のディアンヌなども担当しています。

猫猫はなぜ「マオマオ」と読むのですか?

作品内で「猫猫」の正式な読み方は「マオマオ」とされています。

中国語一般では「猫」を「māo」に近い音で発音するため、その読みと結びつけて説明されることがあります。ただし、原作者や作品公式が名前の由来を明言したという意味ではありません。

また、本作は中国風の文化や宮廷制度を思わせる要素を持ちますが、実在の中国をそのまま舞台にした物語ではなく、独自の世界として描かれています。

『薬屋のひとりごと』第3期はいつから放送されますか?

第3期第1クールは、2026年10月2日(金)23時から日本テレビ系「FRIDAY ANIME NIGHT」全国30局で同時放送されます。

第2クールは2027年4月開始予定です。具体的な初回放送日は、2026年9月7日時点では発表されていません。

第3期は無料で見逃し視聴できますか?

2026年9月7日時点では、放送終了後に各配信プラットフォームで順次配信予定と案内されていますが、具体的なサービス名、配信開始時刻、無料見逃し配信の有無は発表されていません。

無料体験と、登録不要の無料見逃し配信は異なります。視聴前に作品公式サイトと各配信サービスの最新条件をご確認ください。

情報ソースと注意事項

この記事は、2026年9月7日時点で公開されている一次情報および公式プロフィールを優先して構成しました。

主な確認先は次のとおりです。

  • 2023年2月16日公開:テレビアニメ『薬屋のひとりごと』アニメ化・猫猫役発表
  • 2023年10月1日公開:アニメイトタイムズ「秋アニメ『薬屋のひとりごと』先行上映会に悠木碧さん・大塚剛央さん・長沼範裕監督が登壇!」
  • 2023年10月21日公開:アニメイトタイムズ「猫っぽさが人を惹きつける猫猫。平穏に暮らしたいけど、事件を放っておけるほど事なかれ主義でもない矛盾」
  • 2025年7月19日公開:アニメイトタイムズ掲載、第2期フィナーレ後の悠木碧さん・久野美咲さん・瀬戸麻沙美さんインタビュー
  • 2026年3月22日公開:rockinon.com「CUT編集部日記」
  • 『CUT』2026年4月号:悠木碧さんインタビュー
  • 2026年8月15日発表:テレビアニメ第3期の放送日時、PV、追加キャスト
  • 『薬屋のひとりごと』公式ポータルサイト・公式ニュース
  • 青二プロダクション「悠木 碧」公式プロフィール

本人の発言は長く転載せず、文脈を損なわない範囲で要旨をまとめました。アニメ本編の声から読み取った内容は、公式設定や制作側の意図と混同しないよう、筆者の聴感または考察として区別しています。

放送日時、配信先、無料視聴の条件は変更される場合があります。視聴やサービスへの登録前に、作品公式サイトと各配信サービスの最新案内をご確認ください。

――月白しずく

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