「Labubu（ラブブ）とは？“かわいくないのに欲しくなる”アートトイの人気理由と買い方ガイド」

Labubu（ラブブ）は、“かわいくないのに欲しくなる”と話題のアートトイ。

鋭い牙とピュアな瞳が生み出すギャップが、SNSやセレブの間で注目され、世界中で人気を集めています。

この記事では、Labubu（ラブブ）がなぜこれほど愛されるのか、その魅力の構造を徹底解説します。

さらに、購入方法（抽選・公式ショップ・ROBO SHOP）や、偽物（ラフフ）の見分け方、安全な買い方のコツまで詳しく紹介。

初心者でも安心して読み進められるように、Labubuの誕生背景から現在のブーム、日本での展開まで幅広くカバーしています。

あなたも、気づけば手に入れたくなるかも？

Labubu（ラブブ）とは？ 誕生背景とキャラクター性

一度見たら忘れられない、不思議な魅力を放つアートトイ「Labubu（ラブブ）」。

その鋭い牙と愛らしい瞳のギャップ、そしてふわふわの耳や絶妙に“欠けたかわいさ”が、見る人の心にそっと入り込んできます。

ラブブは、単なるかわいいキャラクターではありません。

その誕生背景やデザインには、制作者の感情と哲学が織り込まれており、“ただのぬいぐるみ”を超えたカルチャー的存在へと成長してきました。

この章では、ラブブがどのように誕生し、どのような意図をもって世界へ羽ばたいたのか、その出発点と個性の魅力を深掘りしていきます。

デザイナー Kasing Lung と “The Monsters” の世界観

ラブブを生み出したのは、香港出身のアーティストKasing Lung（龍家昇）氏です。

彼は幼少期に北欧の童話や神話に影響を受け、それらの幻想的な世界を自身の内面と重ね合わせて描くことに情熱を注いできました。

そんな彼の内面から生まれたのが、「The Monsters」シリーズです。

ラブブはその主人公として2015年に初登場。

かわいいだけではなく、少し影を帯びた表情やユーモアを持つキャラクターたちは、「自分の中の弱さや不完全さを肯定してくれる存在」として、多くの人々の共感を得ました。

2015年〜POP MART展開までの軌跡

ラブブが誕生した2015年当初は、アートトイブランド「How2Work」から限定的に展開されていました。

しかし、2019年に中国の大手トイメーカーPOP MART（ポップマート）がその可能性に注目し、公式にライセンス契約を結ぶことで状況は一変します。

POP MARTの展開戦略により、ブラインドボックス形式とSNS戦略を融合させた流通方法が成功し、ラブブは一気に“収集したくなるキャラクター”へとシフト。

アジアを中心にファン層が拡大し、現在では世界中に店舗が広がるほどのムーブメントとなっています。

特徴的なビジュアル：牙・耳・表情のギャップ

ラブブの一番の特徴は、なんといっても“ブサカワ”と称されるギャップの美学にあります。

9本の鋭い牙、垂れた耳、まんまるの瞳。

それぞれの要素は可愛いとも恐いとも言い切れない絶妙なバランスで成り立っており、その“アンバランスさ”がむしろ人の心を惹きつける力を持っています。

完璧ではないからこそ、共感を呼ぶ。

この感情構造が、今の「かわいさの多様性」や「自己投影的なキャラクター消費」というトレンドにも合致し、多くの支持を集めているのです。

なぜ愛される？人気拡大のメカニズム

ラブブの人気は一過性の“かわいいブーム”ではありません。

その裏には、巧妙なマーケティング設計、SNSによるバイラル効果、そして感情に刺さるデザイン哲学があります。

この記事では、ラブブがなぜ世界中で愛され、入手困難になるほどの熱狂を生んでいるのか、その構造を深掘りしていきます。

特に注目すべきは、SNSでの拡散性とセレブリティによる波及、ブラインドボックスによる心理的仕掛け、そしてコミュニティが生む共感の連鎖です。

この3つの柱が絶妙に重なり合い、ラブブは単なる玩具から“文化”へと変貌したのです。

SNS・セレブ拡散とバイラル効果

2024年、BLACKPINKのLisaがInstagramに投稿したバッグにつけたラブブの写真。

それがトリガーとなり、アジア圏を中心に爆発的な認知を得ました。

また、RihannaやDua Lipaら海外セレブが、自然な形でファッションに取り入れたことにより、ラブブは“持つことでステータスになるアイテム”として認知が広まりました。

この現象は、SNSが個人の趣味・表現の場であるだけでなく、「所有＝発信価値」へと変化した現代文化と深くリンクしています。

ブラインドボックス方式と希少性設計

POP MARTの戦略的な仕掛けとして有名なのがブラインドボックス方式の販売です。

「中身がわからない」「もしかしてシークレットかも」という期待感は、私たちの“運試し欲求”を強く刺激します。

多くのシリーズが「ノーマル12体＋シークレット1体」の構成となっており、特にシークレットの出現率は約8.3%。

この稀少性が“収集したくなる心理”に火をつけ、1体購入して終わりではなく、「次こそは当てたい！」というリピート行動を生み出すのです。

ファン体験とコミュニティ形成（開封動画・共有文化）

現在、TikTokやInstagramでは「#Labubu」や「#開封」などのハッシュタグが日々増加。

ラブブの開封動画は単なる記録ではなく、「共感を得る演出」として大きな役割を果たしています。

「誰がどのモデルを当てたのか」「自分も欲しい」そんな感情の共有が、視聴者の間に連鎖を生み、ラブブ人気を広げています。

さらに、同好の士による交換会やカスタム衣装制作などの活動も盛んで、ただの商品ではなく「一緒に体験する文化」が形成されている点が大きな特徴です。

どうやって買う？購入ルートとコツ

「ラブブ、欲しい！」と思った時、最初に立ちはだかるのが購入難易度の高さです。

人気が高まりすぎて、気軽に手に入れるのが難しい──それが今のラブブ市場の現実。

でも安心してください。

実は、公式ショップや自販機、抽選販売など複数の入手ルートがあり、それぞれに攻略法があります。

このセクションでは、ラブブを手に入れたい人が知っておくべき3つのルートと、そこで使える“ちょっと得するコツ”を詳しく解説します。

POP MART正規ショップ・日本展開の状況

ラブブを安心して購入したいなら、まずはPOP MARTの正規店舗を活用するのが基本です。

日本では2025年時点で、成田空港第2ターミナルに常設ポップアップがあり、原宿・渋谷・心斎橋など都市部を中心に展開が進んでいます。

これらの店舗では、新作シリーズが随時入荷し、入店抽選や整理券配布が実施されることも。

公式InstagramやLINEなどで最新情報が更新されるため、フォローと通知ONが必須です。

オンライン抽選方式と攻略法

人気のシリーズや限定モデルは、POP MART公式アプリやECサイトでの抽選販売が主な購入手段になります。

この抽選、実はリアルネーム登録や本人認証が必須な場合もあり、事前登録を忘れずに。

抽選開始から5分以内の申し込みが“当選しやすい”という体験談や、1つの端末に絞って応募した方が精度が上がるという声も。

海外ファンが集まるRedditなどでは、「早朝が当たりやすい」「アプリ再起動は避けた方がいい」など、リアルな声が飛び交っています。

ROBO SHOP 自販機・ポップアップ会場での狙い方

もっと気軽に楽しみたい人には、ROBO SHOP（自販機）という手段があります。

この自販機型販売機は、ダイバーシティ東京プラザやイオンモール、空港内などに設置されており、通りがかりに気軽に購入できるのが特徴。

「1回だけ……」という気持ちで引いたボックスから、シークレットが出たという報告もSNSで多数上がっています。

おすすめの時間帯は朝イチ（補充直後）や平日昼間。

人が少ないタイミングを狙うことで、在庫の多い“狙い目ボックス”に出会える確率も上がります。

偽物（ラフフ）との見分け方

ラブブの人気が高まる一方で、偽物（通称：ラフフ）も数多く出回っています。

「ちゃんと本物を手に入れたい」「偽物に騙されて後悔したくない」という声は年々増加傾向にあります。

見た目がそっくりでも、細部を見ると確かな違いが存在します。

ここでは初心者でも見抜ける5つの見分けポイントを解説。

安全な購入のために、チェックリストとして活用できる内容を整理しました。

刻印・ロゴ・裏面チェックポイント

本物のラブブには、足裏に「POP MART」や「Kasing Lung」の刻印があります。

この刻印はシャープで読みやすく、配置のバランスも整っています。

一方、偽物は文字がぼやけていたり、刻印が浅かったりと粗が目立ちます。

拡大鏡などで「Aの形」「Lの角度」など、フォントの微妙な違いを見るのも有効です。

また、接着剤がはみ出している場合も多く、その点も判別材料となります。

ブラックライトでの UV スタンプ確認

一部のシリーズには、ブラックライトを当てると浮かび上がる「UVスタンプ」が施されています。

たとえば「Have A Seat」シリーズでは座っている姿、「マカロン」シリーズでは立ち姿のラブブが浮かびます。

偽物にはこのUVマークが存在しないか、模倣されてもぼやけて不明瞭なケースが大半です。

暗所でブラックライトを当てて、しっかりと「デザインされたシルエット」が確認できるかが本物の証になります。

重さ・質感・箱・販売者情報からの見抜き方

手に取ったときのしっとりした重みと柔らかい質感は、本物ラブブならではの魅力です。

フェルトや刺繍の細部まで丁寧に作られており、偽物とは触感で違いが出ます。

対してラフフは「軽い」「表面がパサつく」「毛並みが粗い」などの違いが。

さらに購入先も重要です。

「激安」「在庫処分」「限定価格」などの文言が使われている非公式サイトやフリマアプリは要注意。

POP MARTの正規取扱店や公認マーケット以外からの購入には慎重になるべきです。

マーケットの光と影：転売・価格高騰・対応策

Labubu（ラブブ）は、今や世界中でコレクターズアイテムとして扱われる存在です。

その人気ゆえに、転売・価格高騰・争奪戦といった副作用も生まれています。

欲しい人が正規価格で手に入れられない現状は、ファンにとって悩ましい問題です。

このセクションでは、現在のマーケットで何が起きているのか、そしてメーカー側の対応策を含めて実態を整理します。

Labubuは「買えた人のもの」ではなく、愛されるべき文化的プロダクトであるべき──その前提で読み進めてください。

オークション価格と希少モデルの取引実例

Labubuのシークレットモデルやコラボ限定版は、数千〜数十万円で取引されることもあります。

とくに2025年、北京のオークションで「人間サイズのミントグリーンLabubu」が約170,000ドルで落札されたことが話題に。

また、eBayでは通常のブラインドボックス商品でさえ、定価の10倍以上で取引されるケースも報告されています。

こうしたプレミア価格の裏には、コレクターの希少性欲求と、入手難易度の高さが影響しています。

争奪戦・列・安全面の課題

一部地域では、販売開始と同時に行列・混乱が発生することも。

特にバンコクやシンガポールのポップアップでは、初日に即完売、夜通し並ぶファンの姿が報道されています。

アメリカでは、人気店舗前でのトラブルにより一時販売中止となった事例も。

こうした“行き過ぎた熱狂”は、安全面や近隣トラブルを引き起こす原因になり得ます。

ファンのモラルと運営側の管理体制が問われるフェーズに入ってきているといえます。

POP MARTの対策・規制動向

POP MART側もこの事態を深刻に受け止め、販売方法の見直しを進めています。

英国では、販売中止の発表後、整理券導入や抽選販売への切り替えを実施。

また、公式ECサイトでは転売防止のため、購入履歴の記録・制限が導入されつつあります。

偽物対策としては、ブラックライト刻印の導入、正規販売店限定の流通、海外向けの告知強化も実施中。

これらの取り組みは、“ラブブを安心して楽しめる世界”を維持するために欠かせないものです。

シリーズ展開・コラボ・今後の広がり

Labubu（ラブブ）は、同じキャラクターでありながら、300種以上のデザインバリエーションが存在します。

ただの“ぬいぐるみ”にとどまらず、ジャンル・素材・サイズ・コンセプトの異なる無数のラブブが次々と誕生し続けているのです。

その一つひとつが、まるで感情の断片のように個性を放ち、ファンとの関係性を深めています。

さらに近年では、世界的ブランドや人気アニメとの異業種コラボも加速中。

このセクションでは、ラブブの世界がどう進化し、どんな未来へ向かっているのかを紹介します。

300を超えるデザイン展開とシリーズ構成

2025年現在、POP MART公式で発表されたLabubuデザインは300種以上にのぼります。

「シーズナル」「キャンディ」「マカロン」「ナイトメア」など、コンセプトごとにシリーズが存在し、形状もぬいぐるみ・ソフビ・フィギュア・超大型モデルまで多岐にわたります。

これらの展開は、Kasing Lung氏が大切にしてきた「心の物語」を、それぞれのデザインに込めているからこそ生まれる多様性。

Labubuは、単なるコレクションではなく、自分の感情や想いを重ねる“感情のカケラ”のような存在となっているのです。

他ブランドとのコラボ実例（コカ・コーラ、ONE PIECE 等）

Labubuの魅力は、他ブランドとのコラボレーションによってさらに拡張されています。

2024年にはコカ・コーラとタッグを組んだ冬限定モデルが登場。

雪景色の中でホットコーラを抱えるラブブの姿が、国内外で話題を呼びました。

さらに2025年には、あのONE PIECEとのコラボが実現。

ルフィやチョッパーをラブブ化したデザインが「意外なのに可愛い！」とSNSで拡散され、完売続出。

こうしたコラボは、ファンの新規層開拓にも貢献し、Labubuの“文化横断力”を強く印象づけました。

国際展開・ショップ拡張・今後の戦略

POP MARTは、Labubuを含む全体ブランドのグローバル展開をさらに強化中です。

中国国内だけでなく、アジア・欧米・中東への出店が加速しており、2025年にはニューヨーク・タイムズスクエアに大型旗艦店が開業予定。

同年、POP MART CEOは「年間売上30億元（約600億円）を目指す」と語っており、Labubuはその象徴的キャラクターと位置づけられています。

このように、Labubuはアジア発カルチャーの枠を超え、“世界が愛する共感キャラ”として次のフェーズへと歩みを進めています。

日本での注目度と、初心者への道しるべ

「最近よく見かけるけど、あれって何？」

──そんなふうにLabubu（ラブブ）に出会った日本の人たちも少なくありません。

その不思議な見た目と愛され方に興味を持ち、「買ってみたい！」と感じ始めた“初心者ファン”も急増中です。

この記事をここまで読んだあなたも、すでにLabubuの魅力に心が動き始めているかもしれません。

ここでは、日本国内でのラブブ人気の広がり方、最新スポットやイベント、そしてこれからラブブに触れる人へのステップをご紹介します。

SNS投稿・YouTuberの影響と認知拡大

現在、TikTokやInstagram、YouTubeでは「#Labubu」「#ラブブ開封」などのタグが日々拡散中。

特に、開封動画や購入レポートをアップするインフルエンサーの影響は大きく、視聴者の「私も欲しい！」を刺激しています。

また、X（旧Twitter）では「最近ラブブ持ってる人多くない？」「どこで買えるの？」という投稿も増加中。

SNS上での“気づき”が、興味 → 行動 へとつながる認知ドライブを生んでいます。

日本での常設店・ポップアップの実績

ラブブの入手ルートも、着実に日本国内で広がっています。

2025年6月には成田空港第2ターミナルにPOP MARTのポップアップストアがオープン。

さらに、原宿・渋谷パルコ・心斎橋PARCOなどの店舗でも取り扱いが増えており、イベントも開催されています。

ソラマチでは「LABUBU MINI MARKET」が開催され、抽選・フォトスポット・限定グッズの販売で行列ができる盛況ぶりを見せました。

まさに「ラブブの文化祭」が、日本でも根を張り始めているのです。

初めて買う人へのステップ・おすすめシリーズ

これからラブブを手にしたい人には、以下のステップがおすすめです：

• まずはPOP MART公式SNS（Instagram・LINE）をフォローし、発売スケジュールをチェック
• 店舗に行ける方は、原宿・渋谷・大阪の店舗で現物を見て購入
• 遠方の方は、POP MART公式アプリでの抽選販売に登録

また、2025年8月から発売される「Mini Labubu」シリーズはサイズも価格も手ごろで初心者にぴったり。

「まず1体、お迎えしてみる」その第一歩が、あなたの生活にほんの少しの“ときめき”を加えてくれるかもしれません。