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朝ドラ『ブラッサム』の脚本を手がけるのは、櫻井剛さんと小松與志子さんです。
物語の中心にいるのは、作家・宇野千代をモデルにした主人公・葉野珠。自由に生きることも、小説を書くことも簡単ではなかった時代を、言葉ひとつで切り開いていきます。
脚本家の過去作品を知ると、『ブラッサム』が単なる偉人伝ではなく、人との出会いや暮らしの揺れを丁寧に描く朝ドラになりそうな理由が見えてきます。
朝ドラ『ブラッサム』の脚本家は櫻井剛と小松與志子
朝ドラ『ブラッサム』で「作」として発表されているのは、櫻井剛さんと小松與志子さんの2人です。
NHK出版の公式ドラマ・ガイドでも、両名が「作」として明記されています。放送開始前の情報を確認すると、物語の核を担うのが櫻井さんであり、小松さんも脚本チームに加わっている形です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名 | 連続テレビ小説『ブラッサム』 |
| 脚本・作 | 櫻井剛、小松與志子 |
| 主人公 | 葉野珠 |
| 主演 | 石橋静河 |
| 主人公のモデル | 作家・宇野千代 |
| 放送開始 | 2026年9月28日 |
| 制作 | NHK大阪放送局 |
| 音楽 | fox capture plan |
「脚本家は誰?」という疑問への第一の答えは櫻井剛さんですが、最新の正式情報では小松與志子さんの名前も確認できます。
脚本家が複数いることは、作品の方向性が定まっていないという意味ではありません。長期間にわたって毎日放送される朝ドラでは、中心となる作家の世界観を共有しながら、チームで物語を支えることがあります。
『ブラッサム』の場合、主人公の人生は明治・大正・昭和にまたがります。時代の変化、家族、結婚、仕事、震災、戦争まで扱うため、膨大な出来事を一本の人生としてつなぐ構成力が欠かせません。
脚本家の名前が2人並んでいるのは、それだけ大きな物語を丁寧に運ぶための布陣と考えられます。
朝ドラの脚本家を知ると、過去作品も確かめたくなります。
ただ、作品ごとに配信先を探すのは、意外と時間がかかるもの。
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櫻井剛とは?『ブラッサム』までの経歴
櫻井剛さんは1977年、茨城県日立市生まれの脚本家・映画監督です。
専門学校東京ビジュアルアーツの映画演出専攻を卒業し、2001年に『青と白で水色』で日本テレビシナリオ登竜門大賞を受賞しました。
本格的に広く名前を知られるきっかけのひとつとなったのが、2011年のドラマ『マルモのおきて』です。その後も家族ドラマ、青春群像劇、時代劇、社会派作品など、異なるジャンルを行き来してきました。
主なテレビドラマには、次の作品があります。
- 『マルモのおきて』
- 『ビギナーズ!』
- 『ミス・パイロット』
- 『限界集落株式会社』
- 『表参道高校合唱部!』
- 『幕末グルメ ブシメシ!』
- 『悦ちゃん〜昭和駄目パパ恋物語〜』
- 『不惑のスクラム』
- 『4分間のマリーゴールド』
- 『あなたのブツが、ここに』
- 『ブギウギ』
- 『昔はおれと同い年だった田中さんとの友情』
テレビだけではなく、アニメ『ONE PIECE』や映画、ラジオドラマの脚本にも携わっています。媒体が変われば、必要な言葉の密度や場面の見せ方も変わります。その幅広さは、長い年月を描く『ブラッサム』でも強みになりそうです。
櫻井さんは脚本を書くとき、頭の中で映像を繰り返し再生し、視点や場面の順番を変えながら物語を組み立てる趣旨の説明をしています。
これは、出来事を年代順に並べるだけではなく、どの人物の目を通して見せれば感情が伝わるのかを考える書き方です。
宇野千代をモデルにした主人公は、結婚や離婚を含めて変化の多い人生を歩みます。表面的な事件だけを追えば、かなり慌ただしい物語になりかねません。
けれど、視点を慎重に選ぶ脚本なら、その決断をした瞬間の迷いや、本人にしか見えていなかった景色まで描けます。『ブラッサム』で注目したいのは、珠が「何をしたか」だけでなく、「なぜ、その道を選ばずにはいられなかったのか」です。

櫻井剛の過去作品から見える脚本の特徴
『あなたのブツが、ここに』で描いた生活者の現実
2022年のNHK夜ドラ『あなたのブツが、ここに』は、コロナ禍で生活が変化した女性が宅配ドライバーとして働く物語です。
社会の大きな変化を扱いながら、焦点は制度やニュースそのものではなく、働く人の疲労、家族との距離、誰かに荷物を届ける日常に置かれていました。
櫻井さんの脚本には、社会問題を説明文にせず、一人の生活へ落とし込む力があります。
『ブラッサム』でも震災や戦争、女性の生き方といった重いテーマが描かれる予定です。歴史上の出来事を遠い過去に閉じ込めず、珠の暮らしがどう変わり、心に何が残ったのかを通して見せてくれるのではないでしょうか。
大きな時代を描くほど、脚本には小さな生活音が必要です。湯気の立つ食卓、出せなかった手紙、書き直された一行。歴史は年表に残りますが、人がその日をどう耐えたかは、物語でなければこぼれてしまいます。
『ブギウギ』で培った実在人物をモデルにする技術
櫻井さんは、笠置シヅ子をモデルにした朝ドラ『ブギウギ』にも参加しました。
実在人物をモデルにしたドラマでは、史実への配慮とフィクションとしての面白さを両立させなければなりません。事実を並べるだけでは人物の内面が伝わらず、創作を広げすぎればモデルの人生から離れてしまいます。
『ブラッサム』も、宇野千代本人の伝記をそのまま映像化する作品ではありません。主人公は葉野珠という架空の人物で、周囲の人物や出来事もドラマとして再構成されます。
ここで『ブギウギ』の経験が生きると考えられます。
史実の輪郭は大切にしながら、朝の15分を次の日へつなぐ。歴史上の有名人ではなく、迷い、失敗し、ときに周囲を振り回す一人の人間として描く。そのバランスは、朝ドラ脚本のかなり難しいところです。
朝の食卓で見るには感情が重すぎる日もあるでしょう。それでも翌朝、続きを確かめたくなる。朝ドラ脚本家は、視聴者の一日まで背負っているのだと思うと、原稿の重みまで想像してしまいます。
『表参道高校合唱部!』などに通じる再出発の物語
『表参道高校合唱部!』や『不惑のスクラム』など、櫻井さんの作品には、居場所を失いかけた人が他者とのつながりによって再び動き出す物語があります。
主人公だけが特別な能力で問題を解決するのではなく、不器用な人々が集まり、それぞれの弱さを持ち寄る。その積み重ねが、やがて一人では出せなかった力になる構成です。
『ブラッサム』の珠も、故郷の山口県岩国を飛び出し、北海道や東京でさまざまな人物に出会います。
北海道では、銀行員の木村正吾と妻の浪江。東京では、創作に挑む左良太や、本郷の書店「ぶくぶく堂」を営む本田らと関わります。
制作統括の村山峻平さんは、珠がこうした人々との出会いを通じ、文学に触れ直し、書くことへ没頭しながら新しい自分を発見していく趣旨を説明しています。
つまり『ブラッサム』は、一人の天才作家が完成していく話というより、出会いのたびに自分を書き換えていく人の物語になりそうです。
過去作品との共通点を一作ずつ確認するのは、楽しい反面、なかなか骨が折れます。
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小松與志子とは?受賞歴豊富なもう一人の脚本家
『ブラッサム』には、櫻井剛さんだけでなく小松與志子さんも「作」として参加しています。
小松さんは大阪市生まれで、青山学院大学を卒業。テレビドラマ、映画、ラジオドラマ、舞台と幅広い分野で脚本を執筆してきました。
主な作品には、テレビドラマ『全力離婚相談』『そろばん侍 風の市兵衛』『うつ病九段』、映画『宣戦布告』、戯曲『山本周五郎の妻』、ラジオドラマ『晩鐘』『秋のレッスン』などがあります。
『百年の橋』で大伴昌司賞を受賞したほか、『カーン』『奇跡の星』『2233歳』で芸術祭大賞、『髪にふれる』で放送文化基金優秀賞を受賞。音だけで情景を立ち上げるラジオドラマでも、高い評価を受けてきた脚本家です。
この経歴で注目したいのは、時代劇や社会的テーマを扱う作品にも携わっていること。
『ブラッサム』では、女性が職業を持つことも、自分の意志で生き方を選ぶことも現在とは意味が異なる時代を描きます。現代の価値観だけで人物を裁かず、その時代を生きた人の息苦しさや選択肢の少なさを物語へ落とし込む必要があります。
さらに、ラジオドラマの経験は「声」と「沈黙」を生かす脚本にもつながります。
朝ドラは家事をしながら音声を中心に楽しむ視聴者も少なくありません。映像を見続けなくても人物関係や感情が伝わる会話は、毎朝のドラマにおいて大きな強みです。
櫻井さんが映像的な視点と生活者の感情を組み立て、小松さんが言葉の響きや時代の空気を支える。実際の分担は公式に詳しく示されていませんが、それぞれの経歴を重ねると、そんな相乗効果も期待したくなります。
朝ドラ『ブラッサム』はどんな物語?

『ブラッサム』は、明治・大正・昭和を生きた作家・宇野千代をモデルに、主人公・葉野珠の人生を描くオリジナル作品です。
珠を演じるのは石橋静河さん。山口県岩国で育った珠は、幼い頃から抱いていた小説家への夢を捨てず、故郷を離れます。
北海道や東京へ渡り、多くの人と出会いながら、自分の言葉を探していくことになります。
NHK出版のドラマ・ガイドでは、珠の人生に結婚、離婚、震災、戦争、倒産など、次々と困難が押し寄せることが紹介されています。それでも珠は、苦しさの中から「幸せのかけら」を見つけ、小説を書くことをやめません。
ここで大切なのは、作品タイトルの『ブラッサム』です。
英語の“blossom”には、花が咲くことに加えて、成長する、開花するという意味があります。
ただし、珠の人生は、順調に育って最後に美しい花を咲かせるだけの物語ではなさそうです。咲いた場所を離れ、枝を傷つけられ、ときには自分で根を引き抜く。それでも別の土地でまた芽を出すような、何度もの再出発が描かれるのでしょう。
タイトルが示す「開花」は、一度きりの成功ではありません。
人生の節目ごとに別の自分を発見し、そのたびに咲き直すこと。それが『ブラッサム』の根にあるテーマではないかと私は感じています。
主人公・葉野珠は単純な模範人物ではない
宇野千代は、作家としてだけでなく、編集、出版、着物デザインなどにも取り組んだ人物です。一方、その生き方や恋愛はたびたび注目され、自由奔放という言葉で語られてきました。
珠も、おとなしく周囲の期待に従うヒロインとしては描かれないでしょう。
自分の望みを優先すれば、誰かを傷つけることがあります。自由を求める姿が、見る人によっては身勝手に映る日もあるかもしれません。
だからこそ、脚本が重要になります。
珠の選択を美化するのでも、現在の常識で簡単に批判するのでもなく、彼女がなぜ書き、なぜそこを離れ、なぜもう一度始めたのか。その心の動線をどこまで描けるかが、作品への共感を左右します。
きれいな主人公だけが朝の光に似合うわけではありません。迷いも矛盾も抱えた人が、それでも今日を選ぶ姿に救われる朝があります。
私は、『ブラッサム』がそんな少し複雑な朝を届けてくれる作品になってほしいと思っています。
北海道と東京での出会いが作家への道を開く
珠にとって、北海道編は最初の大きな転機になるとみられます。
木村正吾を演じる三宅弘城さんは、北海道編が珠にとって最初の転機ともいえる重要な部分である趣旨をコメントしています。正吾の妻・木村浪江を演じるのは、朝ドラ初出演となる杉田かおるさんです。
東京では、北野秀気さん演じる左良太と出会います。左良太は大阪出身の文学好きで、珠との出会いをきっかけに創作へ挑み、作家を志す青年です。
また、川島潤哉さん演じる本田は、本郷の書店「ぶくぶく堂」の店主。文学を愛し、珠の行く末を見守る人物として登場します。
作家を目指す人にとって、書店は完成した本が並ぶ場所であると同時に、まだ何者でもない自分と向き合う場所でもあります。
棚には、すでに名前を持った作家たちの本が並んでいる。その前に立ち、自分の原稿が一冊の本になる未来を信じられるか。珠と書店の場面では、そんな憧れと焦りが交差するのではないでしょうか。
『ブラッサム』脚本の見どころを考察
ここからは、発表済みの設定と脚本家の過去作品を踏まえた私の考察です。
見どころ1:波乱万丈を「事件の連続」で終わらせないか
珠のモデルとなった宇野千代の人生には、多くの転機がありました。
しかし、結婚、離婚、震災、戦争、倒産という大きな出来事を急いで消化すると、主人公の人生が見出しの一覧のようになってしまいます。
櫻井剛さんがこれまで描いてきたのは、大事件の中心にいる英雄よりも、変化した日常を何とか生きる人でした。
その作風を考えると、『ブラッサム』でも節目そのものより、節目の翌朝が重要になるのではないでしょうか。
何かを失ったあと、珠はどんな顔で食卓に座るのか。書けなくなった夜、白い原稿用紙をどう見つめるのか。そうした小さな場面が積み重なれば、波乱万丈という言葉の奥にある痛みが見えてきます。
見どころ2:「自由」が持つ明るさと孤独
自由に生きる主人公と聞くと、力強く前向きな物語を想像します。
けれど自由には、自分で選んだ結果を引き受ける孤独もあります。周囲が決めた道を外れれば、失敗したときに責任を預ける相手はいません。
『ブラッサム』が珠の強さだけでなく、自由を選び続ける疲労まで描くなら、現代の視聴者にも深く届くはずです。
仕事、結婚、家族との距離。選択肢が増えた現在でも、「自分で選べること」と「迷わず選べること」は同じではありません。
珠の人生は昔の女性作家の特別な物語でありながら、選んだ道にふと不安を覚える私たちの感情ともつながります。
見どころ3:書くことが珠をどう救うのか
珠は困難を避けて成功するのではなく、困難の中でも小説を書くことをやめない人物として紹介されています。
ここで描かれる「書く」は、職業としての仕事だけではなさそうです。
言葉にすれば、痛みが消えるわけではありません。けれど、形のない苦しさに名前がつけば、自分が何に傷ついていたのかを見つめられます。
珠にとって小説は、人生を美しく飾る道具ではなく、ばらばらになった出来事を自分の物語として取り戻す手段になるのかもしれません。
物語を書く主人公を、脚本家が書く。その入れ子のような構造にも注目です。
珠が一行を選ぶ場面には、櫻井さんと小松さん自身の「言葉を選ぶ仕事」が静かに重なるでしょう。しずくは原稿用紙が映るだけで少し姿勢を正してしまいそうです。物語好きの習性とは、実に落ち着きがありません。
まとめ|『ブラッサム』は脚本家の経験が花開く朝ドラへ
朝ドラ『ブラッサム』の脚本を担当するのは、櫻井剛さんと小松與志子さんです。
櫻井さんは『マルモのおきて』『表参道高校合唱部!』『あなたのブツが、ここに』『ブギウギ』などを担当し、暮らしの中にある感情や、再出発する人々を描いてきました。
小松さんはテレビ、映画、舞台、ラジオドラマで経験を重ね、時代劇や社会的な題材、音で情景を伝える作品でも実績を持っています。
『ブラッサム』で描かれるのは、宇野千代をモデルにした葉野珠が、明治・大正・昭和の激動を生き、小説家への道を切り開く姿です。
見どころは成功までの華やかな道だけではありません。結婚や離婚、震災、戦争、倒産を経験しても、珠がなぜ書くことを手放さなかったのか。その答えが、脚本の行間に少しずつ置かれていくはずです。
花は、同じ日に一斉に咲くわけではありません。珠が自分の季節をどう見つけるのか、朝の15分で見届けたいと思います。
脚本家の経歴まで知った今は、物語の見え方が少し変わっているはずです。
次は実際の朝ドラに触れ、人物の会話や時代の空気を味わってみませんか。
NHKオンデマンドでは、名作「大河」や「朝ドラ」のほか、ドキュメンタリーや歴史番組も用意されています。
月額990円です。対象作品や価格などの最新情報は、リンク先で確認してください。
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よくある質問
朝ドラ『ブラッサム』の脚本家は一人ですか?
いいえ。正式なドラマ・ガイドでは、櫻井剛さんと小松與志子さんの2人が「作」として記載されています。
物語の中心的な脚本家として発表されたのは櫻井剛さんですが、小松與志子さんも脚本に参加しています。
『ブラッサム』に原作はありますか?
特定の小説を原作とする作品ではありません。
作家・宇野千代の人生をモデルに、葉野珠という主人公を通して描くオリジナルドラマです。そのため、実在人物の伝記とドラマの出来事がすべて一致するわけではありません。
『ブラッサム』はいつから放送されますか?
2026年9月28日から放送開始と発表されています。
放送日時や再放送、配信に関する最新情報は、NHKの番組案内で確認してください。
情報ソース
- NHK「ブラッサム」番組情報・トピックス
- NHK出版『NHKドラマ・ガイド 連続テレビ小説 ブラッサム Part1』
- 高岡事務所「櫻井剛」公式プロフィール
- 茨城県日立市資料「『ブギウギ』の脚本を手掛けることになったきっかけは?」
- NHK発表「珠が北海道、東京で出会う人々/ブラッサム」
※本記事は2026年9月27日時点で確認できる公式情報をもとに構成しています。放送内容、配信作品、料金などは変更される場合があります。最新情報は各公式案内でご確認ください。
月白しずく


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