朝ドラ『ブラッサム』で加賀まりこさんが演じるのは、昭和57年(1982年)、85歳になった主人公・葉野珠です。第1回から登場し、若き日の珠を演じる石橋静河さんへ物語をつなぎます。
加賀さんは単なる「老年期の主人公」ではありません。80歳を超えても書き続ける珠として、彼女がこれから歩む長い人生を未来側から見守る存在です。
※この記事は2026年9月27日時点の発表内容をもとにしています。放送前のため、実際の登場時間や演出は未確認です。
朝ドラ『ブラッサム』で加賀まりこは何役?
加賀まりこさんは、1980年代の主人公・葉野珠(はの・たま)役で出演します。
NHK財団が運営するステラnetの2026年3月19日発表では、人気作家となった現在も毎日の執筆を欠かさず、精力的に活動する人物と紹介されました。
| 項目 | 発表されている内容 |
|---|---|
| 出演者 | 加賀まりこ |
| 役名 | 葉野珠(はの・たま) |
| 年齢・時代 | 85歳、1980年代 |
| 役柄 | 80歳を超えても書き続ける人気作家 |
| 若き日の珠 | 石橋静河 |
| 幼少期の珠 | 村上蘭 |
| 珠の秘書 | 藤川優子(松たか子) |
| 初登場 | 2026年9月28日放送予定の第1回 |
制作統括の村山峻平チーフ・プロデューサーは、加賀さんと松たか子さんについて、物語全体を包み込む存在として発表しています。
したがって、出演回数や登場時間までは放送前に断定できないものの、加賀さんの珠は物語の未来を示す重要な役だと分かります。
加賀まりこが演じるのは「ちょいと抜けた85歳」
加賀まりこさんは役づくりについて、個性の強さだけではなく、少し抜けたところがあり、突然スキップするようなチャーミングな85歳にしたいという趣旨のコメントを寄せています。
波乱の人生を越えた人物だからといって、重々しく達観しているとは限りません。自由さや無邪気さを失っていないことこそ、葉野珠の強さなのでしょう。
加賀さんは2026年9月7日の会見でも、自身を「85歳のヒロイン」と表現しました。若い珠が厳しい状況にいる場面で、未来の珠と秘書・優子の穏やかな姿が、視聴者を少し安心させるものになればと語っています。
これは物語の見方を大きく変える発言です。珠が苦境に立つたび、視聴者は昭和57年の彼女を思い出せます。困難の結末を明かすのではなく、「この人は書き続ける場所までたどり着く」という小さな灯りを先に置く構成なのです。
加賀まりこの過去の朝ドラ出演作は?
加賀まりこさんの連続テレビ小説出演歴として、公式発表では次の3作品が挙げられています。
- 『澪つくし』
- 『私の青空』
- 『天花』
今回のコメントで加賀さん自身が振り返ったのは、2000年度前期の『私の青空』です。同作ではヒロインの母で、大間のマグロ漁師のおかみ・北山珠江を演じました。
当時の役も「珠ちゃん」と呼ばれており、今回は葉野珠。加賀さんは、再び「珠」という名前に出会った縁にも思いを寄せています。
同じ朝ドラで「珠」と呼ばれる女性を、56歳の頃と現在で演じる。その偶然まで含めて、俳優が重ねてきた時間が役の内側へ入ってくる配役です。しずく、こういう巡り合わせには静かに弱いです。役名一つなのに、朝ドラの歴史まで連れてきます。

加賀まりこは第1回から出演する?
加賀まりこさんは、2026年9月28日放送予定の第1回から登場します。
第1回の舞台として案内されているのは、昭和57年(1982年)の東京・青山です。加賀さん演じる葉野珠は、書斎で新聞連載「生きて行く私」を執筆しています。
そのそばにいるのが、松たか子さん演じる秘書・藤川優子です。優子は珠と生活を共にし、公私にわたって長年支え続けてきた人物とされています。
そこから物語は明治41年(1908年)の山口県岩国へ移ります。幼い珠を演じるのは村上蘭さんです。
葉野家の4人きょうだいの長女である珠は、しつけに厳しい父・清治と、血のつながらない継母・リョウと暮らしています。優しいリョウを慕う一方、なぜ本当の子ではない自分をこれほど愛してくれるのか、不安も抱えています。
第1回で示される主な年代と配役を整理すると、次のようになります。
| 年代 | 葉野珠を演じる俳優 | 主な状況 |
|---|---|---|
| 明治41年(1908年) | 村上蘭 | 岩国で父・清治、継母・リョウらと暮らす |
| 青年期以降 | 石橋静河 | 故郷を離れ、作家への道を切り開く |
| 昭和57年(1982年) | 加賀まりこ | 85歳の人気作家として「生きて行く私」を執筆 |
最初に85歳の珠を見せてから、少女時代へ戻る。結末を先に説明する構成ではなく、長い物語に一本の問いを通す始まり方です。
あの少女は、なぜ書く人になったのか。どのようにして、自分の人生を自分の言葉で語れる場所まで来たのか。
第1回の書斎は到着地点であると同時に、そこへ至る道を探すための入口になります。
「生きて行く私」はドラマだけの架空の題名ではない
第1回に登場する「生きて行く私」は、モデルとなった作家・宇野千代が実際に発表した自伝的小説の題名です。
宇野千代の公式ホームページによると、同作は昭和57年(1982年)、85歳のときに新聞連載が始まりました。翌年の単行本刊行後にミリオンセラーとなり、宇野は1982年に第30回菊池寛賞を受賞しています。
つまりドラマは、年齢、時代、執筆作品をモデルの実人生と重ねて、加賀さんの珠を登場させることになります。
ただし、『ブラッサム』は宇野千代の伝記をそのまま映像化する作品ではありません。人物名や団体名などを一部変更し、その人生を大胆に再構成したフィクションです。
史実との共通点を知ると物語はより味わいやすくなりますが、「葉野珠がしたことはすべて宇野千代の実話」と受け取らない注意も必要です。
石橋静河と加賀まりこは同じ葉野珠をどう演じる?
石橋静河さんと加賀まりこさんは、年代の異なる同一人物・葉野珠を演じます。
幼少期は村上蘭さん、作家を目指す若き日は石橋さん、1980年代の85歳の姿は加賀さんが担当します。別の役ではありません。
石橋さんは加賀さんと松さんの出演発表を受け、二人が珠の人生のゴールに立っていると思うと、山あり谷ありの道も恐れず走れるという趣旨のコメントを寄せました。
一方、加賀さんは2026年9月の会見で、石橋さんに対して型にはまったヒロインにはならないでほしいという思いを、加賀さんらしい率直な言葉で伝えています。
このやり取りから見えるのは、外見や話し方をそっくりに合わせるだけではない、二人の役の受け渡しです。
若い珠には、先が見えないからこその勢いがあります。85歳の珠には、失敗も成功も自分の一部として抱え、なお今日の原稿へ向かう軽やかさがあるのでしょう。
同じ人物でも、人生の時期が違えば声の速度も沈黙の意味も変わります。似せること以上に、若い珠が持っていた衝動が、加賀さんの珠のどこに残っているかが注目点になりそうです。
石橋静河と加賀まりこの共演場面はある?
2026年9月27日時点では、石橋静河さんと加賀まりこさんが同じ場面で共演するかどうかは公式に明らかにされていません。
年代の異なる同一人物を演じるため、通常の時系列では一緒に現れない可能性があります。ただし、回想や心象表現などで画面を共有する可能性までは否定できません。
松たか子さんも会見で、石橋さんと一緒の場面が今後あるのか期待しているという趣旨を語っています。現段階では、放送を待って確認すべき情報です。

松たか子が演じる藤川優子と珠の関係は?
松たか子さんが演じる藤川優子は、85歳の葉野珠を公私にわたって支える秘書です。松さんにとって『ブラッサム』が初めての連続テレビ小説出演となります。
優子は仕事上の補佐だけでなく、珠と生活を共にする人物として紹介されています。第1回でも、青山の書斎で原稿に向かう珠のそばにいます。
松さんは、加賀さんから放たれる珠の魅力を見守る役をもらえたことがうれしいと会見で語りました。
長い人生を歩んできた珠を「一人ですべてを成し遂げた女性」として閉じないところが、この人物配置の大切な点です。
書くことは、多くの時間を一人で過ごす仕事です。しかし、その暮らしまで一人で成り立っているとは限りません。珠のそばに優子がいることで、強さの裏側にある支えや日常も描けます。
二人が雇用関係を超えてどのような信頼を築いているのかは、放送で確かめたい部分です。なお、具体的な過去や出会いの経緯は、現時点では詳しく発表されていません。
『ブラッサム』の放送日と基本情報
連続テレビ小説『ブラッサム』は、2026年9月28日(月)から放送開始予定です。
NHK大阪放送局が制作する第115作の連続テレビ小説で、明治、大正、昭和を生きた作家・宇野千代をモデルにしています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名 | 連続テレビ小説『ブラッサム』 |
| 放送開始 | 2026年9月28日(月) |
| 総合 | 月~土 午前8:00~8:15 |
| NHK BS・BSP4K | 月~土 午前7:30~7:45 |
| 配信 | NHK ONEで同時・見逃し配信予定 |
| 主人公 | 葉野珠 |
| 主演 | 石橋静河 |
| 1980年代の珠 | 加賀まりこ |
| モデル | 作家・宇野千代 |
| 脚本 | 櫻井剛、小松與志子 |
| 音楽 | fox capture plan |
| 主題歌 | YOASOBI「咲き誇れ」 |
| 語り | 三條雅幸アナウンサー |
| 制作 | NHK大阪放送局 |
土曜日は1週間を振り返る内容です。番組編成や配信条件は変更される場合があるため、視聴前にNHKの番組ページで最新情報を確認してください。
『ブラッサム』に原作はある?
『ブラッサム』に原作小説はありません。
宇野千代の人生をモチーフにしながら、櫻井剛さんと小松與志子さんが脚本を手がけるオリジナルのフィクションです。
明治30年(1897年)に山口県岩国で生まれた珠は、幼い頃に実母を亡くし、父と継母に育てられます。女学校卒業後は代用教員になりますが、解雇されて故郷を離れ、やがて小説の懸賞応募を足がかりに作家への道を開きます。
その後も関東大震災、戦争、結婚と離婚、事業の倒産や借金など、時代と人生の大きな波に直面します。
出来事の多さだけを見ると、朝の15分にはかなり強い風が吹きそうです。しかし、作品の中心にあるのは華やかな経歴の再現ではなく、傷つきながらも自分の言葉を手放さなかった女性の歩みです。
主な家族キャスト
幼少期の珠を取り巻く家族も、第1週を理解するうえで欠かせません。
- 葉野清治(渡部篤郎):珠の父。しつけに厳しく、気まぐれに怒ることもある
- 葉野リョウ(国仲涼子):珠の継母。血のつながらない珠にも深い愛情を注ぐ
- 幼少期の葉野珠(村上蘭):リョウを慕いながら、その愛情を失うことへの不安を抱く
父の厳しさと継母の愛情。その両方を幼い珠がどう受け止めるかが、「私の父、私の母」と題された第1週の軸になります。
大切にされているのに不安になるという感情は、決して矛盾ではありません。愛情が大きいほど、それが消える日を想像してしまうこともあります。
ただし、この心理が映像でどのような表情や演出として示されるかは、放送前の段階では分かりません。予告情報と実際の演技を分けて見る必要があります。

加賀まりこの配役から考える『ブラッサム』の見どころ
ここからは、公式発表とモデルとなった宇野千代の経歴を踏まえた私の考察です。
加賀まりこさんの配役で注目したいのは、珠の老いを示すためではなく、85歳を新たな出発点として見せていることです。
宇野千代は85歳で『生きて行く私』の連載を始めました。題名も「生きた私」ではなく、未来へ進む響きを持つ「生きて行く私」です。
人生を振り返る文章でありながら、言葉は過去形で閉じていません。この題名を第1回に置くことで、『ブラッサム』は少女が成功するまでの物語だけではなく、何歳になっても人生を現在進行形で引き受ける物語になると考えられます。
加賀さんが思い描く、突然スキップするような珠も、その方向性とよく重なります。年齢を重ねた人物を「すべてを悟った静かな賢者」にせず、今も何かを面白がり、思いつきで体を動かす人として描こうとしているからです。
晩年を先に見せる構成が生む安心と緊張
未来の珠を最初に見せれば、視聴者は彼女が85歳まで生き、作家になることを知ります。その意味では、行き先の一部が先に明かされます。
しかし、「作家になれるか」という疑問が薄れる代わりに、「何を失い、誰に支えられ、どのような言葉を選んでそこまで来たのか」という問いが強くなります。
加賀さんが語ったように、若い珠の人生がつらい局面へ入ったとき、未来の珠と優子の場面は視聴者に呼吸を戻す役割を果たすかもしれません。
それでも、未来が示されているから安心して見られるだけではありません。成功した姿を知るほど、その笑顔の背後に何が積み重なっているのか気になります。安心と緊張を同時に生む額縁のような構成です。
宇野千代の人生と葉野珠を混同しないことも大切
宇野千代は1897年に岩国で生まれ、小説家だけでなく、雑誌編集、事業、着物のデザインなど幅広い分野で活動しました。
1936年にはスタイル社を創立し、女性向けファッション誌『スタイル』を創刊。『おはん』などの作品を残し、文化功労者にも選ばれています。
こうした実績は、葉野珠の背景を理解する有力な手がかりです。一方、ドラマは史実を一項目ずつ再現する伝記ではありません。
実在の人物をモデルにした作品では、事実との違いを探す楽しみがあります。ただ、それだけで評価すると、脚本が葉野珠という人物に託したテーマを取りこぼしてしまいます。
史実は史実として確かめ、フィクションはフィクションとして味わう。この二つの窓を並べると、『ブラッサム』が何を残し、何を変えたのかも見えやすくなるでしょう。
まとめ|加賀まりこは85歳の葉野珠として第1回から登場
朝ドラ『ブラッサム』で加賀まりこさんが演じるのは、昭和57年(1982年)の主人公・葉野珠です。
重要な情報を整理します。
- 加賀まりこさんは85歳になった葉野珠役
- 2026年9月28日放送予定の第1回から登場
- 若き日の珠は石橋静河さん、幼少期は村上蘭さん
- 松たか子さんが珠を公私にわたって支える秘書・藤川優子を演じる
- 第1回では青山の書斎で「生きて行く私」を執筆する
- 宇野千代の85歳当時の活動と重なる設定が使われている
- 作品は宇野千代をモデルにした原作のないフィクション
- 出演回数や石橋静河さんとの直接の共演場面は現時点で未発表
幼い珠がまだ知らない未来で、85歳の珠は原稿に向かっています。人生の答えをすべて得たからではなく、今日の自分をもう一度書くために。
桜は一度咲いて終わりではありません。葉野珠の人生にいくつの季節が訪れ、加賀まりこさんの笑顔へどうつながるのか。まずは第1回、その最初のページを見届けたいと思います。
よくある質問
加賀まりこは『ブラッサム』で何歳の葉野珠を演じますか?
昭和57年(1982年)の85歳の葉野珠を演じます。人気作家になったあとも、毎日の執筆を続けている人物です。
加賀まりこは『ブラッサム』に全何回出演しますか?
2026年9月27日時点で、具体的な出演回数は発表されていません。第1回と第1週への登場、さらに今後も登場する予定であることは、公式の予告や会見から確認できます。
加賀まりこと石橋静河は同じ役ですか?
はい。二人とも主人公・葉野珠を演じます。石橋静河さんが若き日の珠、加賀まりこさんが1980年代の珠を担当し、幼少期は村上蘭さんが演じます。
加賀まりこと石橋静河の共演場面はありますか?
同じ場面で共演するかどうかは、現時点では公式に発表されていません。年代の異なる同一人物ですが、回想や心象表現が使われる可能性もあるため、放送後の確認が必要です。
松たか子は誰を演じますか?
葉野珠の秘書・藤川優子役です。85歳の珠と生活を共にし、公私にわたって支える人物で、松たか子さんにとって初めての朝ドラ出演となります。
『ブラッサム』のモデルは誰ですか?
主人公・葉野珠のモデルは、山口県岩国出身の作家・宇野千代です。ただし、宇野千代の生涯をそのまま再現する伝記ではなく、人物や出来事を再構成したフィクションです。
情報ソース
- ステラnet「作家・宇野千代をモデルに描く朝ドラ『ブラッサム』80年代の主人公に加賀まりこ、秘書役に松たか子」
- ステラnet「9/28(月)の『ブラッサム』第1回の注目ポイント」
- ステラnet「連続テレビ小説『ブラッサム』会見詳細情報」
- ステラnet「連続テレビ小説『風、薫る』から『ブラッサム』バトンタッチセレモニー報告」
- ステラnet「作家・宇野千代をモデルに描く『ブラッサム』新たに12人の出演が決定」
- 宇野千代公式ホームページ「宇野千代について」
- 国立国会図書館「宇野千代|近代日本人の肖像」
執筆:月白しずく(つきしろ・しずく)



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