2025年4月にアニメ放送がスタートした『ウマ娘 シンデレラグレイ』は、原作ファンからも高い評価を受けています。
しかし、「この作品はどこまで描かれるの?」「原作の完結は近いのか?」「アニメと漫画でどんな違いがある?」といった疑問を持つ方も多いはず。
この記事では、『ウマ娘 シンデレラグレイ』が完結する可能性とあわせて、原作漫画とアニメ版の違い、それぞれの展開の見どころをわかりやすく比較・解説します。
この記事を読むとわかること
- 『ウマ娘 シンデレラグレイ』の原作漫画が完結しているかどうかの最新状況
- アニメ版がどこまで描かれるのか、構成と展開予想
- 原作とアニメの演出や描写の違い、それぞれの魅力
- ファンの評価や、原作派・アニメ派のリアルな声
- これから見る人向けに、どちらから入るのがおすすめか
『ウマ娘 シンデレラグレイ』は完結する?原作漫画の現在地
『ウマ娘 シンデレラグレイ』は、2020年から「週刊ヤングジャンプ」(集英社)にて連載中の人気漫画で、現在も連載が継続されています。
作画は久住太陽氏、脚本は杉浦理史氏と伊藤隼之介氏の共同で構成され、“オグリキャップ”を主人公に据えたストイックで熱いストーリーが大きな支持を集めています。
2025年5月時点での最新刊は第19巻(集英社刊)で、中央競馬編に入り、物語はますます盛り上がりを見せています。
ただし、連載終了の正式なアナウンスは出ておらず、物語はまだ続く予定です。
読者の間では「次の節目で完結するのでは?」という予想も出ていますが、ストーリー構造上、まだオグリキャップの全盛期や引退まで描かれていないため、当面は完結しない見込みと見るのが妥当です。
一方、アニメ版が2025年4月6日よりTBS系全国28局ネットで放送開始され、分割2クール(第1期:全13話想定)で展開中。
原作との“進行の差”がある以上、アニメが完結=原作完結とはならない点に注意が必要です。
つまり現時点では、『ウマ娘 シンデレラグレイ』はまだ「完結していない」作品であり、連載・アニメ共に今後の展開に大きな注目が集まっているという状況です。
アニメ版はどこまで描かれる?分割2クールの展開を分析
『ウマ娘 シンデレラグレイ』のアニメは、2025年4月6日(日)16:30からTBS系列全国28局ネットで放送がスタートしました。
制作はCygamesPictures、そして放送形式は公式発表により「分割2クール」が明言されています。
第1クールは全13話前後と見られ、すでに第8話(2025年5月26日放送予定)までが告知されており、第1クールでは「オグリキャップの地方競馬時代」が中心になると考えられます。
これは原作でいうところの第1巻〜第5巻程度に相当し、
特に“笠松競馬場”での成長・トレセン学園での修行・ライバルとの出会いを中心に描く構成になる可能性が高いです。
アニメ公式サイトやティザーPVでも、北原トレーナー(CV:千葉翔也)とのやり取り、ベルノライト(CV:矢野妃菜喜)との友情など、感情描写に焦点をあてた丁寧な構成が伝わってきます。
そして第2クールでは、いよいよ「中央移籍」や「タマモクロス」との対決へと突入する可能性が高く、原作の中盤(6〜10巻程度)までをアニメでカバーする形が予想されます。
なお、アニメ放送は地上波に加えてABEMAでの先行配信、Amazonプライムビデオ(アマプラ)などでも視聴可能です。
このように、アニメは原作の“序盤から中盤”までを丁寧に描く構成となっており、完結には至らないが、シリーズの大きな転機を描く節目までが描かれると予想されます。
漫画とアニメの違い①|描写の深さと演出スタイル
『ウマ娘 シンデレラグレイ』の魅力の一つは、シリアスで濃密な描写にあります。
その“濃さ”を最も味わえるのが原作漫画です。
原作は久住太陽氏の緻密な作画と、杉浦理史氏・伊藤隼之介氏による構成で進行し、レース中の心理描写や観客・ライバルの内面の掘り下げがとても深く描かれています。
1つのレースに3話〜5話を使う構成も多く、スローペースながらそのぶん読み応えがあるのが特徴です。
一方アニメ版では、時間制限のある中でテンポよく展開していく必要があるため、
心理描写を“間”や“表情”、“音”で伝える演出スタイルが採られています。
とくにオグリキャップ(CV:高柳知葉)の台詞が少ない分、作画・演出による心情表現が非常に重要です。
また、アニメではBGMや無音、画面の色調変化などを駆使し、視覚・聴覚から物語の“静けさ”や“重み”を伝えることに成功しています。
そのため、漫画では「文字と絵で深く」、アニメでは「空気と間で深く」と、アプローチの違いこそあれど、両者は補完し合う関係と言えるでしょう。
どちらが優れているという話ではなく、“異なる方法で同じ感情を届けている”のが、この作品の多層的な魅力となっています。
漫画とアニメの違い②|登場キャラ・シーンの扱いに注目
『ウマ娘 シンデレラグレイ』では、物語に登場するキャラクターやエピソードの見せ方において、漫画とアニメで大きな差があります。
これは主に“構成の制限”と“演出の意図”によるものですが、それぞれのメディアならではの魅力が見えてきます。
まず原作漫画では、登場キャラクターの内面描写や回想が非常に丁寧に描かれています。
たとえば、タマモクロス(CV:大空直美)やベルノライト(CV:矢野妃菜喜)といったキャラは、登場のたびに背景やモノローグが追加され、ファンの共感を得る要素として機能しています。
一方、アニメでは尺の制限もあり、登場人物の内面をセリフやシーンで手短にまとめる必要があります。
そのため、一部のキャラの登場がカットされたり、出番が短縮されるケースもあります。
しかしその分、アニメでは表情のアップ、立ち姿、声のトーンなどを活かした演技で“感情”を伝える演出が光ります。
特に注目されているのは、北原トレーナー(CV:千葉翔也)の描写。
漫画では控えめなセリフが中心だった彼が、アニメでは演出や間を通して、より“寄り添う存在”としての存在感を増しています。
また、一部のギャグシーンやコミカルなやりとりもアニメでは柔らかくアレンジされ、視聴者が感情移入しやすい空気感が作られています。
このように、キャラや場面の扱いには差があるものの、どちらも物語の“本質”を崩さずに描いているのが『シンデレラグレイ』の強みです。
ファンの評価は?原作派・アニメ派それぞれの声を紹介
『ウマ娘 シンデレラグレイ』は、原作漫画とアニメでそれぞれ異なるアプローチが取られている作品ですが、ファンからはどちらも高評価を受けています。
SNSやレビューサイトでは、それぞれの魅力についてさまざまな意見が飛び交っており、作品に対する愛情の深さが伺えます。
まず原作漫画派の意見として多く見られるのは、
- 「心理描写が深くて、オグリの孤独や葛藤がリアルに伝わる」
- 「タマモクロスやカサマツメンバーの成長も丁寧に描かれていて感情移入しやすい」
- 「原作特有の“間”や“重さ”が好き」
一方でアニメ派からは、
- 「BGMや声優さんの演技が入ることで感動が倍増する」
- 「映像で見るレースの迫力がすごい!スピード感も申し分ない」
- 「地味だけど目が離せない空気感がたまらない」
また、両方楽しんでいる“ハイブリッド派”も多く、「原作で補完しながらアニメを見ると最高」「同じシーンでも印象が変わって二度美味しい」といった意見も多く見受けられます。
特に好評なのが、キャスティングと演技のマッチ度。
オグリキャップ役の高柳知葉さん、北原トレーナー役の千葉翔也さん、ベルノライト役の矢野妃菜喜さんなど、原作のイメージにぴったりな演技が話題となっています。
総じて、どちらも作品の魅力を異なる角度から味わえるメディアであり、“どちらか一方”ではなく“両方”楽しむことで物語の奥行きがさらに深まるのが『シンデレラグレイ』の大きな魅力だといえるでしょう。
今後の展開予想|アニメは“どこで区切る”のか
アニメ『ウマ娘 シンデレラグレイ』は、2025年4月より放送を開始し、分割2クール構成であることが公式に発表されています。
そこでファンの間では、アニメは「どのエピソードまでを描くのか?」という点に大きな関心が集まっています。
第1クール(13話前後)は、現在放送中の内容から推測するに、オグリキャップが地方競馬(カサマツ)で頭角を現し、中央移籍を果たす直前までが描かれると見られます。
これは原作漫画でいうところの第1巻〜第5巻前後にあたり、トレセン学園でのトレーニング、ライバルたちとの初接触、そして自らの走りを問い直すエピソードが中心です。
そして第2クールでは、中央競馬への移籍、タマモクロスとの再会、そして大きなレースでの激突がメインとなる可能性が高いです。
この展開は、原作の第6巻〜第10巻あたりに該当し、シリーズ最大の山場とも言える「オグリ vs タマモ」の構図が本格的に動き出すパートです。
アニメで描くには演出やテンポの調整が必要とはいえ、「1クール目で地盤を築き、2クール目で勝負を描く」という構成は非常に自然です。
また、作画のクオリティや演出の緻密さを考えると、ラストは“ひと区切りのレース”で感動的に締める構成になる可能性も高いです。
現時点では明確な“アニメ全体の終着点”は発表されていませんが、物語の起承転結を丁寧に描く姿勢から、アニメも一区切りのタイミングをしっかり意識した構成であると考えられます。
『ウマ娘 シンデレラグレイ』原作とアニメ、どちらから見るべき?
『ウマ娘 シンデレラグレイ』をこれから楽しもうという方の多くが気になるのが、「原作漫画から読むべきか? それともアニメから観るべきか?」というポイントです。
結論から言えば、どちらから入っても作品の魅力は十分に伝わりますが、それぞれにおすすめの入り方があります。
まずアニメから入るメリットは、何と言ってもビジュアル・音響・演技による没入感です。
オグリキャップ(CV:高柳知葉)や北原トレーナー(CV:千葉翔也)など、キャストの演技がキャラクターの深みを増し、また作画やBGMが物語の空気をより立体的に伝えてくれます。
とくに第1話〜第4話まではテンポも良く、初心者でも世界観に入り込みやすい構成となっています。
一方で原作漫画から入る場合は、細かな心理描写や背景設定、サブキャラクターの深掘りをじっくり楽しめるのが大きな魅力です。
また、アニメ化されていない最新巻(第19巻時点)まで追いかけることで、今後のアニメ展開を先読みする楽しみも味わえます。
「まずアニメで雰囲気を掴み、気になったら原作で深掘りする」
または「漫画でじっくりキャラクターと物語を理解し、アニメで動く姿を楽しむ」
このように、どちらも互いを補完するメディアとして、二重に楽しめる構成が『シンデレラグレイ』の魅力です。
初心者におすすめなのは、まずはアニメを数話視聴してから、原作でより深く味わうハイブリッド型です。
ウマ娘 シンデレラグレイの完結と作品全体の魅力まとめ
『ウマ娘 シンデレラグレイ』は、2020年の原作漫画連載開始から現在まで、“異色のウマ娘”として多くの読者・視聴者を惹きつけてきた作品です。
他シリーズと比べて重厚なストーリー展開、無駄のない描写、そして何よりオグリキャップという主人公の圧倒的な存在感が、シリーズ全体の核となっています。
2025年現在、原作漫画は第19巻まで刊行されており連載継続中。
アニメは分割2クールでの展開となっており、完結まではまだ描かれない予定です。
しかし、アニメで初めて『シンデレラグレイ』に触れたファンにとっても、キャラクターの静かな熱さとレースのリアルな緊張感が、確かな魅力として伝わっています。
この作品の魅力を一言で表すなら、「走ることの意味」を本気で問いかけてくる“ドラマ”であるということ。
勝つこと以上に大切なもの、自分に問い続ける姿勢、仲間とのぶつかり合い──
それらを通して、スポーツアニメでありながら人間ドラマとしても胸を打つ作品に仕上がっています。
完結する日が来たとき、この物語は「ただの競馬作品」ではなく、“生き方”を描いた傑作として、多くの人の心に残ることでしょう。
アニメと漫画、どちらからでもぜひ触れてみてください。
『ウマ娘 シンデレラグレイ』の魅力は、レースの先にこそあります。
この記事のまとめ
- 原作漫画は第19巻まで刊行され、現在も連載中
- アニメは分割2クール構成で地方競馬編から中央編へ展開
- 心理描写に強い漫画と、空気感で魅せるアニメの演出が対照的
- 登場キャラの扱いや構成に、メディアごとの工夫が光る
- ファンからは両メディアとも高評価で、相互補完が魅力
- これから触れるならアニメ→原作の順がおすすめ
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