“脚本ひどい”という言葉を見かけて、ここにたどり着いた人もいるかもしれません。
でも本当は、「叩きたい」より先に——
「どの回で、私は引っかかったんだろう?」
その答えを探しに来たのではないでしょうか。
朝ドラは、朝の15分。
けれどその15分は、仕事前の不安や、家族との小さな衝突や、昨日の後悔と一緒に流れ込んできます。
だからこそ、ひとつの台詞、ひとつの沈黙が、思いがけず深く刺さる。
この記事では、『ばけばけ』が「荒れた」「不評」と言われやすかった回を時系列で整理しながら、
なぜそこが分岐点になったのかを、できるだけ冷静に、でも感情を置き去りにしないで振り返ります。
- 『ばけばけ』が「荒れた」「不評」と言われ始めた分岐点を、時系列で整理して把握できる
- 第12回(2025年10月14日)で目立った「しんどい」「婿いびりに見える」反応が、なぜ脚本批判に結びついたかがわかる
- 第34回(2025年11月13日)の“ダキタクナイ”回が、炎上ではなく話題化として拡散された構造を理解できる
- 熊本編(2026年2月16日〜)で「脚本が変わった?」と感じやすくなる理由を、章替わりの視点から整理できる
- 朝ドラが「特定の回だけ荒れて見える」背景(15分の濃縮効果・SNS拡散・週単位記憶)を、感情と構造の両面から読み解ける
- 合わないと感じた人が視聴ストレスを減らすための、見方の工夫(まとめ見・立場で見る・寓話として受け取る)が手に入る
ばけばけはいつから荒れた?まず結論|不評回は3タイプに分かれる
結論から言うと、『ばけばけ』で波が立ったポイントは、大きく3つのタイプに分けられます。
| タイプ | 起きやすい感情 | なぜ「脚本ひどい」に変換されやすい? |
|---|---|---|
| ① 不快タイプ | しんどい・朝に重い | 逃げ場がなく、感情の矛先が脚本に向かう |
| ② 話題化タイプ | 台詞が刺さる・ざわつく | 切り抜きが拡散され印象が先行 |
| ③ 章替わりタイプ | 前と違う・急に変わった? | 慣れがリセットされ不安が生じる |
つまり、「荒れた=出来が悪い」という単純な話ではありません。
作品のクセ × 視聴者の期待 × 朝という時間帯。
この三つ巴が、揺れを生みました。
2025年10月14日(第12回)|“婿いびり”と受け止められた回
第12回では、跡取り教育の描写が前面に出ました。
この回については、一部メディアが視聴者の反応を取り上げています。
報道では「いじめに見える」「朝からきつい」という声が紹介されました。
ここで起きたのは、典型的な不快タイプの揺れです。
露骨な暴力ではない。けれど、じわじわ追い詰められる構図。
見ている側の呼吸が浅くなるような時間。
このタイプの回では、まず身体が拒否します。
そして感情の逃げ場がないとき、人は一番わかりやすい言葉を選びます。
「脚本がひどい」。
けれどそれは、作品を断罪したいというより、
“このしんどさを誰か分かってほしい”という叫びに近いこともあるのです。
2025年11月13日(第34回)|“ダキタクナイ”回は炎上だったのか
第34回では、ある強烈な台詞が話題になりました。
この回はトレンド入りが報じられています。
参考:
MANTANWEB(トレンド報道)
ステラnet(NHK関連振り返り記事)
ここで重要なのは、「炎上」と「話題化」は違うということです。
炎上は否定が優勢になった状態。
話題化は、賛否が同時に拡散された状態。
この回は、後者の色合いが強いと言えます。
強い言葉は、切り抜かれやすい。
文脈が追いつく前に印象だけが走る。
それが「荒れた」という体感を生みます。
でも、本編を通して見ると、
その台詞は単なる拒絶ではなく、人物の葛藤の延長線上にありました。
朝ドラは、ときに優しくない。
けれど優しくない瞬間があるからこそ、後の和らぎが効いてくることもあるのです。
2026年2月16日〜熊本編|脚本が変わったと感じた理由
熊本編に入ったタイミングでも、「空気が変わった」という声が見られました。
舞台が変わると、物語の温度も変わります。
それまでの“読み方”が通用しなくなると、視聴者は戸惑います。
章替わりは、朝ドラではよく評価が揺れるポイントです。
前章で積み上げた信頼が、一度リセットされるから。
ここで出やすいのが、
- 「途中からおかしい」
- 「脚本変わった?」
- 「急に雑になった気がする」
という感想。
でも実際には、脚本家が交代していなくても、
章構造の転換だけで印象は大きく変わります。
変化は、必ずしも劣化ではありません。
けれど“慣れ”が外れた瞬間は、違和感として強く残る。
なぜ朝ドラは“特定回だけ”荒れて見えるのか
① 15分の濃縮効果
短いからこそ、印象が凝縮されます。
1話の衝撃が、そのまま作品全体の評価に見えてしまう。
② SNSの構造
「合わなかった」より「ひどい」の方が拡散されやすい。
強い言葉は目立つ。目立つから残る。
③ 週単位記憶
しんどい回が続くと、「最近ずっときつい」になる。
体感が積み重なると、個別回の評価が全体評価に変わる。
つまり、荒れは単純な出来・不出来だけでは起きません。
生活と同時進行で見るドラマだからこそ、揺れが増幅されるのです。
ばけばけは失敗作なのか?
ここまで振り返ると、はっきり言えることがあります。
『ばけばけ』は万人向けではない。
けれど、狙いがぶれているわけでもない。
不快を描く。沈黙を描く。
余白を残す。
その作風が、合う人には深く残り、合わない人にはしんどい。
それは「失敗」ではなく、“人を選ぶ設計”と言った方が近いかもしれません。
今後評価はどう動く?
朝ドラは、完結してから再評価されることが少なくありません。
まとめ視聴で線が見える作品もあります。
今は違和感に見える部分が、後半で回収される可能性もある。
あるいは、最後まで合わない人もいるでしょう。
どちらも間違いではありません。
荒れた回は、あなたの心が動いた回でもある。
しんどさは、あなたの感性が鈍っていない証拠。
朝の15分は、人生の縮図。
あの一言は、湯気みたいに遅れて効いてくる。
だから今日のあなたの感想は、今日のままでいいのです。
FAQ
Q. ばけばけは本当に炎上した?
大規模騒動というより、特定回で視聴者反応が報じられ、賛否が拡散された状態と見るのが妥当です。
Q. ばけばけはいつから不評になった?
第12回や第34回など、感情が大きく動いた回を境に「荒れた」と感じる声が目立ちました。
Q. 熊本編で脚本は変わった?
報道上、脚本家交代の事実は確認されていません。章替わりによる印象変化が大きいと考えられます。
Q. ダキタクナイ回は何話?
第34回です。話題化が報じられました。
※本記事は、報道で紹介された視聴者反応を基に整理したものです。評価を断定する意図はありません。感じ方には個人差があります。
- 『ばけばけ』が「荒れた」「不評」と言われた背景は、作品の出来不出来だけでなく視聴者の期待値と作風のズレが大きい
- 第12回(2025年10月14日)は、跡取り教育の描写が「しんどい」「婿いびりに見える」と受け止められやすく、不快タイプの波が立ちやすかった
- 第34回(2025年11月13日)の“ダキタクナイ”回は、否定が優勢な炎上というより話題化として拡散し、文脈の有無で賛否が割れた
- 熊本編(2026年2月16日〜)は舞台変更による章替わりの温度差で「脚本が変わった?」と感じる人が増えやすいタイミングだった
- 朝ドラは15分の濃縮効果とSNSの拡散構造、週単位の体感が重なり、特定の回だけ荒れて見える現象が起こりやすい
- 合わないと感じたときは、まとめ見・立場で見る・寓話として受け取るなど、距離の取り方で視聴ストレスを減らせる


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