『風、薫る』の視聴率は、初回14.9%でスタートし、第48回で番組最高16.9%を記録。直近の第18週は週間平均13.9%です。
数字だけを見ると13〜14%台を中心に推移していますが、最高値が出た背景には台風関連ニュースへの関心もありました。だからこそ「上がった=ドラマだけの力」「下がった=不人気」と単純には読めません。
朝、台所でなんとなく流れている15分。
でも気づくと、手が止まっている。『風、薫る』は、そんなふうに生活の中へ入りながら、数字とは別の場所でも視聴者をつかんでいる朝ドラです。
『風、薫る』視聴率一覧|初回14.9%から最新までどう推移した?
2026年8月9日時点で確認できる『風、薫る』の最新週間平均視聴率は、第18週「岐路にて」の世帯13.9%、個人7.7%です。
初回は世帯14.9%、個人8.3%。その後は13〜14%台を中心に推移し、第10週には週間平均14.8%まで上昇しました。
さらに6月3日放送の第48回では世帯16.9%、個人9.4%を記録し、これまでの番組最高となっています。視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区の数字です。
まず、全体の流れを週平均で見てみましょう。
週 放送時期 世帯視聴率 個人視聴率 推移のポイント
第1週 3月30日〜 14.3% 8.0% 初回14.9%でスタート
第2週 4月6日〜 13.6% 7.6% 初週からやや落ち着く
第3週 4月13日〜 13.8% ― 微増
第4週 4月20日〜 14.1% 7.7% 14%台へ回復
第5週 4月27日〜 13.9% ― 看護婦養成所編へ
第6週 5月4日〜 13.1% 7.2% GW期間で低下
第7週 5月11日〜 13.9% 7.7% 前週から回復
第8週 5月18日〜 14.7% 8.2% 当時の週間最高
第9週 5月25日〜 14.1% 7.8% 14%台を維持
第10週 6月1日〜 14.8% ― 週間平均の番組最高
第11週 6月8日〜 13.7% 7.6% 平常帯へ戻る
第12週 6月15日〜 14.0% 7.8% 再び14%台
第13週 6月22日〜 13.5% 7.3% 変則放送の週
第14週 6月29日〜 13.3% 7.4% やや低下
第15週 7月6日〜 13.4% 7.5% ほぼ横ばい
第16週 7月13日〜 13.8% 7.6% 持ち直し
第17週 7月20日〜 13.8% 7.7% 安定
第18週 7月27日〜 13.9% 7.7% 最新確認値
第1〜4週、第6〜18週の週間平均は、MANTANWEBがビデオリサーチのデータから算出した関東地区の数字を中心に整理しています。第18週は世帯13.9%、個人7.7%でした。
第5週は日別で14.5%、14.1%、13.2%、13.8%、13.8%と推移し、平均13.9%と報じられています。
こうして並べると、以前の記事で「初回14.9%から13%台を行き来する穏やかな視聴率」と書いていた印象は、大きく外れてはいません。
ただし、放送が進んだ現在は、その説明だけでは足りなくなりました。
第8週以降に14%台へ戻す週があり、第10週には14.8%まで上昇。さらに単日では16.9%という大きな山も生まれています。
つまり『風、薫る』は、ずっと13%台に沈んでいる作品ではありません。
下がる週もあれば戻す週もある。
視聴率表を眺めていると、まっすぐな下り坂というより、本当に小さく息をしているような線です。
私はこの推移を見ると、「一度離れた視聴者がそのまま戻らない」という崩れ方とは、少し違って見えます。
第6週の13.1%から、第7週13.9%、第8週14.7%へ。
数字はきちんと戻っています。
視聴率は無口ですが、並べると意外とよくしゃべる。表を追っているうちに、しずくはすっかり数字の機嫌まで読み始めました。もちろん、数字本人から了承は得ていません。
初回視聴率14.9%は低かった?
『風、薫る』の初回は、2026年3月30日に放送され、平均世帯視聴率14.9%、平均個人視聴率8.3%でした。
前作『ばけばけ』の初回は世帯16.0%、個人8.7%だったため、『風、薫る』は世帯で1.1ポイント下回るスタートです。
ここだけを切り取ると、「低いのでは?」と感じる人がいるのも自然でしょう。
ただ、初回視聴率だけで作品全体の人気を判断するのは早すぎます。
朝ドラの初回には、前作からそのまま視聴する人、主演や題材に興味を持って試しに見る人、習慣としてNHKをつけている人など、さまざまな視聴者が混ざっています。
本当に注目したいのは、そこから何人が残るのか。
『風、薫る』の場合、第2週13.6%までいったん落ち着いたあと、第4週14.1%、第8週14.7%、第10週14.8%と何度も14%台へ戻しています。
だから初回14.9%は、「そこから下がり続けた始点」ではなく、その後も何度か近い水準へ戻っている基準点として見るほうが実態に近いでしょう。
『風、薫る』最高視聴率16.9%はなぜ?第48回だけ伸びた理由
『風、薫る』のこれまでの最高視聴率は、2026年6月3日放送の第48回で記録した世帯16.9%、個人9.4%です。
ただし、ここには重要な注意点があります。
この日は台風関連ニュースへの関心が高まっていた朝で、MANTANWEBも視聴率上昇について、その放送環境に触れています。
つまり、「第48回の物語が圧倒的に支持されたから16.9%になった」と断定することはできません。
ここは、検索で「風薫る 視聴率」「なぜあの回だけ高い?」と調べている方に、いちばん先に伝えておきたいところです。
視聴率には、作品の面白さだけでなく、
- 前後のニュースへの関心
- 天候や災害情報
- 祝日や大型連休
- 在宅している人の増減
- 放送時間の変更
- 裏番組や大きな社会的出来事
といった、番組の外側の条件も影響します。
第48回の16.9%はまさに、「ドラマそのもの」と「その朝のテレビ視聴環境」を分けて読む必要がある例です。
これは『風、薫る』を低く評価する話でも、高く評価する話でもありません。
むしろ視聴率をきちんと読むなら、作品に都合のいい数字だけ拾わないことが大切だと私は思います。
第10週の週間平均14.8%は作品人気を見るうえで重要
一方で、第48回だけではなく、第10週全体の週間平均も14.8%で番組最高となりました。
一日の突出した数字なら外部要因の影響を強く受けますが、月曜から金曜までをならした週間平均が上がっている点は無視できません。
第9週は14.1%。
そこから第10週14.8%へ上昇しています。
この時期、『風、薫る』では看護婦として生きようとするりんと直美たちの物語が、養成所で学ぶ段階から、より切実な現実へ近づいていきました。
第47回では、ゆきが看護婦になる道について重大な決断をし、14.8%を記録。翌第48回が16.9%となっています。
第48回の突出には台風ニュースという条件があります。
それでも、その前日から数字が高かったこと、第10週全体でも番組最高だったことを考えると、すべてを天候だけで説明してしまうのも違うでしょう。
ここが視聴率の記事を書いていて一番おもしろいところです。
数字には理由が一つしかないように見えて、実際にはいくつもの流れが重なっています。
視聴率が伸びる回に共通するのは「次を知りたい」が生まれること
朝ドラで数字が動くとき、別れ、決断、告白、病、旅立ちなど、感情の節目が置かれているケースは少なくありません。
ただし、それだけで視聴率が必ず上がるわけではありません。
重要なのは、出来事の大きさよりも、視聴者が人物の続きに関心を持てるかです。
『風、薫る』の場合、りんと直美が看護という仕事に向かう理由は同じではありません。
生まれた環境も、社会との距離の取り方も違う。
その二人が、ときに衝突しながら同じ場所へ近づいていく。
一人のヒロインだけを追う朝ドラとは違い、W主演だからこそ「今日はりん側」「今度は直美側」と視聴者の感情の置き場所も動きます。
私は、この構造が『風、薫る』の安定感を支える一つの理由ではないかと考えています。
片方の物語が静かな週でも、もう一方の関係が動く。
二本の糸を交互に引くように、物語が続いていくんです。
『風、薫る』視聴率が下がった週はなぜ?13%台でも失速とは限らない
『風、薫る』でここまで最も低い週間平均は、第6週「天泣の教室」の13.1%です。
しかし、この週は2026年5月4日から8日。ゴールデンウィークを含む期間でした。
第5週13.9%から13.1%へ下がったあと、第7週では13.9%まで回復し、第8週は14.7%へ上昇しています。
この動きを見ると、第6週だけを取り出して「視聴者離れが起きた」と判断するのは難しいでしょう。
朝ドラは、夜の連続ドラマ以上に生活時間の影響を受けます。
朝8時。
出勤する人がいて、学校へ向かう人がいて、家事をしている人がいる。
大型連休なら、旅行に出る人もいれば、いつもより遅く起きる人もいます。
テレビを見る人数そのものが動く時間帯です。
私は以前、視聴率が下がった日について「その朝の暮らしのほうにも目を向けたい」と書きました。
最新の推移まで追ってみても、その考えは変わりません。
第6週が13.1%まで落ちたあと第8週14.7%まで戻したことは、その象徴でしょう。
もし本当に作品への関心が一方向に薄れていたなら、ここまできれいに戻すのは簡単ではありません。
第14〜18週は13%台で安定
物語中盤以降では、第14週13.3%、第15週13.4%、第16週13.8%、第17週13.8%、第18週13.9%と推移しています。
ここだけを見ると派手な上昇はありません。
ただ、13.3%から13.9%へ少しずつ持ち直しています。
第16週ではりんが看護の仕事から距離を置き、新潟の女学校で舎監として働き始めました。
第17週では直美と母・文をめぐる物語が大きく動き、第18週では直美が「派出看護」に踏み出し、りんにも新しい仕事への誘いが届きます。
二人が一緒に看護を学んでいた前半から、それぞれの場所で「自分は何のために人を助けるのか」を問い直す後半へ。
物語の形はかなり変わりました。
それでも週間平均が大崩れしていない。
ここは数字以上に重要だと感じます。
朝ドラは半年という長い旅です。
最初から最後まで同じ勢いで走り続ける作品はほとんどありません。途中で舞台も人間関係も変わり、視聴者の好きな人物が画面から遠ざかる時期もある。
それでも13%台後半へ戻している現在の推移を見ると、『風、薫る』は少なくとも中盤以降も固定的に見続ける層を保っていると読むことができます。
『風、薫る』注目度と視聴率の違い|REVISIOデータで見えるもの
視聴率だけで『風、薫る』の見られ方を判断すると、少し取りこぼすものがあります。
そこで面白いのが、REVISIOが公表している「注目度」です。
簡単に分けると、
指標 何を見る数字?
視聴率 どれだけの人・世帯が番組を見ていたか
注目度 テレビの前にいる人が、どれほど画面へ視線を向けていたか
つまり、視聴率が広がりを示す数字だとすれば、注目度は視線の集中を見る数字に近いと考えると分かりやすいでしょう。
朝ドラとの相性が興味深い指標でもあります。
朝8時は、どうしたって忙しい。
テレビをつけながら朝食を用意する日もあれば、時計を見ながら靴下を探している日もあります。
朝から靴下が片方ない。ドラマ以前に人生の小事件です。
そんな「ながら見」が起きやすい15分の中で、視線がどこへ集中したのかを見ると、単なる視聴率とは違った作品の強みが浮かびます。
第1回は午前8時5分に注目度66.1%
第1回では、REVISIOによる1分ごとの注目度の最高値が午前8時5分の66.1%でした。
この時間帯は、一ノ瀬りんが描かれていた場面。
一方、終盤の午前8時14分には55.6%まで下がっており、初回の15分間でも視線の集中にはかなり動きがありました。
視聴率14.9%という一つの数字だけでは、この15分内部の動きは分かりません。
ここが面白いところです。
「番組を見ていたか」と「その瞬間、画面をしっかり見ていたか」は、同じではありません。
第15回は72.6%まで上昇
さらに第15回では、午前8時14分の注目度が72.6%まで上昇しました。
終盤では、捨松たちによる炊き出し、直美が抱える事情、吉江との接触など、次週へつながる要素が重なる構成になっていました。午前8時11分の67.8%から上昇し、8時14分にピークへ達しています。
以前の記事では、この72.6%を「感情のピーク」として読んでいました。
データをあらためて確認すると、もう少し具体的に言えます。
視聴者を引きつけたのは、静かな余韻だけではなく、「この先どうなるの?」という複数の不穏要素を終盤に重ねた構成でした。
これは脚本上の「次回への宿題」が機能した例と言えそうです。
私は朝ドラの数字には、この宿題がとても大事だと思っています。
15分できれいに片づけすぎない。
けれど、ただ焦らすだけでもない。
登場人物の感情を一つだけ置き去りにして、翌朝へ渡す。
その小さな未完了が、「明日も見よう」を生みます。
第35回では注目度76.0%も記録
注目度はその後さらに高い数字も出ています。
2026年5月15日放送の第35回では、午前8時6分に76.0%を記録しました。仲間由紀恵演じる千佳子が病院を訪れた回です。
また、第45回では午前8時12分に73.3%。看病婦たちとの関係に変化が見えた時間帯が注目を集めました。
6月1〜7日の週間テレビ番組「視聴質」ランキングでは、『風、薫る』が個人全体の注目度70.4%で1位となった日もありました。
こうした数字まで合わせると、『風、薫る』を「視聴率13%台の朝ドラ」とだけ説明するのは、かなり景色が狭くなります。
世帯視聴率の規模と、実際に画面へ向けられた視線の強さは別物。
この二つを重ねることで、作品がどう見られているのかが、少し立体的になります。
『風、薫る』の視聴率から見える作品の本質とは?
『風、薫る』は、NHK連続テレビ小説の第114作。
見上愛が一ノ瀬りん、上坂樹里が大家直美を演じるW主演作品で、明治時代に正規の訓練を受けた「トレインドナース」として活動した大関和と鈴木雅をモチーフにしています。
二人は同じ看護婦養成所を卒業しながら、患者や医師への向き合い方の違いに悩み、衝突し、成長していきます。
脚本は吉澤智子。
NHK出版の公式ドラマ・ガイドでは、原案に歴史社会学者・田中ひかるが名を連ね、大関和、鈴木雅、大山捨松と看護についての企画も掲載されています。
この「実在人物をモチーフにした物語」であることは、作品の受け取られ方にも少なからず関係しているように思います。
大関和・鈴木雅という実在モデルが持つ重み
『風、薫る』を見ていると、ときどき背筋が伸びる瞬間があります。
物語の向こう側に、実際にその時代を生きた女性たちがいたからです。
もちろんドラマはドキュメンタリーではありません。
一ノ瀬りんと大家直美は、そのまま大関和と鈴木雅を再現した人物ではなく、実在人物をモチーフとして作られた主人公です。
ここは混同しないようにしたいところ。
けれど、明治という時代に「専門教育を受けた看護婦」という新しい職業へ進んだ女性たちが実際にいた。
その事実があるだけで、登場人物が何かを選ぶ場面の重みは変わってきます。
今なら職業欄に一行で書ける仕事にも、最初の誰かがいた。
当たり前になる前の道は、いつだって歩きにくい。
『風、薫る』は、その歩きにくさまで物語にしている朝ドラです。
明治という時代が視聴者との距離をつくる
現代劇は、人物の価値観をすぐ理解しやすいという強みがあります。
一方、『風、薫る』の舞台は明治。
女性の働き方、結婚、家制度、身分意識、医療のあり方など、現代とは異なる前提がいくつもあります。
この距離は、視聴者が物語へ入るまでのハードルにもなります。
しかし同時に、作品の大きな魅力でもあります。
「なぜ、この人は自分で人生を決められないのか」
「なぜ、仕事を選ぶだけでここまで壁があるのか」
現代の感覚では遠く見える社会だからこそ、今との違いが際立ちます。
そして不思議なことに、時代が違っても、認められたい気持ち、仕事が怖くなる瞬間、誰かを助けたいのに助けられない悔しさは、それほど遠くありません。
衣装も言葉も違うのに、感情だけがこちら側へ渡ってくる。
私は『風、薫る』の面白さを、そこに感じています。
派手さより「人物の選択」でつなぐ朝ドラ
以前の私は、この作品の視聴率について「静かな余韻が支えている」と書きました。
その見方は今も残っています。
ただ、18週まで見てきた現在は、もう一つ付け加えたい。
『風、薫る』をつないでいるのは、余韻だけではなく人物が何を選ぶのかを最後まで見届けたくなる構造です。
りんが看護の仕事から離れる。
直美が派出看護へ進む。
一度同じ場所へ集まった二人が、また違う道へ向かう。
朝ドラのW主人公ものでは、「二人がいつ一つになるのか」だけでなく、「別々になったとき何が見えるのか」が重要です。
『風、薫る』は、ここへ来てその面白さがかなり強くなりました。
二人が同じ場所にいないからこそ、看護という仕事への考え方の違いが、以前より鮮明になっています。
数字が13%台後半で安定している現在、その物語を毎朝追っている視聴者は、単に次の事件を待っているのではなく、りんと直美がそれぞれ何者になっていくのかを見届けているのではないでしょうか。
『風、薫る』視聴率は低い?前作との比較だけでは分からない
検索すると、「風薫る 視聴率 低い」と気になっている人もいるでしょう。
初回14.9%は、前作『ばけばけ』の16.0%を下回りました。これは事実です。
しかし、だからといって「不人気」と即断できる数字ではありません。
第1週14.3%から第6週13.1%へ下がったあと、第8週14.7%まで回復し、第10週は14.8%。
単日最高は16.9%。
さらに第16〜18週は13.8%、13.8%、13.9%です。
ここから読み取れるのは、一直線の下降ではなく、13〜14%台を基準に上下しながら視聴者を維持している推移です。
そしてもう一つ忘れたくないのが、テレビ視聴の方法そのものが変わっていることです。
リアルタイム視聴率は重要な指標ですが、現在は見逃し配信や録画など、朝8時の放送だけでは捉えられない視聴もあります。
だからこそ、リアルタイム世帯視聴率だけで「作品の人気すべて」を決めないほうがいい。
反対に、配信があるから視聴率はどうでもいい、という話でもありません。
同じ条件で継続的に測られている視聴率だからこそ、週ごとの変化を見る価値があります。
一つの数字に勝ち負けを背負わせず、複数の指標を重ねて読む。
それが今のドラマを見るときの、いちばん誠実な向き合い方だと私は思っています。
私の考察|『風、薫る』は後半で再び視聴率が動く可能性がある
ここからは、公式発表ではなく私の考察です。
第18週までの推移を見る限り、『風、薫る』は「序盤だけ高く、その後下がり続ける」タイプではありません。
第6週13.1%から第10週14.8%まで戻した実績があり、中盤以降も13%台後半で踏みとどまっています。
そのため、物語後半の大きな転換点で、再び週間平均14%台へ戻る可能性は十分あると考えています。
鍵になるのは、りんと直美の二つの道がどう結び直されるかでしょう。
養成所時代は同じ教室にいた二人。
ところが物語が進むにつれ、それぞれが現場で傷つき、それぞれの方法で看護と向き合い直しています。
ここが再び交差したとき、『風、薫る』のW主人公という設定が最も強く働くはずです。
私は視聴率の「上がった回」を調べるためにこの記事を書き直していたのですが、途中から数字より二人の距離が気になってきました。
視聴率の記事なのに、最後は主人公を心配している。
確認とは、いつもそういうものです。オタクの調査は予定どおり終わりません。
ただ、数字を追ったからこそ見えたこともありました。
『風、薫る』は一度下がったあとに戻す力を、すでに何度か見せています。
これは今後を見るうえで大事な材料です。
大きな事件一発で視聴率を跳ね上げる作品というより、人物の選択が積み重なったところで、一段数字が持ち上がる。
そんな動きをこれまで繰り返してきました。
第48回16.9%のような突出値は外部要因も含むため、今後も同じ数字が出るとは予想できません。
だから私が注目したいのは、最高値の更新より週間平均が再び14%台へ乗るかどうかです。
一日だけではなく一週間を通して上がれば、そのときは物語自体への継続的な関心が強まっている可能性を、より慎重に考えられます。
視聴率は作品の成績表ではありません。
でも、視聴者と物語がどこで出会ったのかを探す手がかりにはなる。
『風、薫る』の場合、その線はまだ終点へ向かってまっすぐ伸びてはいません。
少し下がり、持ち直し、ときどき大きく跳ねる。
二人の主人公と同じように、数字もずいぶん寄り道をしています。
だから私は、後半の推移まで見届けたいと思っています。
まとめ|『風、薫る』視聴率は13〜14%台中心、最高16.9%
『風、薫る』の視聴率を最新データまで整理すると、全体像は次のようになります。
- 初回視聴率:世帯14.9%、個人8.3%
- 第1週平均:世帯14.3%、個人8.0%
- 週間平均の最高:第10週14.8%
- 単日最高:第48回16.9%、個人9.4%
- 第48回の高数字には台風関連ニュースへの関心という外部要因もあった
- 第6週13.1%から第8週14.7%へ回復した実績がある
- 第18週の最新週間平均は世帯13.9%、個人7.7%
- REVISIOの注目度では第35回に76.0%を記録
- 13〜14%台を中心に、下落と回復を繰り返す推移になっている
初回14.9%だけを見ると、前作より低いスタートでした。
しかし18週まで並べてみると、「最初からずっと下がっている」という印象とはかなり違います。
第6週で落ち、第8週で戻り、第10週で週間最高へ。
その後は13%台に落ち着きながら、第16週以降は13.8%、13.8%、13.9%と緩やかに上向いています。
そして最高16.9%については、ドラマの展開だけで説明せず、その朝に台風関連ニュースへの関心が高まっていたことまで含めて見る必要があります。
数字は冷たく見えます。
けれど、一週間ずつ追っていると、その裏には祝日の朝があり、ニュースを心配してテレビをつけた朝があり、りんや直美の続きを見たくて8時を待った朝がある。
『風、薫る』の視聴率は、ただの上下ではありません。
半年間の物語を、視聴者がどこまで一緒に歩いているのか。その足あととして見ると、数字の表にも少しだけ景色が戻ってきます。
よくある質問
『風、薫る』の初回視聴率は何%?
2026年3月30日放送の初回は、関東地区で世帯14.9%、個人8.3%でした。前作『ばけばけ』の初回16.0%を世帯で1.1ポイント下回っています。
『風、薫る』の最高視聴率は何%?
2026年6月3日放送の第48回で世帯16.9%、個人9.4%を記録しています。2026年8月9日時点で確認できる番組最高値です。なお、この日は台風関連ニュースへの関心が高まっていたため、ドラマの内容だけを理由にした上昇とは断定できません。
『風、薫る』の最新視聴率は?
2026年8月9日時点で確認できる最新の週間平均は、第18週「岐路にて」の世帯13.9%、個人7.7%です。第19週の週間平均は、この記事の確認時点ではまだ公表前です。
情報ソース
この記事の視聴率・作品情報は、2026年8月9日時点で確認できる以下の公表情報をもとに整理しています。
- ビデオリサーチ公表・報道資料
- NHKおよびNHK出版『連続テレビ小説 風、薫る Part1』
- MANTANWEB『風、薫る』視聴率関連記事
- REVISIO「注目度」関連データ
- スポーツニッポン、日刊スポーツなどの視聴率報道
視聴率は原則としてビデオリサーチ調べの関東地区。週間平均については各日データから算出された報道値を参照しています。最新の数字は今後の放送・公表に伴って更新される可能性があります。



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