朝ドラ『ブラッサム』の脚本家は、櫻井剛さんと小松與志子さんの2人です。2026年5月21日に小松さんの参加が発表され、現在は2人が正式に「作」としてクレジットされています。ステラnet | NHK財団が運営するネットメディア+1
では、なぜ古い記事では櫻井剛さんだけが脚本家として紹介されているのでしょうか。2人の代表作や得意とする人物描写までたどると、宇野千代をモデルにした葉野珠の人生を『ブラッサム』がどうドラマへ変えていくのか、その注目点も見えてきます。
<div class=”box”> <p><strong>この記事の結論</strong></p> <ul> <li>『ブラッサム』は2026年9月28日(月)放送開始</li> <li>脚本(作)は櫻井剛さん、小松與志子さんの2人</li> <li>当初は櫻井剛さんの脚本担当が発表されていた</li> <li>2026年5月21日、小松與志子さんの参加が正式発表された</li> <li>2人が何週・何話ずつ担当するかは2026年8月29日時点で公表されていない</li> <li>櫻井さんは日常の中から人物を立ち上げるドラマ、小松さんは人間関係や人生の転機を描いた作品に実績がある</li> <li>主人公・葉野珠は宇野千代をモデルとするが、史実を大胆に再構成したフィクションとして描かれる</li> </ul> </div>
| 項目 | 発表内容 |
|---|---|
| 作品名 | 連続テレビ小説『ブラッサム』 |
| 放送開始 | 2026年9月28日(月) |
| 放送枠 | 2026年度後期 連続テレビ小説 |
| 放送 | 毎週月曜~土曜 NHK総合 午前8:00~8:15ほか |
| 主人公 | 葉野珠(はの・たま) |
| 主演 | 石橋静河 |
| 主人公のモデル | 作家・宇野千代 |
| 作 | 櫻井剛、小松與志子 |
| 音楽 | fox capture plan |
| 主題歌 | YOASOBI |
| 語り | 三條雅幸アナウンサー |
| 制作統括 | 村山峻平、櫻井壮一 |
| プロデューサー | 大野陽平 |
| 演出 | 盆子原誠、中泉慧、佐藤玲衣、田中陽児、小林直毅、野田雄介 |
2026年8月27日に公開された最新の作品情報でも、スタッフ欄には「作:櫻井剛、小松與志子」と明記されています。放送開始日は9月28日(月)です。ステラnet | NHK財団が運営するネットメディア
検索すると「脚本・櫻井剛」とだけ書かれた過去記事も見つかりますが、それは情報が間違っているというより、発表された時期が違うため。ここを最初に整理しておくと、かなり分かりやすくなります。
朝ドラ『ブラッサム』脚本家はなぜ櫻井剛・小松與志子の2人なの?
現在発表されている『ブラッサム』の脚本家は、櫻井剛さんと小松與志子さんです。
櫻井さんについては制作発表の早い段階から脚本担当として案内されていました。その後、2026年5月21日に主人公・葉野珠の幼少期キャストなどが発表された際、「櫻井剛さんのほか、新たに小松與志子さんが加わる」ことが正式に明らかになりました。ステラnet | NHK財団が運営するネットメディア
そのため、
- 初期のニュースやプロフィールを見ると「櫻井剛」
- 2026年5月21日以降の最新情報では「櫻井剛、小松與志子」
という違いが生まれています。
櫻井剛さんの所属事務所・高岡事務所も2026年8月11日、『ブラッサム』が9月28日に放送開始となり、櫻井さんが脚本を担当すると告知しています。高岡事務所オフィシャルサイト
一方、2026年8月29日時点では、櫻井さんが第何週、小松さんが第何週を担当するのかという具体的な分担は発表されていません。
ここは脚本好きには、かなり気になるところです。
朝ドラを見ていると、同じ人物でも週によって会話の間合いやエピソードの組み立て方に違いを感じることがあります。今回も放送が始まれば、本編クレジットから担当が見えてくる可能性がありますが、現段階で決めつけることはできません。
しずくはたぶん、ドラマを見ながら人物の感情を追い、その直後にクレジットの「作」まで確認します。朝8時から忙しい。
2人体制だから内容が二つに分かれるわけではない
「脚本家が2人なら、物語の前半と後半を完全に分けて書くの?」と思う人もいるかもしれません。
しかし、現在は担当週そのものが公表されていないため、2人の具体的な役割分担は不明です。
また、長期間放送される連続ドラマでは、複数の脚本家が参加すること自体は珍しくありません。
大切なのは人数よりも、主人公の人物像や作品全体のテーマが一貫して見えるかどうか。
『ブラッサム』の場合、その中心に置かれそうなのは、葉野珠がさまざまな人と出会い、傷ついたり失敗したりしながら、それらをどのように「書くこと」へ変えていくのかという流れだと私は見ています。
『ブラッサム』脚本家・櫻井剛とは?代表作と作風を解説
櫻井剛さんは1977年、茨城県日立市生まれ。専門学校東京ビジュアルアーツの映画演出専攻を卒業し、2001年に『青と白で水色』で日本テレビシナリオ登竜門大賞を受賞しました。高岡事務所オフィシャルサイト
テレビドラマだけでなく、映画やアニメーションにも携わってきた脚本家です。
| 年代 | 櫻井剛さんの主な脚本作品 |
|---|---|
| 2011年 | 『マルモのおきて』 |
| 2013年 | 『ミス・パイロット』 |
| 2015年 | 『限界集落株式会社』『表参道高校合唱部!』 |
| 2017年 | 『悦ちゃん~昭和駄目パパ恋物語~』 |
| 2018年 | 『不惑のスクラム』『ルームロンダリング』 |
| 2022年 | 『あなたのブツが、ここに』 |
| 2024年 | 映画『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』『昔はおれと同い年だった田中さんとの友情』 |
| 2026年 | 連続テレビ小説『ブラッサム』 |
これらは高岡事務所が公開している櫻井さんの作品歴でも確認できます。高岡事務所オフィシャルサイト
ここで以前の記事から一つ、大切な修正があります。
『ブギウギ』を櫻井さんの代表作として挙げる紹介も見かけますが、高岡事務所の公式プロフィールに掲載されている作品歴では、櫻井さんの『ブギウギ』脚本担当は確認できません。この記事では、公式プロフィールなどで担当を確認できた作品に絞って紹介します。
櫻井剛の強みは「時代」より先に「人」を見せること
私が櫻井さんの作品歴を見て『ブラッサム』との相性を感じるのは、社会や時代を大きな説明文として見せるより、そこに暮らす人間の日常から状況を伝える作品を数多く手がけていることです。
たとえば2022年のNHK夜ドラ『あなたのブツが、ここに』は、コロナ禍という非常に大きな社会状況を背景に持つ作品でした。
けれど、作品の芯になるのは「コロナ禍とは何だったのか」という解説ではありません。
働かなければならない。
家族との生活がある。
思うようにいかない。
それでも翌日はやってくる。
そうした一人の人間の暮らしを追うことで、結果として時代の息苦しさが見えてきます。
『ブラッサム』が扱う明治・大正・昭和も、出来事だけを並べれば巨大な歴史年表になります。
関東大震災があり、戦争があり、社会における女性の立場も大きく変化していく。その中で珠は作家になり、仕事を始め、人と出会い、別れ、事業にも関わっていきます。ステラnet | NHK財団が運営するネットメディア
けれど朝ドラで私たちが毎朝見るのは、歴史の教科書ではなく一人の人間です。
大きな出来事が起きた翌朝、珠はどう起きるのか。
仕事に失敗した日、何を言えなくなるのか。
誰かに認められた瞬間、どんな顔をするのか。
そうした「歴史のすき間にいる人間」を描くことができれば、宇野千代という有名作家の人生は、葉野珠という身近な人物の物語へ変わっていきます。

小松與志子とは?代表作と『ブラッサム』で注目したい作風
小松與志子さんは大阪市出身。青山学院大学文学部を卒業後、子育てをしながらシナリオを学び、脚本の世界へ進んだシナリオ作家です。日本シナリオ作家協会の講座資料では、『百年の橋』で第8回大伴昌司賞を受賞した経歴が紹介されています。シナリオ
映画、テレビドラマだけでなく、ラジオドラマでも豊富な実績を持っている脚本家という点は、『ブラッサム』を見るうえで覚えておきたいところです。
主な作品には次のようなものがあります。
| 作品 | ジャンル・特徴 |
|---|---|
| 『カーン』 | NHK-FMのオーディオドラマ。第58回芸術祭賞大賞 |
| 『奇跡の星』 | NHK-FM「FMシアター」。第59回芸術祭賞大賞 |
| 『2233歳』 | NHK-FM「FMシアター」。第68回芸術祭賞大賞 |
| 『全力離婚相談』 | 2015年放送のNHKドラマ |
| 『そろばん侍 風の市兵衛』 | 2018年放送。小松さんは「雷神」の脚本を担当 |
| 『うつ病九段』 | 先崎学さんの原作をドラマ化。脚本を担当 |
『カーン』と『奇跡の星』はそれぞれ文化庁芸術祭の大賞を受賞し、『2233歳』も第68回芸術祭賞大賞を受賞しています。放送ライブラリー公式ページ+2放送ライブラリー公式ページ+2
『そろばん侍 風の市兵衛』では、小松さんが「雷神」編の脚本を担当したこともNHKの配信情報から確認できます。NHKオンデマンド+2NHKオンデマンド+2
また、『うつ病九段』では将棋棋士・先崎学さんの実体験をもとにした原作を脚本化しています。2019年のFMシアター版でも脚色を担当し、2020年のテレビドラマ版でも脚本を担当しました。放送ライブラリー公式ページ+1
ここまで調べると、「途中からもう一人脚本家が加わりました」という一行だけでは、かなり情報不足だったことが分かります。
小松さん、経歴がしっかり濃い。
しかもラジオドラマの実績を見ると、映像に頼れない場所で人物を立ち上げてきた人です。
これは作家を主人公にする『ブラッサム』と考えると、ちょっと面白くなってきます。
小松與志子が語った「人間関係が分かる脚本」
小松さんの脚本を考えるうえで興味深い資料があります。
2016年、日本放送作家協会が行った創作テレビドラマ大賞の公開講座で、小松さんは脚本を書く際のポイントとして、切り口によって個性を出すこと、冒頭を印象的にすること、人間関係を分かりやすくすることなどを受講者へ伝えています。さらに物語中盤が冗長になるとテンポが落ちるという趣旨の助言もしています。日本放送作家協会
これを、そのまま『ブラッサム』の作風だと断定することはできません。
ただ、脚本家本人が人物同士の関係性を重要な要素として語っていることは注目できます。
宇野千代をモデルとする葉野珠の人生は、とにかく人との出会いが多い。
家族。
恋愛相手。
作家。
編集者。
仕事仲間。
珠を認める人もいれば、理解しない人もいるでしょう。
そこを単なる人物紹介の連続にせず、誰と出会ったことで珠の考え方がどう変わったのかまで見せられるか。
小松さんの経歴を知ったことで、私は『ブラッサム』を見るポイントが一つ増えました。
『2233歳』から見える「人生を振り返る物語」との相性
もう一つ興味深いのが『2233歳』です。
このラジオドラマは、介護職員の若い女性が、不思議な老人から長い人生の物語を聞くことで、自分の身近な人や「生きる時間」を見つめ直していく作品。第68回芸術祭賞大賞を受賞しました。放送ライブラリー公式ページ
もちろん『2233歳』と『ブラッサム』は別作品です。
それでも、長い人生を一本の物語として構成しながら、その中で人と人とのつながりを描く経験は、明治から昭和を生きる珠の物語とも無関係ではないはず。
『ブラッサム』は一人の女性の数十年を描きます。
全部を同じ濃さでは描けません。
だからこそ、人生のどこを残し、どこを飛ばし、何を「その人を決定づけた時間」として選ぶのかが脚本の力量になります。
この点では、櫻井さんだけでなく、小松さんの参加もかなり重要に思えてきます。
櫻井剛と小松與志子の違いは?2人の脚本歴から見える『ブラッサム』
ここからは、公式発表ではなく、これまでの作品歴や公表されている発言から考える私の見方です。
2人の作風を単純に「櫻井さんは○○、小松さんは○○」と分類することはできません。
ただ、過去作を並べると重なる部分があります。
| 注目点 | 櫻井剛 | 小松與志子 |
|---|---|---|
| 主な媒体 | テレビ、映画、アニメ | テレビ、映画、ラジオ |
| 代表的な実績 | 『マルモのおきて』『表参道高校合唱部!』『あなたのブツが、ここに』など | 『カーン』『奇跡の星』『2233歳』『全力離婚相談』『うつ病九段』など |
| 注目したい点 | 生活の中から人物と時代を見せるドラマ | 人間関係や人生の転機を組み立てるドラマ |
| 『ブラッサム』で期待する部分 | 珠を「歴史上の偉人」にしすぎない人物描写 | 珠と周囲の人物との関係がどう人生を動かすか |
共通していると感じるのは、肩書より先に人間を見ることです。
櫻井さんの作品歴には、子ども、家族、地方で暮らす人、仕事に悩む人など、生活の只中にいる人物を扱ったドラマが多い。
一方、小松さんも『全力離婚相談』では夫婦や家族の問題、『うつ病九段』では棋士としての肩書だけでは説明できない一人の人間の困難と再起を扱っています。NHKオンデマンド+1
つまり『ブラッサム』で重要になるのは、
宇野千代は何を成し遂げた人なのか
だけではなく、
葉野珠は、その瞬間に何を選んだ人なのか
という部分ではないでしょうか。
この違いはかなり大きい。
前者だけなら伝記になります。
後者まで描けばドラマになる。
私は2人体制の意味を、そこに期待しています。
『ブラッサム』脚本は宇野千代をどう描く?注目したい3つのポイント
『ブラッサム』の主人公は宇野千代本人ではなく、葉野珠です。
石橋静河さんが演じます。
作品は宇野千代の人生をモチーフにしながら大胆に再構成し、人物名や団体名などを一部変更したフィクションとして制作されます。原作小説をそのまま映像化する作品でもありません。ステラnet | NHK財団が運営するネットメディア+1
だから、史実と違う場面が登場したとしても、それだけで「間違い」とは言えません。
むしろ脚本を見るうえでは、なぜその出来事を残し、なぜ人物関係を組み替えたのかを考えるほうが面白い。
ここからは、私が放送で特に注目したい3点です。
1.「恋多き女性」だけで葉野珠を説明しないか
宇野千代の人生を紹介するとき、恋愛や結婚はどうしても大きく扱われます。
確かに無視できない要素です。
ただ、それだけで説明すると、作家、編集者、実業家として動き続けた人生が急に小さく見えてしまいます。
『ブラッサム』で見たいのは恋愛の回数ではなく、人と出会った前と後で珠の文章や生き方がどう変わったのかです。
誰かを好きになった。
別れた。
傷つけた。
傷ついた。
それだけなら恋愛ドラマですが、その経験を持った人が原稿用紙の前へ戻ったとき、以前と同じ言葉を書くのか。
作家を主人公にする作品なら、その変化にこそ文学ドラマとしての面白さがあります。
恋愛を美談にする必要も、逆にスキャンダルとして消費する必要もありません。
人との関係が「書く人」をどう作ったのか。
そこまで届いたとき、珠の恋愛は人生の装飾ではなく、物語の一部になると私は考えています。
2.成功した宇野千代ではなく「未来を知らない珠」を描けるか
公式あらすじでは、珠は明治30年(1897年)に山口県岩国で生まれ、2歳で実母を亡くします。
父と継母のもとで育ち、女学校卒業後は代用教員になりますが解雇され、岩国を離れることに。その後、小説の懸賞応募をきっかけに作家への道を切り開いていきます。ステラnet | NHK財団が運営するネットメディア
私たち視聴者は、モデルとなった宇野千代が後に名を残す作家になることを知っています。
でも、若い珠本人は知りません。
これが伝記ドラマで、かなり重要な視点だと思うのです。
仕事を失った瞬間に「これは将来成功するための必要な経験」とは思えない。
原稿を送ったときも、選ばれる保証はありません。
誰かと別れた直後に、その出来事がいつか作品の糧になるとも分からない。
人生の途中にいる人は、完成した年表を持っていません。
だから、失敗には本当に失敗した重さがある。
私は櫻井さんと小松さんに、後世から見た「成功者・宇野千代」よりも、次に何が起こるか分からない葉野珠を見せてほしいと思っています。
そうなれば、視聴者は偉人を見上げるのではなく、珠と同じ朝を迎えられるはずです。
3.誰と出会ったことで「何を書く人」になったのか
『ブラッサム』には、珠の文学人生に関わる人物も多数登場します。
2026年8月27日には、高良健吾さん、佐藤緋美さん、イッセー尾形さんの出演が発表されました。高良さんが演じる秋山格之介は、芥川龍之介をモチーフとする作家です。ステラnet | NHK財団が運営するネットメディア
ここが、私はとても楽しみです。
作家は一人で原稿を書きます。
けれど、「作家になる過程」は一人ではありません。
読んでくれる人がいる。
評価する人がいる。
自分よりうまい文章を書く人に出会う。
悔しくなる。
憧れる。
自分には何が書けるのか、もう一度考える。
それら全部が、文章の外側で起きています。
小松さんが脚本論で「人間関係が分かること」の重要性を語っていたことを思い返すと、この文学者たちとの関係がどのようにつながっていくのかは、特に見ておきたい部分です。日本放送作家協会
珠を作家にするのは、珠の才能だけではない。
私は、そこが『ブラッサム』を単なる成功物語から一段深い作品にする鍵だと考えています。

櫻井剛・小松與志子の2人体制で『ブラッサム』はどうなる?
ここからは、公表されている脚本家の経歴と作品設定を踏まえた私の考察です。
『ブラッサム』の難しさは、主人公の人生に出来事が多すぎることだと思います。
岩国での少女時代。
代用教員。
上京。
作家への道。
恋愛と結婚。
別れ。
関東大震災。
戦争。
出版や事業。
倒産と借金。
それらを全部同じ比重で並べたら、物語ではなく出来事の一覧になってしまいます。公式あらすじでも珠が関東大震災、戦争、結婚と離婚、倒産、借金などを経験することが示されています。ステラnet | NHK財団が運営するネットメディア
だから脚本で問われるのは、何を入れるか以上に何をつなぐかでしょう。
私は、その接着剤になるのが「書く」という行為ではないかと考えています。
珠が誰かを好きになる。
その関係が終わる。
仕事を始める。
失敗する。
新しい人物と出会う。
時代が変わる。
出来事は別々でも、それを経験した珠が原稿へ戻ったとき、以前とは違う文章を書く。
そこまでつながれば、人生のイベントが一つの物語になります。
2人の脚本家に共通する「人間から物語を始める」視点
櫻井さんは公式プロフィール上でも、少年少女や困難な環境に置かれた人物を扱ってきた脚本家として紹介されています。高岡事務所オフィシャルサイト
小松さんはラジオドラマを含む多くの作品で、年齢も立場も違う人物同士の関係を物語にしてきました。
さらに脚本講座では、ありふれた題材でも切り口で個性を出すこと、人間関係を伝えることの重要性を語っています。日本放送作家協会
この2人が宇野千代という「すでに有名な人生」を扱う。
私はそこに意味を感じます。
有名だからこそ、出来事は知られている。
すると脚本家の仕事は「何が起きたのか」を再現するだけでは足りません。
その出来事を経験した人が、どこで迷い、何を誤り、それでもなぜ次へ進んだのか。
そこを掘る必要があります。
『ブラッサム』という作品で本当に知りたいのは、歴史上の宇野千代の答え合わせではなく、まだ答えを知らない珠が毎回どんな選択をするのかなのだと思います。
「自由な女性」という便利な言葉だけで終わらせてほしくない
公式情報では、珠は自由を求めて生き、時には敵を作り、誤解され、人を傷つけ、自分も傷つきながら作家として生きていく人物として紹介されています。ステラnet | NHK財団が運営するネットメディア
この説明は重要です。
なぜなら「自由に生きた女性」とだけ言うと、人生がきれいになりすぎるから。
自由に選ぶことには、結果もついてきます。
誰かから理解されないこともある。
自分の選択が別の人を傷つけることもある。
後から振り返れば正しかったように見える決断も、その瞬間には怖かったはずです。
その矛盾まで描いてこそ、葉野珠は現代の視聴者にも近づいてくるでしょう。
私は、珠を「時代を先取りしたすごい女性」に祭り上げすぎない脚本を期待しています。
失敗する。
迷う。
ときには腹が立つ。
それでも、翌日にはまた原稿へ向かう。
完璧ではない人が書いた言葉だから、別の誰かに届く。
そんな構造が見えたら、『ブラッサム』はかなり面白い文学ドラマになりそうです。
まとめ|朝ドラ『ブラッサム』脚本家2人を知ると珠の見方が変わる
朝ドラ『ブラッサム』の脚本を担当するのは、櫻井剛さんと小松與志子さんです。
当初は櫻井さんの脚本担当が発表されていましたが、2026年5月21日に小松さんが新たに参加することが正式発表されました。現在の作品情報では「作:櫻井剛、小松與志子」と明記されています。ステラnet | NHK財団が運営するネットメディア+1
櫻井さんは『マルモのおきて』『表参道高校合唱部!』『あなたのブツが、ここに』などを手がけ、生活の中から人間を描いてきた脚本家です。高岡事務所オフィシャルサイト
小松さんは『カーン』『奇跡の星』『2233歳』などラジオドラマでも複数の芸術祭大賞受賞歴があり、『全力離婚相談』『そろばん侍 風の市兵衛』『うつ病九段』などテレビ作品にも携わっています。U-NEXT<ユーネクスト>+4放送ライブラリー公式ページ+4放送ライブラリー公式ページ+4
2人が具体的に何週・何話を担当するのかは、2026年8月29日時点では発表されていません。
だから今、分かっている情報だけから無理に役割を決める必要はありません。
ただ、脚本家の過去作を知ってから『ブラッサム』を見ると、一つ楽しみが増えます。
有名作家・宇野千代に似ているかどうかだけではなく、葉野珠という一人の人間が、出会いや失敗を通して何を書く人になっていくのかを見ることができるからです。
未来の宇野千代を私たちは知っています。
でも、2026年9月28日の第1回で画面の中にいる珠は、まだその未来を知りません。
その人が最初の一歩をどう踏み出し、誰と出会うたびに言葉を変えていくのか。
脚本家が二人いると知った今、私は出来事の再現以上に、その出来事と出来事の間にある感情を見てみたくなりました。
よくある質問
朝ドラ『ブラッサム』の脚本家は誰ですか?
2026年8月29日時点で正式に発表されている「作」は、櫻井剛さんと小松與志子さんです。最新の作品情報でも2人が併記されています。ステラnet | NHK財団が運営するネットメディア
小松與志子さんはいつ『ブラッサム』に参加しましたか?
2026年5月21日です。
同日、幼少期の葉野珠を村上蘭さんが演じることなどとあわせ、すでに発表されていた櫻井剛さんに加えて小松與志子さんが脚本へ参加することが発表されました。ステラnet | NHK財団が運営するネットメディア
櫻井剛さんの代表作は何ですか?
所属事務所の公式プロフィールでは、『マルモのおきて』『ミス・パイロット』『表参道高校合唱部!』『悦ちゃん~昭和駄目パパ恋物語~』『あなたのブツが、ここに』などの脚本歴が確認できます。高岡事務所オフィシャルサイト
小松與志子さんの代表作は何ですか?
『カーン』『奇跡の星』『2233歳』『全力離婚相談』『そろばん侍 風の市兵衛』『うつ病九段』などがあります。
特にラジオドラマ『カーン』『奇跡の星』『2233歳』はいずれも芸術祭賞大賞の受賞歴があります。放送ライブラリー公式ページ+2放送ライブラリー公式ページ+2
櫻井剛さんと小松與志子さんは、それぞれ何話を担当しますか?
2026年8月29日時点では、具体的な担当週・担当話数は公表されていません。
現時点で確定しているのは「作:櫻井剛、小松與志子」というスタッフ表記です。ステラnet | NHK財団が運営するネットメディア
『ブラッサム』は宇野千代の実話をそのままドラマ化しますか?
いいえ。
宇野千代の人生をモチーフにしていますが、物語を大胆に再構成し、人物名や団体名なども一部変更したフィクションとして制作されます。ステラnet | NHK財団が運営するネットメディア
『ブラッサム』はいつから放送されますか?
2026年9月28日(月)から放送開始予定です。
毎週月曜~土曜、NHK総合で午前8時~8時15分ほかと案内されています。放送予定は変更される場合があるため、視聴前にはNHKの最新番組表も確認してください。ステラnet | NHK財団が運営するネットメディア+1
情報ソース
本記事は2026年8月29日時点で公開されている情報をもとに、作品の確定情報と筆者の考察を分けて構成しています。
- ステラnet「石橋静河主演 朝ドラ『ブラッサム』撮影快調!」(2026年5月21日)
小松與志子さんが新たに脚本へ参加したこと、幼少期の珠役が村上蘭さんであること、『ブラッサム』が宇野千代をモデルに大胆に再構成するフィクションであることを確認。ステラnet | NHK財団が運営するネットメディア
- ステラnet「朝ドラ『ブラッサム』新キャスト発表! 高良健吾、佐藤緋美、イッセー尾形」(2026年8月27日)
2026年9月28日の放送開始、「作:櫻井剛、小松與志子」、スタッフ情報、最新あらすじ、文学界の追加キャストを確認。ステラnet | NHK財団が運営するネットメディア
- 高岡事務所「櫻井剛」公式プロフィール
櫻井剛さんの経歴、2001年のシナリオ登竜門大賞受賞、テレビ・映画・アニメを含む作品歴を確認。高岡事務所オフィシャルサイト
- 高岡事務所「櫻井剛 NHK 連続テレビ小説『ブラッサム』」(2026年8月11日)
櫻井剛さんの脚本担当と2026年9月28日の放送開始を確認。高岡事務所オフィシャルサイト
- 日本シナリオ作家協会 講座資料
小松與志子さんが大阪市出身、青山学院大学文学部卒業であること、シナリオ講座で学んだ経歴、『百年の橋』での受賞歴などを確認。シナリオ
- 放送ライブラリー『カーン』『奇跡の星』『2233歳』
小松與志子さんの脚本担当と、各作品の芸術祭賞大賞受賞歴を確認。放送ライブラリー公式ページ+2放送ライブラリー公式ページ+2
- 日本放送作家協会「第41回創作テレビドラマ大賞 公開講座レポート」
小松與志子さんが脚本づくりについて、切り口、冒頭、人間関係、物語のテンポなどを語った内容を確認。日本放送作家協会
- NHKオンデマンド『そろばん侍 風の市兵衛』
「雷神」編の脚本を小松與志子さんが担当したことを確認。NHKオンデマンド+2NHKオンデマンド+2
- 放送ライブラリー/配信作品情報『うつ病九段』
ラジオ版で小松與志子さんが脚色を担当し、テレビドラマ版でも脚本を担当していることを確認。放送ライブラリー公式ページ+1
出演者、スタッフ、脚本担当回、放送予定などは今後変更・追加される可能性があります。放送開始後は本編クレジットやNHKの最新番組情報もあわせて確認してください。
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