※本記事にはアフィリエイト広告が含まれます。
※この記事は、TVアニメ『ホタルの嫁入り』第4話「自由にしてあげる」および原作序盤のネタバレを含みます。
先に結論
進平は天女島で遊女の母のもとに生まれ、その母を客に殺されたことをきっかけに、初めて人を斬りました。愛情と暴力が結びついた生い立ちが、紗都子への重すぎる執着にも影響していると考えられます。一方、紗都子がほかの女性に囲まれる進平を見て苛立ったのは、彼を単なる護衛ではなく「自分にとって特別な男性」と意識し始めたから。まだ恋だと認めてはいませんが、第4話は紗都子の感情が信頼から恋へ動き出した回です。
『ホタルの嫁入り』第4話では、進平の過去と紗都子の嫉妬という、二人の心を読み解く重要な描写が重なりました。
これまで進平は、何を考えているか分からない殺し屋でした。紗都子への好意はまっすぐでも、その言動はあまりにも極端です。しかし、母との過去を知ると、彼が愛する人を失うことへ異常なほど敏感な理由が見えてきます。
そして紗都子も、進平を利用して島を出るだけの関係ではいられなくなりました。ほかの女性が進平のそばにいるだけで落ち着かない。第4話は、進平が自分の過去を見せ、紗都子が自分でも知らなかった恋心を見せた回だったのです。
ホタルの嫁入り第4話で進平と紗都子の関係はどう変わった?
第3話までの二人は、同じ場所にいても目的が違いました。紗都子は天女島から脱出するため進平の力を必要とし、進平は「結婚してください」という言葉を信じて紗都子を妻のように扱います。
第4話では、紗都子が胸の手術痕を「私の勲章」として見せ、進平も自分の傷を隠しません。身体の傷を見せ合うことは、きれいな部分だけでなく痛みを抱えた自分を相手に預ける行為です。
さらに進平は、自分の母と初めて人を斬った過去まで話します。紗都子もまた、進平がほかの女性に囲まれる光景に感情を乱されます。互いが隠していたものを見せたことで、契約のようだった関係が個人的なつながりへ変わり始めました。
進平の過去|母親は天女島の遊女だった
進平は天女島で生まれました。父親を知らず、母は島で働く遊女です。
華やかに見える天女島ですが、そこで働く女性は自分の意思だけでは島を離れられません。進平の母も客を取る生活の中で彼を育てていました。
幼い進平にとって、母はほとんど唯一の家族であり、愛情を向ける相手だったはずです。しかし、その母は客の男に殺されてしまいます。

進平が初めて殺した相手は母を殺した客
母を奪った男が、進平が初めて斬った相手でした。
誰かを守るため、あるいは大切な人を奪った相手へ報復するために刀を振るったことが、進平の殺し屋としての原点になります。
この経験によって、進平の中では「愛する人を守ること」と「その人を傷つける者を消すこと」が強く結びついたのでしょう。紗都子を傷つけた相手へ迷わず刃を向けるのも、単に残酷だからではありません。彼にとっては、それがもっとも確実な愛情表現になってしまったのです。
進平が愛を知らないのではなく、失う怖さを知りすぎている
進平は愛情のない人物ではありません。むしろ、一度好きになった相手へすべてを差し出そうとします。
問題は、相手を失うことへの恐怖が強すぎることです。母を突然奪われた進平は、「大切な人はいつかいなくなる」「奪われる前に相手を排除しなければならない」と無意識に考えているのかもしれません。
紗都子を自由にしたいと願いながら、自分のそばからは離したくない。この矛盾は、進平の生い立ちを知るとより切実に見えてきます。
進平はなぜ天女島を出なかった?
進平は高い戦闘能力を持ち、島の外へ出る力もありそうです。それでも天女島で殺しを続けていました。
一つには、島の外に自分の居場所や目的を持っていなかったことが考えられます。進平にとって天女島は母を奪った場所であると同時に、自分の生き方が通用する唯一の場所でもありました。
自由を知らない人は、檻の扉が開いていても外へ踏み出せません。紗都子に「自由にしてあげる」と言いながら、本当は進平自身が誰かに外へ連れ出してほしかったのでしょう。
だからこそ、紗都子の「一緒に自由になりましょう」という言葉が響きます。紗都子は進平を怖がるだけでなく、彼もまた救いを必要とする人だと見抜きました。
紗都子が進平に嫉妬した理由
傷を負った進平の周囲には、彼を気遣う女性たちが集まります。その姿を見た紗都子は、明らかに落ち着かない表情を見せました。
これまでは進平のほうが嫉妬し、紗都子を独占しようとしていました。紗都子はその重い愛情をたしなめる側です。ところが第4話では、初めて紗都子の側にも「ほかの女性に取られたくない」という感情が芽生えます。

「私が一番軽い」という言葉が引っかかった
進平の何気ない言葉から、紗都子は彼がこれまでにもほかの女性を抱き上げたことを想像します。
進平にとっては深い意味のない比較でも、紗都子には面白くありません。進平の過去をすべて知っているわけではないからこそ、自分以外の女性との距離が気になります。
嫉妬は、相手を自分と無関係な人だと思っていれば生まれにくい感情です。紗都子の苛立ちは、進平がすでに「島を出るために利用する殺し屋」ではなくなったことを示しています。
進平にずっと自分だけを見てほしかった
進平の執着は紗都子にとって怖いものでした。しかし、どんな状況でも自分だけを見つめ、無条件に大切だと言ってくれる存在でもあります。
その視線がほかの女性へ向くかもしれないと感じた瞬間、紗都子は自分が進平の特別であり続けたいと気づいたのでしょう。
自分を縛るほど重い愛には困る。それでも、なくなってしまうのは寂しい。恋を自覚する前の矛盾した感情が、第4話の嫉妬には表れていました。
紗都子は進平を好きになった?
第4話の時点で、紗都子が進平への恋をはっきり認めたわけではありません。そのため「嫉妬した=すでに恋人として好き」と断定するのは少し早いでしょう。
ただし、少なくとも感情は次の段階へ進んでいます。
- 傷を見せても受け入れてくれる相手だと信じた
- 進平の過去を知り、彼も自由にしたいと願った
- ほかの女性との距離が気になった
- 自分だけに向けられる進平の愛情を失いたくないと感じた
これは単なる護衛への信頼や恩義を超えています。紗都子はまだ「好き」という言葉へたどり着いていなくても、進平を一人の男性として意識し始めたと考えられます。
傷を見せ合ったことが示す信頼
新渡戸に侮辱された胸の手術痕を、紗都子は進平へ「私の勲章」と言って見せます。
傷は、紗都子が病気と闘って生きてきた証です。それを見せられるのは、進平なら自分を傷物として扱わないと信じているからでしょう。
進平もまた、殺し屋として生きる中で負った多くの傷を見せます。傷の理由は違っても、二人とも痛みを抱えながら生きてきました。
恋の言葉より先に傷を見せ合うところが、この二人らしい関係です。きれいな部分だけを好きになるのではなく、相手の過去や弱さごと受け止める準備が始まっています。
アニメ第4話は原作漫画の何巻・何話?
アニメ第4話は、主に原作コミックス第2巻の第8話「自慢の勲章」から第9話「自由にしてあげる」付近に当たります。
傷を見せ合う場面、紗都子が倒れる場面、幼少期の夢、ホタルと進平の過去などが描かれる範囲です。
紗都子の嫉妬や二人の関係がさらに変化していく続きも第2巻以降で読めます。アニメでは場面の順番や区切りが調整されているため、続きだけでなく第2巻の最初から読むと感情の流れをつかみやすくなります。
第4話の感想|救われたのは紗都子だけではない
進平はこれまで、紗都子を守る側に見えました。刀を振るい、傷を負い、彼女の欲しい景色まで用意します。
けれど第4話で、紗都子は進平の孤独を見つけました。「自由にしてあげる」と言う彼へ、「あなたも一緒に自由になろう」と手を差し出します。
そして嫉妬という不格好な感情は、紗都子が進平を対等な相手として見始めた証拠です。守られるだけでも、利用するだけでもない。お互いの人生に踏み込む関係へ変わったことが伝わる回でした。
よくある質問
進平の母親はどんな人?
天女島で働く遊女でした。幼い進平を育てていましたが、客の男に殺されています。
進平が初めて殺したのは誰?
母親を殺した客の男です。この出来事が、進平が刀と殺しの世界へ入る原点になりました。
紗都子はなぜ嫉妬した?
進平を単なる護衛ではなく、自分にとって特別な男性として意識し始め、ほかの女性に取られたくない感情が芽生えたためと考えられます。
紗都子は進平が好き?
第4話ではまだ恋だと明言していません。ただし、傷を見せ、過去を受け止め、ほかの女性との関係に嫉妬したことから、恋愛感情へ動き始めたと考えられます。
アニメ第4話は原作何巻?
主に原作コミックス第2巻の第8~9話付近です。
まとめ|進平の過去を知り、紗都子の恋が動き出した
進平は、愛する母を暴力で失った経験から、愛する人を守ることと敵を排除することを切り離せずに生きてきました。その過去を紗都子へ話せたことは、彼にとって大きな変化です。
紗都子もまた、進平の愛情を拒むだけではなくなりました。女性たちに囲まれる進平を見て嫉妬し、自分が彼の特別でありたいと感じ始めます。
まだ恋を認める言葉はなくても、二人が互いを必要とする理由は確実に変わりました。第4話は、殺し屋と令嬢の取引が、傷を抱えた二人の恋へ変わり始めた回だったのだと思います。



コメント